日米のエネルギースター制度
EICネット(6/23)の記事。 冷房の効率性向上に向けた「クール・チェンジ」キャンペーンを展開
EPAは今年の夏、エネルギー・スターの「クール・チェンジ」キャンペーンを実施する。EPAのリリースは、こちら。このキャンペーンは、省エネのための様々な呼びかけをするもので、特別の特典(割引や賞品等、何らかのインセンティブなど)は用意されていないようだ。どの程度の効果が見込めるものなのだろう? パンフレットには省エネのための各種tipsも載っているけど、キャンペーン名にもあるように、買い替え推進運動がメインだし、何だかメーカーの利益が透けて見えるみたいだなあ。。(それにしてもアメリカではこんなに文字ばかりのパンフレットはまじめに読まれるのだろうか?)
一般的な家庭では、エネルギー代に、年間1400ドル(16万8000円)が費やされているが、このうちの半分近くは冷暖房に関するものである。適切な規模の、エネルギー効率的な冷暖房機器を選択すれば、年間、約20%のエネルギー代を節約することができる。また、10件に1件の家庭がエネルギー・スターの冷暖房機器を使用すれば、170億ポンドの大気汚染物質の排出を抑制することができる。
今回のキャンペーンは、一般家庭に対し、経済的および環境上の節約を認識するための情報を提供するものである。旧式の冷房機器を効率性の高いエネルギー・スターの機器に交換すること、ダクトの点検・締め直し、エアフィルターの交換などに関する勧告がなされている。【EPA】
ところで、エネルギースターと言えば、日本でもパソコン等でよく見るけれど、冷暖房機器では見たことがない。調べてみると、日本では国際エネルギースター☆プログラムという制度で管理されているようだが、ここ には「このロゴが世界の省エネルギー型OA機器のマークです。」と書かれており、日本ではOA機器(コンピュータ、ディスプレイ、プリンタ、ファクシミリ、複写機、スキャナ、複合機)に限定している制度のようだ。
一方、本家アメリカでは、
EPA established ENERGY STAR in 1992 as a voluntary, market-based partnership to reduce air pollution by giving consumers simple energy-efficient choices. Today, with assistance from the U.S. Department of Energy, the ENERGY STAR is featured on more than 40 types of products, from light bulbs to major appliances to new homes and buildings. More than 9,000 organizations have become ENERGY STAR partners and are committed to improving the energy efficiency of products, homes and businesses.とあるように、EPAとDOEが一緒に推進する運動となっており、OA機器どころか、洗濯機、冷蔵庫、蛍光灯、エアコン、暖房機器、電話機、DVDを始め、信号機や自販機なんてものまでが対象となっている。(一覧)
エネルギースターは、日本ではいわゆる「環境ラベル」の一種という位置づけのようだが、その環境ラベル、環境省の環境ラベル等データベースで見ると、こんなに沢山あるとは知らなかった。地方自治体特有のもの、個別企業独自のもの、海外のもの等も含まれているようだが、それにしても一体いくつ知ってるだろう?
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