『「ネットの未来」探検ガイド』
インターネットから効率的に情報を入手する方法に興味があり、本を探していたが、今回はこの本をみつけて読んでみた。なんと2時間もあれば読めてしまう、超お手軽本だけど、なかなか得られるものが多かった。
岩波アクティブ新書 99
「ネットの未来」探検ガイド 時間と言葉の壁を超える
歌田 明弘 著 bk1、amazon
第1章は、Googleを使いこなそう、という話。ツールバーの導入、その使用法についても触れられている。僕もグーグルツールバーは導入していたが、今まで使っていなかった便利なオプションについても使用法が説明されており、得した気分。10へぇ~位かな?
第2章は、(英語限定も多いが)ベータ版だったりプロトタイプ版のさまざまなグーグル周辺ツールの紹介。特にGoogle Labで公開されているいろんな検索関連ツールは、まだ実際に使いこなしていないが、ゲーム等の遊び心と共に将来の可能性を感じさせてくれて楽しそう。今後使ってみての感想も書き込んでみたい。
第3章は、このサイトのようなブログもうまく活用すれば貴重なデータベースになるわけで、その方向性や試みについて。そして、ニュースリーダーについて話が及ぶが、これについては使ったことがないが、確かに便利そう。また、現在の各新聞社のリンクポリシーが、世の流れに逆行していると嘆いているが、これには全く同感。このブログでもリンクで結構苦労してます、ハイ。
第4章は、インターネットを丸ごと保存するというプロジェクトの話。アメリカ大統領がクリントンからブッシュに替わった途端にホワイトハウスのホームページがそっくり入れ替わって古いものは消えちゃうなんて話は「20へぇ~」レベル。しかしアメリカ人は恐ろしい事を考え付くねぇ。既にインターネットの全情報を定期的にバックアップし始めていたのね。Internet Archive 日本語のページもちゃんと保存されているらしいので、後でゆっくり試してみよう。確かに、文化的な価値も高そうだけど、一方で著作権問題が大きな壁になりそうでもあるな。
第5章は、インターネット翻訳の現状と将来について。確かに韓国語と日本語は文法が似ているので機械翻訳の精度が高そう。ほとんど違和感ないレベルまできているのだそうで。将来、言語の壁がこういう方法で取り払われると、確かに世界が変わるのかもしれない。ちょっとシリアスに考えてしまう話題ですねぇ。
第6章は、グリッドコンピューティングとかピアトゥピアの話。グリッドコンピューティングとしては、僕ももう何年も前からseti@homeに参加しているけど、その後の進歩がいまいちのように思うぞ。
というように、簡単に読み終えた割には実は、なかなか読み応えというか、実際に読むだけでなく体験して感じるためには相当手ごわいかもしれない本です。コンピュータやインターネット関係の雑誌をこまめに読む生活からとっくの昔に足を洗っていたので、こういう内容は大部分が結構新鮮だった。
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