東大学長のあいさつ
今日(4/5)に東京大学の大学院の入学式が行われたということで、佐々木毅学長の式辞が各紙に載っているのだが、asahi.comの記事だと、
「法科大学院の入学者の皆さんには特に大きな声で歓迎の言葉をかけたい」と呼びかけた。そのうえで「社会では知識の自己主張を喜ばない勢力の抵抗が行われるのは必至。皆さんは知識の担い手として現実に対面し、時には対決しなければならない」と、大学院で学ぶうえでの「覚悟」を求めた。とある。何だか変なあいさつだな? 「知識の自己主張を喜ばない勢力の抵抗」って何だろう? NIKKEI NETでは、
佐々木毅学長は「法人化を契機に新しい研究領域を開拓する仕組みも準備している。皆さんもこれにこたえ、思い切り挑戦してほしい」と呼びかけた。と普通のあいさつだ。Sankei Webでは、
同学長は「専門的・先端的知識の役割を積極的に主張することも必要」と指摘。「特に(新設の)法科大学院や公共政策大学院は戦略的視点を養わなければならない」と述べた。
佐々木毅学長は「知的階段を一歩一歩踏みしめ、日本はもとより世界に冠たる水準に到達することがあなた方に期待されている。限りなき挑戦におくすることなく、あらゆる精力を傾注してほしい」と激励した。と、これまた少し違う。MSN-Mainichi INTERACTIVEでは、
佐々木学長は式辞で「今年から新たに設けられた法科大学院と公共政策大学院の入学者の皆さんには、特に大きな声で歓迎の言葉をかけたい」と述べた。そして「知の担い手は批判的精神と戦略的視点の持ち主にならざるを得ない。数年間の研鑚(けんさん)によりたくましい存在に成長すること、それを通して大学の持つ潜在可能性の大きさを多くの人に印象づけられるようになることを期待する」と呼びかけた。とある。これが最も式辞らしい感じだな。
どれだけの分量の式辞だったか不明だが、各社共に微妙に違うところを記事にしたようだ。それなりに新聞社の意思が反映されているのだろうか? それにしても、朝日の内容はどういう文脈で出てきたのか? 原文を読んでみたいものだ。そのうち東京大学 総長からに載るだろうと思うが。(あれ、東大は学長ではなくて総長だよね。各社そろって学長になってるな?)
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