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2004/06/07

回転しないホイールカバー広告

FujiSankei Business i の 6/7の記事。タイヤホイールに広告、横浜市が今秋にも公用車4000台で

 横浜市は、新しい広告媒体として注目されている「車のホイールカバー広告」を導入する。安全性や広告としての利用価値を検討するテストを実施後、この結果を踏まえて、ごみ収集車(9000台)、市営バス車両(路線バス1000台)などの公用車のうち、約4000台を対象に広告のスポンサーを募集、9月から本格導入する計画だ。

 「ホイールカバー広告」は、愛知万博のPR車や民間のタクシー、バスの車両に一部導入されているが、自治体が導入するのは初めてという。市営バスのラッピング広告やバス停留所の広告ボードに続き、「一連の広告事業で財政確保の一助に」という職員からの提案で実施する。

 「ホイールカバー広告」は、オオツカブラザーズカンパニーが販売権を持つ「パスボード(PAS BOARD)」。世界15カ国で特許を取得しており、「タイヤは回るが、広告のホイールは回らない」のが最大の特徴となる。

 低速時は「重りで回転を止める」、高速時は「噴射口から流れる気流により静止状態を保つ」-という独自の機構をもつ。 (後略)

ということで、不幸にしてまだ実物を見たことがないが、なかなかおもしろそうな話だ。調べてみると、オオツカブラザーズカンパニーのホームページには関連情報は見つからなかったが、横浜市が報道発表資料を載せていた。

この資料で、回転しないホイールカバー広告の発明者は岡本好晃さんという方だとわかったので、調べてみると、確かに関連特許が何件か出願されていて、その中で特許3170592(特開平10-329501)と特許3162673(特開2000-062401)の2件が登録となっている。後者はアメリカでも登録(US 6045195)されており、ヨーロッパでは公開(EP 982154)段階。(ただし後者の特許は発電機能付きであり、今回横浜で採用されたのは恐らく前者だ。)

このホイールカバーは岡本さん自身が関与している神戸エコカーパスカル研究所から2002年頃に市販されたみたいで、e-monの記事には、仕組みもわかりやすく載っている。また、びんご経済レポート2002/2/10号には、期待の新技術として紹介されている。

ところが、神戸新聞ニュースによると、この会社は2002年4月に自己破産してしまっているようだ。。 ということで、面白い技術があるだけでは儲からなかったということか? そこで今回はオオツカブラザーズカンパニーという会社からの再デビューなんだろうな。結構目を惹くと思うし、マーケティング次第ではヒットすると思うんだが。。

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