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2004/08/18

世界人口予測再び

NIKKEI NET(8/18)の記事。2050年世界人口93億人に、国別1位はインド・米団体予測

【ワシントン17日共同】人口問題の調査に定評がある米国の団体PRBは17日、世界人口が2050年に93億人に達するとの予測を発表した。

 国別では、現在世界2位のインドが16億2800万人で、中国(14億3700万人)を追い抜き、トップになる。現在、10位の日本は少子高齢化の影響が深刻で、現在よりも2700万人少ない1億人になる見込み。

 先進国の中では、米国だけが人口増加を続け、現在の40%増の4億2000万人となるが、インド、中国に次ぐ3位にとどまると予測される。

このブログでは、3/25に世界人口増加が減速?という記事を書いたが、これはアメリカの the US Census Bureau(米国勢調査局)の資料を元にしたものであるのに対し、今回のデータはPRB(Population Reference Bureau:人口調査局)によるもので、国別の人口動態統計をそろえたものとなっており、少し切り口が異なっている。

USA TODAY等にもう少し詳しいニュースが載っているが、先進国の人口は日本、ロシア、ドイツ、イタリアなどで減少し、中国でも2025年をピークに人口が減少に転じると予想されている。

PRB(The Population Reference Bureau)に、この調査の概要詳細資料(pdf)が掲載されている。このpdf資料には、世界各国の人口を始めとする色々な数値が一覧表となっており役に立ちそうだ。

ちなみに、日本の総務省統計局には、やや古いが同様の資料が載っていて、全体の傾向はほぼ同じだが、2050年の世界人口予測が、総務省資料は89億人なのに対して、今回のPRB資料では93億人となっており、世界人口増加ペースは途上国を中心に、減速どころかむしろ加速しているみたいだ。。

今回のPRB資料でもHIVや乳児死亡率が途上国の発展を阻害する要因としてクローズアップされているが、現状を前提としてなお、2050年までの人口増加率が150%なんて国々が、これらの問題を克服したら一体どんなことになるのやら、という気もする。いわゆる健康で文化的な生活ができるようになれば、徐々に人口増加が収まってくるのは間違いないだろうが、そうなる前に食糧問題や各種資源の奪い合いのような種々の争いが起こる可能性がありそうだ。

それにしても、アメリカだけは依然として人口増加が堅調に続くのだそうで、これは海外からの流入(移民)が毎年130万人のペースで続くのに加え、女性1人が約2.0人の子どもを産むペースが維持されるためとのことで、日本とは対照的だ。アメリカってのは本当に先進国なのかわからなくなることが多い不思議な国だな。。

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