電動ハイブリッド自転車
nikkeibp.jp(5/19)の記事から、ヤマハ、航続距離を2倍以上にしたハイブリッド電動自転車
ヤマハ発動機は2004年5月18日、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載して航続距離を大幅に延ばしたハイブリッド電動自転車「New PAS リチウム L」を発表した。従来モデルの約2倍の大容量バッテリーを採用し、アシスト感の向上と航続距離64kmを実現した。価格は11万5290円(税込み)、6月15日発売する。最新式の電動アシスト自転車、結構いい値段がするんだな。今まであまり注目してなかったけど、この機会に少し調べてみるか。
ヤマハのニュースリリースは、こちら。関連記事を読んでみると、電動ハイブリッド自転車はヤマハが1993年に世界で初めて発売したとのこと。まだ10年なんだ。シドニーオリンピックでは競輪種目のペーサーにも採用されたとか。いろんなバリエーションがあるようだけど、WEB限定15台なんていうカスタムオーダーモデルもある。
何と言っても、気になったのは「車体には溶接面のないPFTステンレスフレームを採用。ハンドルやリム、スポーク、泥除けなど、各パーツにもステンレス素材を多用した。」というところ。車体重量は何と 24.6kgだって、重すぎる。。。
自転車に少し詳しい人なら、自転車は重量が命というのは常識だ。極端な話としては 1gでも軽くするために、とことん無駄を排し、素材はもちろん、形状などを吟味、検討するのが当然で、ステンレス製のフレームだのリムだのというのは、おいおい本当かい? って話だ。車輪のリムをスチール製からアルミ製に代えただけで、誰もがその走りの違いに驚くほどの大きな効果が得られる。
ということで、他のメーカーを調べてみると、ナショナルも沢山のラインナップが用意されていて、同様にリチウム電池を搭載して60km以上走れるモデルもあるが、軽さはやや軽いものの、それでも 21kg。ブリジストンの同等機種は 24kgだ。
ナショナルのサイトに舘内端のインプレッションという記事があり、その中に、重量20kgを切るというのを目標に開発したとあるんだけどなあ。
確かに、電池やモーターの分だけ重くなるのはわかるけど、わざわざステンレスを使うこともなさそうだし、もっと軽量化できそうに思うのだが。一般向け自転車だと取り扱いも乱暴だろうし、価格の問題も考えて、なかなかオールアルミというわけには行かないのかな?
軽さという点ではWiLLの折りたたみ式の 16.9kgや、宮田のgood LUCKの 16.9kgなんてのがあり、これらが抜群に軽いようだ。7-8kgも重量が違うと、取り回しや走りが随分違ってくると思うけど。やや高価でも、軽くて良く走るタイプが出てきたら、買ってもいいのにな、っていうのはやっぱり少数派だろうな。
*ヤマハは「電動ハイブリッド自転車」と呼んでるけど、ホンダは「電動アシストサイクル」、ブリジストンは「電動アシスト自転車」、ナショナルは「電動自転車」だ。あれ?宮田や三洋電機も「電動ハイブリッド自転車」だな。商標かと思って検索してみたけど、これらの言葉はいずれも商標登録されていないようだ。(「電動アシスト自転車\ASSISTA」はブリジストンの登録商標となっていたが。)
*冒頭の記事にある、PFTステンレスというのは、宮田工業の開発した Pressured Fit Technologyというパイプ接合技術らしい。軽く、強く、美しいというのが特徴とのこと。
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コメント
ホンダの折りたたみ電動自転車を真剣に検討した事があります。最終的に重くて高くて断念しましたが。最近は
http://www.yamaha-motor.jp/passol/
">http://www.yamaha-motor.jp/passol/
です。自分でこぐなら軽いやつ、こがないなら上記という住み分けにならないかな。
電動ハイブリッドって、発電機積まないかな。ラジコンのエンジンみたいな5ccとか小さいやつ。使った後、ガソリンで自律的に充電してくれるとか。
投稿: A(c | 2004/05/20 14:23
確かに、最初に「電動ハイブリッド自転車」という名前で思い描いたのは、トヨタプリウスのようなハイブリッドシステムだったけど、実は単なる電動アシストだったのでがっかりでした。
下り坂やブレーキ時のエネルギーを回収して、バッテリーに充電できれば、随分と効率が良くなりそう。もっとも、システムとしては面白いけど、重量増やコストも考えると、メリットはほとんどないかもしれないのですけどね。発電機積まなくても、モーターを両用できないですかね。
おっ、でもこのシステムができると、長距離移動が可能になりますね。今のところは、コンセントのない所で長距離を走るような用途は考えてないようだし、あくまでも街乗り用ですけど。
投稿: tf2 | 2004/05/20 20:45
上のコメントを実現したような、発電する電動ハイブリッド自転車を三洋電機が発売したというニュース。
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0407news-j/0705-1.html">ニュースリリース(2004/07/05)
ブレーキ充電システム(左ブレーキレバーが発電回路をONにして、いわゆる「エンジンブレーキ」を掛けて発電するみたい。)と、一定速度以上での常時発電システムの組み合わせ。
低速では電動モーターでアシスト、高速では発電により、むしろ普通より重くなるってことか。これならハイブリッドシステムという名前もうなずける。面白い発想だけど、売れるかな?
投稿: tf2 | 2004/07/05 20:27