富士山の噴気は不法投棄由来
時事通信の3/5の記事。
噴気、実は木材の発酵=富士山の活動と勘違い-山梨何だ? 木材の発酵? 更に探したら、あれれ、共同通信の3/5の記事によると、
山梨県富士吉田市の富士山中腹で見つかった噴気について、同県は5日、土中に埋められた木材が水分や微生物によって発酵し、発熱して発生したとの調査結果を明らかにした。気象庁は昨年9月、噴気の確認を発表。「富士山では珍しいが、他の火山ではよく見られる」などとしていたが、火山活動とは無関係だった。
富士山噴気は木材の発酵 建設業者が不法処理ということで、埋められた木材というのは工事廃材だったのか。
昨年9月、富士山の斜面で見つかった弱い噴気について、山梨県は5日、建設業者(同県山中湖村)が林道工事の際に地中に不法処理した木材が発酵して発生したのが原因と発表した。
噴気は気象庁が昨年9月26日に発表していた。同庁火山課の山里平火山対策官は「結果的にお騒がせしたが、火山活動ではなくてほっとした」と話している。
同県消防防災課によると富士山の東北東斜面、標高約1530メートル付近でこれまで、大小17カ所の陥没が見つかり、うち4カ所からごく弱い噴気が見つかっていた。
山梨県と学識者が合同で掘削調査を実施。その結果、噴気があった地点となかった地点の2カ所で木材を埋設した痕跡を発見。建設業者が2002年1月ごろ、林道工事をした際、邪魔な木を伐採し埋設していたことが分かった。
昨年9月の富士山での噴気の話は記憶に残っていたけど、詳細を調べてみると、富士山ネットの記事が時系列でまとまっている。更に気象庁の報道発表資料 第1報、第2報には図面や写真も豊富に載っている。しかし、今回の最終結論はまだ何処にも出ていないようだ。相当大掛かりな調査が行われたようだが、今頃はっきりするってのはどうしてだろう?冬の間は積雪だってあっただろうに。。(その建設業者が見つかったってことかな?)
富士山ネットに載っている最初の記事(9/27)によると、
富士山の東北東斜面で陥没と噴気が見つかったことについて、気象庁の山里平・火山対策官は二十六日、陥没は「林道工事の影響で表れた可能性もある」と述べ、噴火活動とは無関係との見解を示した。専門家からは地下水が地下の熱源で温められて蒸発し、地表が陥没したとの見方も出ている。同庁は三十日、再度現地調査を行い、噴気の温度変化などを調べる。となっていて、ガス分析もされていない最初の見解の割には、林道工事に関係あるという点で、結構いい線ついていたみたいだ。しかし結局、今回の噴気の熱源は地熱ではなく、微生物による発酵によるものらしい。発酵であんなに広範囲に発熱してガスを発生させるとは、ちょっと驚き。それに生物発酵なら、なんらかの臭気がしてそうなものだし。
それにしても、正に大山鳴動して、、、って奴だね。
追記:asahi.com(3/5)に載った記事によると
2月24日に県と日本大学文理学部の宮地直道・助教授(地質学)の調査班が重機を使い、噴気が出ていた陥没地点3カ所を約5メートル掘り返したところ、大量の水蒸気とともに発酵した木などが出てきた。ということで、2月に現地調査をしてはっきりしたみたいだ。
県は地熱の上昇が発酵に影響した可能性もあるとして周辺の地熱も調べたが、地熱は10度程度と低く、火山活動とは無関係であることもわかった。
県が林道工事を請け負った山中湖村内の業者から事情を聴いたところ、01年11月から02年10月にかけて周辺の倒木や伐採した枝を埋めていたことが判明。県は4日、業者に対し、埋めた木を取り除くよう勧告を出した。
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