gooの日本語自然文検索
ポータルサイトのgooが、日本語自然文検索サービス(Web Answers)の実験を開始したというニュースを見た。gooのプレスリリースによると、
例えば「2008年のオリンピックの開催地はどこ?」といった話し言葉調の自然な表現による質問を即座に解析し、「goo」の検索結果から回答候補(上記の質問例では回答は「北京」)となりうる言葉や表現を高速に解析・抽出し、これらを含むWebページをより上位にランキングし、ユーザに提示します。これにより、ユーザは知りたい情報をより効率よく取得することができ、日々増えつづけるインターネット上の情報資源を、今まで以上に有効活用することが可能となります。ということで、
・検索文字列を単純な単語ではなく、自然な表現の疑問文の形式で入れる
・従来の検索は該当するWebページリストを出力したが、ここでは質問への回答候補を出力する
という2点が特徴のようだ。
ともかく日本語自然文検索に行って、試してみることに。恐らく多くのブログや掲示板で、様々な結果が報告されることと思うが、まあ、さすがに実験と名打つだけのことはある。現状レベルでは全然使えない。クイズ・ミリオネアの「オーディエンス」をイメージしたのだろうけど、出来の悪い「テレフォン」のレベルになっているような。
例文には「日本の首相は誰ですか?」なんてのがあるけど、「アメリカ大統領は誰ですか?」と聞いて「正義」って答えられてもなあ。確かに正義がアメリカ大統領をやってくれれば、世の中はもう少し良くなっているかも知れないが。(「一番の馬鹿は誰ですか?」と聞くと「ブッシュ」と答えてくれるけど。)
むしろ、自然文形式の検索語に対して、一応従来型のページ検索結果を返してくれるので、そちらの機能の方が下手な回答を求めるよりも使えるかもしれない。従来の検索エンジンでは、なかなか思ったようなサイトにたどり着けない時にチャレンジしてみる価値があるかもしれない。
実験ということもあるのか、検索結果に対するユーザーの評価を求めたり、正解が得られなかった時にユーザーが教えたり(最初から知ってたら調べに来ないだろうに)ということで、どんどん賢くなっていくらしい。(昔どこかに似たようなシステムがあったような気もするな。)そうなると確かに使えるサービスになるのかもしれないが、中には積極的にウソを教えて楽しむ人達も出てくるだろうし、誰か人間のチェックを通さないと悲惨な運命が待っているのかも? このあたりは、両刃の剣といったところで、サジ加減が難しそうだ。
ということで、まだまだお遊びだけど、覚えておいて損はなさそうなサービスという評価かな。
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