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2004/06/16

無料水道水質検査

ローカルネタだけど、Kanagawa Shimbun WEBの6/14の記事から。電話1本で無料水質検査

 横浜市水道局は六月から、電話一本で無料の水質検査に出向き、結果を診断書として発行する取り組みを始めた。汚れた水が出た場合だけでなく、「普段の水道水の水質を知りたい」という要望にもこたえる。すべての〝お客さま〟に診断書を出すのは全国初という。同局は「横浜の水は安心して飲めるおいしい水道水」とPRしており、水道経営改革の一環。
 同局は一九七三年度から水質検査を行っており、二〇〇三年度は百四十件の利用があった。
 これまでは、検査後に口頭やメモで検査結果を伝えていたが、新たに発行する「水質診断書」では、異常の有無、「赤水の原因は水道管の鉄さび」といった原因などの概要に加え、大腸菌の有無や塩化物イオン濃度、硬度、残留塩素濃度など十三項目の検査結果が記される。水道法に基づく水質基準と比較でき、診断書は各区の営業所から職員が利用者の自宅に持参する。
昨今、水に対する要求が厳しくなっているというか、飲料水としてミネラルウォーターを購入するのはもはや普通だし、スーパー等で "おいしい水" の自販機もよく見るようになったが、意外と自分が普段飲んでいる水道水の質については知らなかったりするのではなかろうか? 

横浜市水道局のプレスリリースによると、蛇口の水質検査結果を数値で報告する「水質診断書」を無料で発行するサービスに加えて、蛇口の水道水から水源までの情報を全国で初めて紹介する「横浜水道水質白書」の発行を行うとのこと。

自分の家の水道の水質を無料で調べてくれるとは、従来の常識からすると随分と頑張ったサービスだ。ちょっと調べてみたら、兵庫県の尼崎市はお客様サービスとして、条件付きながら無料水質検査を引き受けてくれるようだから、調べてみると同様のサービスは他にもあるかもしれない。

横浜市の水道水質白書はPDF版がネットで見られるが、結構詳しく情報が載っていて好感が持てる。高い水を買ってきて飲むのも、水道水を飲むのも、それぞれの自己責任だろうけど、その前提として、こういう資料で自分の飲んでいる水がどういう水なのかを知っておくことが基本のような気がする。

ちなみに東京都の水道局のホームページを見ると、東京の水道水源と浄水場別給水区域なんて資料が載っていて、水源からの水の流れについても公開されているみたいだ。(横浜は全国初と書いていたけど) 水道局のホームページなんて、あまり普段は訪れる機会もないけれど、こうやって見てみると意外と有用な情報が何気なく公開されているんだな、と再認識。

水関連企業でも、ここのように無料で水質検査してくれる所もあるようだけど、この場合にはタダは逆にちょっと怖いかも。

*横浜の無料水質検査の話は、横浜に住んでいるけど全然知らなかった。でも、あまり知れ渡って、皆が気軽に検査を依頼したら大変なことになるのではなかろうか? これが原因で水道料金が値上げになったりしないだろうな?

もっとも水質検査の結果を見ても、「水質基準を満たしているので、飲んでも危険ではありません」ということ以上のことはわからないだろうと思うけど、それでも安心できるのはいいことかもしれない。

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