水銀フリーHIDランプ
nikkei.bp の7/28のニュース小糸とデンソー、水銀フリーディスチャージヘッドランプを開発
小糸製作所とデンソーは、トヨタ自動車と共同で水銀を使用しないディスチャージヘッドランプを開発したと発表した。ディスチャージヘッドランプと言えば、最近増えている水銀灯のような青白い光を出す、やたらと明るいヘッドランプだ。僕の車もそうだけど、すごく明るい。水銀灯みたいなと書いたけど、本当に水銀を使っていたんだ、知らなかった。水銀代替物質を使用してバルブ形状を見直し、バラストにおいて投入電力の最適化・高精度化を図ることにより、水銀フリーでもヘッドランプに必要な明るい光を瞬時に発生する技術を確立した。
水銀フリーのディスチャージヘッドランプを開発したのは世界で初めてという。2004年7月26日に発売したトヨタ「ポルテ」に採用された。
デンソーのニュースリリースは、こちら。ディスチャージヘッドランプについては、JAFのQ&Aに解説があるが、メーカーによって「HID」「キセノン」「ディスチャージ」と呼び方が異なるようだ。それにしても、キセノンランプって聞くと、クリプトンランプなんかのように、白熱ランプの一種かと思ってしまうけど、この場合は放電管だから全然異なるわけだ。まぎらわしいな。
ということで、KAMEでもわかる科学の話 ランプ雑学やinternet Lamp shop KANEDEN ON LINE の電球豆知識はとても丁寧に説明されており、勉強になる。
同じフィラメント形式のランプでもいわゆる白熱灯やクリプトンランプとハロゲンランプとの違いや、HIDランプ(水銀灯、Naランプ、メタルハライドランプ)の原理など、何となく名前は知ってそう、っていうものばかりだけど、中身は良く知らなかったりするものだ。「ハロゲンサイクル」って言葉も勉強できたし。。
HIDランプの水銀フリー化については、冒頭のデンソー/小糸製作所とは別に市光工業/ハリソン東芝ライティングでも開発(2001/6/15)しているようで、こちらもそろそろ実用化されそうだ。
一般の蛍光灯にしても少量の水銀が使われているので、世の流れとして、これらの放電ランプの水銀フリー化は、大きな研究開発テーマの一つとなっているようだけど、具体的に水銀代替としてどんな物質を使っているのかは不明だ。(よもや変な有害物質が使われてはいないと思うが。) デンソーのリリースにもあるように電気回路を大幅に変えているところから見て、相当に力づくで放電させていると思われる。
*自動車のランプなんかは、その辺に適当に廃棄される性格のものでもないし、一般の蛍光灯や水銀灯などに比べれば、水銀フリー化のメリットも小さそうだけどなあ。
| 固定リンク
コメント