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2004/02/25

続:ゴミから2800万円

YOMIURI ON-LINE(2/25)によると、

 「路上生活者らがゴミをあさって困る」「ストーカーがゴミ袋を開けて下着などを持っていかないか心配」――こんな住民の苦情や不安にも応えようと、横浜市は、集積所に出された家庭ゴミを市の所有物とし、勝手に持ち去った人を窃盗罪で告発できるようにする。25日の市議会で条例が可決、4月1日から施行する。

 ゴミは、所有者のいない「無主物」で、勝手に持ち去られても明確な対抗手段がないとされている。アルミ缶や古紙などの資源ゴミの所有権を条例で明示する自治体はあるが、全家庭ゴミを対象にするのは初めて。

 資源ゴミに対する所有権の条例化は、東京都杉並区が昨年3月に導入して以来、東京都江東区や埼玉県志木市などでも行っている。横浜市は市内4万世帯のモデル地区で、ゴミの30%減量を目指す「G30プラン」を実施。5種類に分別していたゴミを10種類に細分化して収集しており、2005年4月にはこれを全市に拡大する計画。

となっている。(来年からゴミの分別が増えるんだなぁ。)

さて、ということは2/23のブログで2800万円見つけた人はどうなるのか? 草加市には資源ゴミの所有権を明確にする条例があったのだろうか?

同じくYOMIURI ON-LINE(2/25)によると、

 埼玉県草加市内で資源ゴミとして出された古新聞紙の中から現金2800万円が見つかった問題で、草加市は24日、落とし主が現れない場合、現金の所有権を主張する方針を決めた。

 同市によると、問題の古新聞を回収した千葉県の業者は、市の委託業者ではなく、勝手に資源ゴミを集めた可能性が高い。児玉一・同市助役は「警察の調べで、紙幣が市の資源ゴミ集積所に置かれていたことが明らかになれば当然、市として拾得物の所有権を主張したい」としている。

 同市では月2回、市内の四業者に委託し、古紙などの資源ゴミを回収しており、現金が見つかった23日も回収日だった。資源ゴミの持ち去りが増えていることから、同市では、業者に対し、午前8時以降の回収を徹底するとともに、市民にも広報誌などで、夜や未明に資源ゴミを出さないよう求めている。

と、何だか条例はなさそうだけど、所有権を主張するらしい。

埼玉新聞の2/25の記事によると、

 草加市は二十四日、市内のごみ集積所で回収した古紙の中から見つかった二千八百万円について、現金の所有権を主張していく方針を決めた。市は、集積所からの資源ゴミの持ち去りを禁止した看板の設置などを根拠に所有権を主張していく。
 市はアルミ缶や古紙など資源ゴミの持ち去りが頻発するため、二年前から市内の集積場約四千五百カ所に資源ごみ持ち去り禁止の看板を設置。
 看板には市が所有の意思を持って回収していることを明記。持ち去りの現場を押さえた場合には、所有権を主張し刑事告訴をする方針だった。
 市はまた、現金を発見した古紙回収業の千葉県八街市の男性(60)に対して、市の委託を受けていないのに無断で古紙を持ち去ったとして窃盗罪で刑事告発する方向で検討している。
 古紙の回収は、市内の四業者に委託して回収し業者に売却。市価は一キロ当たり○・五円で売却益は十四年度で三千円。しかし輸出用は高く売れることから持ち去られている。告訴の検討について市は「売却益はわずかだが、市の所有物を勝手に持ち出すのは容認できない」と話している。
ということで、読売新聞の記事よりも強気なニュアンス、条例はないけど看板があるってことか。確かに、勝手に持って行っちゃ駄目というのもわかるんだけど、素直に届けたというのに窃盗罪じゃあ、善意を仇で返すみたいだし。大岡裁きみたいなのを期待しちゃ駄目だろうか?(そうしないと、教育上もよろしくないような気も。。)

*埼玉県では2/25の未明にATMごと2800万円が盗まれたみたいだが、これは単なる偶然に間違いない!

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» 古新聞から2800万円、草加市が所有権主張の方針 [或る荒川区民のつぶやき]
なんていうのかな・・・(苦笑 確かに、 市の廃品回収する古紙を持って行っちゃうのは、どうかなぁという気がします。 でもゴミの所有権は、あくまで捨てた人... [続きを読む]

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