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2004/08/27

カナダ閣僚の「バカ」発言

CNN.co.jp(8/27)の記事。カナダ女性閣僚、米国を「バカ」と、イラク問題等で

オタワ(ロイター) カナダの女性閣僚が25日、米国人を「バカで、大嫌い」と発言していたことが分かり、メディアを騒がせている。

問題の発言をしたのは自由党のキャロリン・パリッシュ氏。米国のミサイル防衛システムについての議論で、「くそったれ米国人は大嫌い」と発言。イラク戦争における米政権の行動についても「うすのろ」とののしった。

また、「私たちはバカ(米国人)の集まりに同調するんじゃない。頭のいい人についていくんだ」とも述べた。

パリッシュ氏は、報道陣に対し、そのような発言はしていないと述べたものの、テープに録音された発言の一部始終を聞くやいなや、「米国人をバカと言ったのではない」と弁明。さらには、「お願い。それを公表しないで。私、前にも同じ事で問題になっているんだから。お願い、お願い。トラブルはもうたくさんなの」と、テープをメディアに流さないよう懇願した。

パリッシュ氏は昨年にも、同様の発言をし、謝罪している。

だが、それから数時間後、パリッシュ氏は「『うすのろ』という言葉に対しては、不適切だったと思っている。けれど、『バカ』は日常生活でよく使う言葉だから」と釈明した。さらに、「米国人は、イラク国民を虐待している。(イラクは)大量破壊兵器も持っていないというのに。誰か、米国人はバカなのか、それとも天才なのか、教えてくれない?」と強気な発言をした。 (後略)

日本にも、威勢が良くて口の悪い女性大臣がいたような気がするが、このパリッシュさんってのも相当に威勢が良さそうな人らしい。この記事、英語の悪口の微妙なニュアンスを知る教材になりそうなので、英語の記事を探してみた。CNNの本家の記事が、Canadian MP calls U.S. 'idiots'で、先の日本語記事は、この英語記事の直訳らしい。ということで、対応させながら読むと中々面白い。結局

damned Americans → くそったれ米国人
bastard → うすのろ
idiot → バカ

という対応をさせているようだ。で、idiot は日常的に使う言葉で許されるが、bastard は不適切な悪口という位置づけらしい。「うすのろ」っていうのも今一ニュアンスが不明の単語だな。英辞郎だと、もっと下品な印象かな。

カナダでは2002年にもブッシュ大統領を "moron"(能無し)と呼んで辞めたスポークスウーマンがいるそうで、パリッシュさんも大統領から 発現 発言をたしなめられたけど、撤回する気はないらしい。

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コメント

「うすのろ」と聞いて「原語なんじゃいな」という興味の発展具合にものすごい共感します(笑)。いいなぁー。わたしもよくこういうしょーもないことリサーチしますです(笑)。あ、下から2行目「発現」が誤字ですよ。でも「発現」のままの方がポエジーがあって美しいです。

投稿: 石倉由 | 2004/09/01 01:11

石倉さん、コメントありがとうございます。

CNNの日本語記事は、どうせ英語の記事を翻訳したものなんだから、原文記事へのリンクを貼っておいてくれればいいと思うんですけどね。 こういう興味を持つ人もいるだろうし、英語の教材にも使えるし。

CNNの日本語記事って、なかなか他の新聞では取り上げない、味のあるニュースが多いので、目が離せません。最近も、
  http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200408280006.html">間抜けな銀行強盗その1
  http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200408310025.html">間抜けな銀行強盗その2
  http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200408310008.html">酔払い運転のホラー話
  http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200409010021.html">盗んだ宝くじが1億円当選
などなど、是非英文でも読んでみたいニュースがめじろ押しです。

投稿: tf2 | 2004/09/01 19:19

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