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2004/02/03

馬と車が衝突した事故

どうってことのない話だけど、各紙の報道を比べて見ると結構おもしろい。

asahi.com (2/3) 競走馬めざし国道で「練習」、車と衝突後2キロ走り御用 の記事では、

 3日午前8時20分ごろ、川崎市幸区柳町の市道で馬を捕まえた、と近くに住む無職男性(43)から110番通報があった。この馬は、同区小向の競馬練習場から逃げた馬で、市道にいるところを、近所の女性がニンジンを与えているすきに、男性が手綱をつかんで取り押さえたという。
 幸署の調べでは、馬は雌の3歳馬で、練習場の近くにある厩舎(きゅうしゃ)の所属。同日午前8時ごろ、練習場で5日に実施される競走馬になるための試験にむけた練習中、開いていた門扉から逃げ出したという。
となっており、馬はまだ競走馬ではないことにこだわっている感じ。うーむ、競走馬になるためには試験に合格する必要があるんだ。捕まえたのは男性で女性がニンジンで馬の気を引いたようだ。ちなみに馬の名前も厩舎の名前も出ていない。それにしてもこのタイトルは洒落がきついな。

Mainichi INTERACTIVE (2/3) 馬の事故:タクシーに接触、逃走 ニンジンにつられ御用 川崎 では、 

3日午前8時ごろ、川崎市幸区東古市場の国道1号に馬が突然飛び出し、走っていたタクシーに接触、そのまま逃げた。馬は約15分後、約2.5キロ離れた幸区柳町の路上で見つかり、近くの主婦が持ってきたニンジンで、付近のガレージに誘導、シャッターを下ろして閉じこめた。タクシー運転手(61)にけがはなかった。
 神奈川県警幸署の調べでは、馬は市内にある津久井厩舎(きゅうしゃ)所属の「エンドル」(3歳、牝馬)。3日午前3時ごろから、幸区小向の多摩川沿いの練習場で調教を受けていたが、午前7時半ごろ、突然暴れだし、たづなを引いていた調教師、津久井巌さん(76)を振り切って逃げたという。エンドルはデビュー前で、今月5日、競走馬になる試験を受ける予定だった。
ということで、近くの主婦がニンジンで誘導して捕まえたように読める。43歳の無職男性は記事に出てこない。タイトルにニンジンを持ってきてるところが朝日とは大きく違う。(でも「御用」という言葉を使う点が共通するのも面白い。)

YOMIURI ON-LINE (2/3) 川崎で名馬・シンボリルドルフの孫が場外脱走 では、

 3日午前8時ごろ、川崎市幸区小向の川崎競馬組合の練習場で、ゲートに入る練習をしていた津久井厩舎(津久井巌調教師)の競走馬(メス、3歳)が突然暴れ出し、場外に飛び出した。
 競走馬は約400メートル先の国道1号を横断しようとして、東京都世田谷区下馬、運転手望月和夫さん(61)のタクシーと衝突してさらに逃走した。
 約15分後、約3キロ先のJR川崎駅近くの商店街を歩いているところを、川崎市内の無職男性(43)が発見。近くのビル駐車場に連れ込み、ビルの管理人がニンジンを与えて落ち着かせたという。川崎競馬組合によると、この競走馬は名馬シンボリルドルフの“孫”にあたる「エンドル」で、レースは未経験だった。
と、馬がシンボリルドルフの孫であることを初めて明らかにしてくれたが、「競走馬」として扱っている点が異なるな。ニンジンを与えたのはビルの管理人になってるけど、主婦兼管理人なんだろうか?

比較すると色々と面白い。馬の性別表記も、雌、牝、メスの3通りだし。ニュアンスにも細かな違いがある(ニンジンで誘導したのか、捕まえてからニンジンあげたのか、とかね)んだけど、やっぱりタイトルが全然違うのが面白いよね。それにしても、この男性が無職で43歳と報道することにどんな意味があるのやら?(ちなみに女性の年齢は書かれていないな。。)

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» 暴れ馬。 [*** 男 兒 當 自 強 ***]
昨日、神奈川県川崎市にある競馬練習場から暴れて逃げ出した馬が、タクシーと衝突すると言う事件があったそうです。 リアル暴れ馬ですね! 暴れ馬なんて時代劇くらいでし... [続きを読む]

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