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2004/03/08

高齢でも脳内に新たな回路

Mainichi INTERACTIVE(3/8)に載った記事

高齢者の脳:中程度障害を改善「衰えるのみ」従来の概念覆す
 脳こうそくなどを起こした高齢者の脳でも、成長する子どものように脳の神経回路を新たに形成して障害を改善する柔軟性を持つことを、東京警察病院と国際医療福祉大などの共同研究グループが発見した。脳こうそく患者らが歩行訓練などのリハビリで機能を回復する仕組みはこれまでよく分かっていなかった。「高齢者の脳は衰えるのみ」とする従来の概念を覆す成果として、注目を集めそうだ。
 研究グループは、命に別条はないが、機能障害が起きる中程度の脳こうそくや脳内出血患者を対象にした。会話や読み書きなど言語機能に障害の出た16人(40~74歳)と、手足の動きや感覚がまひした16人(56~83歳)で、機能的MRI(磁気共鳴画像化装置)などを使い、脳の活動場所や働きを調べた。
 言語機能は左脳の側頭葉が、右半身の感覚は左脳の前頭葉後部などがになっている。
 ところが、言語障害の患者では16人中4人が機能を回復し、それにあわせて右脳の側頭葉の活動が活発になっていた。
 運動や感覚機能がまひした患者の半数は機能を回復したが、これらの患者の脳も、出血などを起こした場所とは別の部分の働きが活発化した。
非常に興味ある話。言語機能は本来左脳が担っているのに、いざとなれば右脳でまかなっちゃったりするわけだ。本当に柔軟にできている。

ところで、この記事は毎日新聞さんのスクープのようで、今のところ他のどこも報道していない。このブログでは、ある新聞記事だけで判断することは極力避けているけど、今回は、このニュースのソースも見つからないし、どうしようもない。別に疑うわけではないが、せめて、論文発表とか学会発表とかされてから報道して欲しいものだ。(研究者が研究成果を新聞発表しただけでは、科学的には事実として認められない。)

面白いのは、記事に載っているコメント。

 研究グループの小泉英明・日立製作所技師長(解析脳科学)は「高齢者の脳に第2の敏感期が現れた可能性がある。脳こうそくなどでは、リハビリを早期に始める重要性を示している」と話す。

 脳科学に基づく教育プログラムを開発するトム・シュラー経済協力開発機構部長の話 高齢化の進む先進国にとって非常に意義深い成果で驚いている。効果的な生涯学習の開発にも役立つかもしれない。

ここで急に日立製作所が出てくるのは、MRI装置がらみなのか? それと、経済協力開発機構の部長さんが出てくるのも唐突なんだけど? 普通は、脳の専門家とか医者とかのコメントを求めると思うんだけど。。

それはともかく、人間の脳は実際に使われていない部分がかなりあるようなので、そこをうまく活用する方法がみつかれば、なんて想像も膨らんでくる。治療面での進歩と共に、夢のある話。将来の可能性を含めて、もう少し詳しい情報が知りたいところ。


*長嶋さんですっかり有名になってしまった「脳こうそく」。毎日新聞はひらがなで表記しているが、朝日新聞は「脳梗塞(こうそく)」、読売新聞は「脳梗塞」とそれぞれ表記は異なるようだ。

*「命に別条」も何かひっかかる。「命に別状」が普通かと思いきや、調べてみると同じ新聞社の記事でも、どちらの表記もありのようだけど、どちらかというと「別条」が優勢のようだ。

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