鳥インフルエンザと鶏肉
アメリカのBSE騒動で牛肉輸入停止とか騒いでいたかと思うと今度は鶏肉の輸入停止措置とか。asahi.com (1/22)によると、
農林水産省は22日、タイで高病原性鳥インフルエンザが発生し、感染者が出た疑いがあるとして、同国からの鶏肉など家禽(かきん)肉の輸入を停止した。タイ政府が発生の有無を確認している段階での異例ともいえる措置となる。鶏肉そのものは食べても人に感染した例はないが、同省は「食の安全・安心の確保のため、事実がはっきりするまで、念のために停止した」としている。タイ産は日本で消費される鶏肉全体の約1割を占めており、停止が長引くと、米国産牛肉と同様に、消費者にも影響を与える可能性がある。ということのようだ。
農林水産省も今年は大変な幕開けとなったようですな。それにしても、BSEと鳥インフルエンザが同列に扱われているようで、何でもありの世の中には何だか呆れてしまう部分もある。(どっちもまだ真相がよくわからんという点で同じとも言えるか?) どう考えても今回の鶏肉騒動は過剰反応だと思うんだけど。
鳥インフルエンザに関しての感染症情報センターQ&Aによると、鶏肉を食べて人に感染したという例はないと明言されているし、鶏肉を生で食べずにきちんと加熱処理すればウィルスは完全に死滅する訳だし。万万が一にも人に感染したとしても、所詮インフルエンザ、新手の強力なインフルエンザとは言ったって、まだ見ぬ敵をそんなに恐れるくらいなら従来からのインフルエンザの心配した方がよっぽど気が利いていると思うけどねぇ。
でも、もしスーパーに「タイ産鶏肉」が並んでいたら、みなさんはよっぽど安くても敬遠するんでしょうね。賢い消費者なら、この機会に無茶苦茶に安く買ってきて、十分に火を通して食べると思うんだけどね。逆に高い他国産を買わされたくはないなぁ。
*もちろん感染した鶏肉を無条件に輸入してしまうと、国内の健全な鳥に感染を広げてしまう恐れがあるので、適切な検疫処置が必要であることは確か。ただ食の安全と、鳥への感染の問題は別に扱うべきであるということ。
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