グリーンレーザーポインター
FujiSankei Business i の7/22の記事。通常より8倍明るい緑色のレーザーポインター
通常の赤色よりも約8倍明るく見える緑色レーザーのポインター。色の識別が困難な人の不自由さを無くす「色覚バリアフリー」を実現した。約5時間の連続使用可能。携帯に便利なペンタイプ。価格は3万5700円。8月1日発売。コクヨのニュースリリースによると、従来の赤色レーザーに比べて、緑色は人間の目の感度が高いので、視覚の不自由な人にも識別しやすいということらしい。今やレーザーポインターは珍しくもなくなったけど、緑色はまだまだ珍しい。何といっても、この値段だ。ネット上で検索してみると、緑色のレーザーポインターは結構出回っているようだけど、どれも似たような値段みたいで、赤色の5倍から10倍以上という感じか。(今はどうか知らないが、一時は100円ショップでも赤色レーザーポインターは売っていた。)
実は、アメリカでは随分前から使われていたようで、こんなレポートが見つかった。確かにこれは、相当に明るくて見やすそうだ。
さて、緑色レーザーと言うと、例の日亜化学の青色レーザーダイオードの話が有名になったこともあり、緑色の光を発するレーザーダイオードを使っているものと思ったけど、調べてみると、どうやら波長変換をして緑色を作っているようだ。調べてみないとわからないものだ。。
(株)ダウのサイトは専門的な情報が満載だが、固体レーザーの図を見ると、波長808nmの赤外域のレーザー光を Nd:YVO4結晶で1064nmに変換し、更にこれをKTP(チタン酸リン酸カリウム KTiOPO4)で532nmにしているようだ。そして、この Nd:YVO4 と KTP は張り合わせて一体構造にされており、DPM(Diode Pumped Microchip)結晶と呼ばれている。 なお、半導体レーザーの基礎については、この辺 で勉強できるかな。
マニアの人は、こうやって、安いレーザーモジュールを買ってきて遊んだりしているようだけど、ここにも書かれているように、レーザー機器には安全上の規格があるし、市販されているポインターは消費生活用製品安全法で規制されているので、自己責任で。。
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