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2004/05/27

水力発電トイレ

nikkeibp.jp(5/27)の記事から。TOTO、便器の自動洗浄システムに水力発電タイプを投入

TOTOは便器自動洗浄システム「オートクリーンC」に水力発電タイプを投入する。「オートクリーンC 発電タイプ」として6月1日に発売する。

パブリックトイレでは、衛生意識の高まりから、手をかざすとセンサーが感知して自動排水する「自動洗浄システム」が急速に普及しつつある。TOTOは、2000年から、フラッシュバルブ式の便器からセンサー式に取り替えられる「オートクリーンC」を販売してきた。これまで、乾電池式・AC100V式を品揃えしてきたが、ビルオーナーなどから「電池交換・電源工事に手間がかかる」といった指摘が出ていた。

「オートクリーンC発電タイプ」は使う度に、内蔵の羽根車が回転して発電・蓄電する。蓄電した電力はセンサー感知、電磁弁の制御などに利用する。一定の使用頻度があれば、必要な電力は蓄電した電力でまかなえるため、10年間電池交換が不要になるという。希望小売価格は13万7000円

TOTOさん、おもしろいことを考えたなあ。TOTOのニュースリリースはこちら。給水管の途中に羽根車を付けただけのことだけど、その程度の回転でも乾電池の代わりくらいには電気を作れるんだな。アイデアというか目の付け所が素晴らしい。ニュースリリースの中で、環境影響評価結果を具体的に示して、既存装置との比較をしているところも好感が持てる。(より詳細な評価根拠やデータも提示して欲しい気もするけど。)

それなら、何もトイレに限定しなくても、水の流れる所ならいろいろと応用が効くんではなかろうか? それこそ、台所や風呂場や洗濯等の水を多量に流す所に小型の発電機を付けて蓄電したら、どの程度の電気量がまかなえるものかな? 一般家庭はともかくも、業務などでは水を多量に流すことを、様々な業種・場所で日常的に行っているわけだし、そのエネルギーを使いきらずに捨てているようなケースも結構多そうだ。

ちょっと調べてみると、TOTOからだけでも、それらしい特許が多数出願されているようだ。例えば、特開2002-044922「小型発電装置及び水栓装置」を見ると、少ない水流でいかに効率よく発電するかが課題となっていたようだが、発電機構の構造を工夫することで実現できたようだ。この特許はもちろん、トイレに限定せずに、発電機能付き水栓装置という形で汎用的に適用可能になっているようだ。

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コメント

オートクリーン発電タイプは小便器に個別につけることは
出来ますか

投稿: ASAKURA | 2017/07/04 18:17

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