« ベンタエアウォッシャーのその後 | トップページ | 抗生物質使うと乳がんに? »

2004/02/17

書評の信頼性

このブログでも、読んだ本の書評もどきも書いている一方で、bk1やamazonへもリンクするようにしている。これは、その本についての情報(出版日、価格、ISBNナンバー等)や僕以外の人のコメント等も参考にして欲しいからなんだけど、今日(2/17)のCNN.co.jpにこんなニュースが載った。

アマゾン書評、自作自演が発覚 カナダ
ニューヨーク──書籍のインターネット販売最大手アマゾン・ドット・コムのカナダ版で近ごろ、書評欄に書き込んだ人々の個人情報が表示されるシステム障害が生じた。アマゾン側は利用者からの連絡を受けて不具合を修正したが、このシステム障害の結果、多くの著者が自身の著作に対して好意的な書評を書き込んでいることが発覚した。14日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

1963年の小説「夜の都会」などで有名な米国人作家ジョン・レチー氏も、書評の「自作自演」が発覚した1人。レチー氏は新刊「The Life and Adventures of Lyle Clemens」の書評に、匿名で最高ランクの「五つ星」をつけたことを認めている。

アマゾンの書評欄は、個人情報を出さずに書き込めるシステムになっている。個人情報が表示されてしまたことについて、アマゾンの広報担当者は「今回生じた障害は不運な事故だった。今後はこういったことが生じないように対処する」としている。


まあ、匿名で誰でも書き込めるシステムなんだから、匿名で自分の本を高く評価するなんて、最初から予想される範囲内のように思えるけどね。

ソースはニューヨークタイムズということで、本家ニュースはこちら(無料登録が必要)。結構長い記事で、CNNに出てこない他の例がいくつか出ているが、多くの知人に依頼して高い評価を記入してもらうケースとか、逆にライバルの本を酷評するとか。どちらかというと、そういう水面下の色んな行動をスキャンダル的に楽しんでいるようなニュアンスの記事みたいだ。

考えてみると、インターネットの匿名掲示板と似たような部分があるのだから、見る側が書かれている情報をどう判断するのか? ということが重要だっていう当たり前のことなんだけど。ちなみに、匿名掲示板の2chではこんなことは以前から常識になってる罠。アマゾン総合スレ part3アマゾン書評、自作自演が発覚 カナダなど。

たまに、著者が自らコメント書いているのもみかけるけど、そういうのを見つけると何となくうれしくなる。逆にわざわざ匿名で高い評価を書くってのは浅ましいというか、そんなに評判が気になるかなあ? 大体からして客側はそんなに書評を信用してるのだろうか? 確かにそれなりに参考にはなるけどね。

今後システム側でチェックを厳しくしようとしても限界はあるし、やっぱり見る側が判断する能力を高めていくべき。(書評に限らず、ネットから入手するあらゆる情報についてだけど。)今はここのブログのように、いろんなサイトで多くの人が独自に読んだ本にコメントをつけているから、そちらを検索して情報を得る方法が今後の主力になるかも。(そのサイトの他の記事まで読めば、ある程度は信頼性が推定可能?)

ちなみにレビュー投稿のルールはこんな内容。日本と向こうでは若干違うのかもしれないけど。

*本家アメリカのAmazon.comでは、レビューする際に匿名の場合は、"a reader from New York"のように都市名を書くのが慣例になってるみたいだ。

|

« ベンタエアウォッシャーのその後 | トップページ | 抗生物質使うと乳がんに? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 書評の信頼性:

» アマゾン書評、自作自演が発覚 カナダ [Love Books]
CNN.co.jp - アマゾン書評、自作自演が発覚 カナダ ネタ仕入れ元: 書評の信頼性 from Do you think for the future? ... [続きを読む]

受信: 2004/02/18 18:23

« ベンタエアウォッシャーのその後 | トップページ | 抗生物質使うと乳がんに? »