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2004/09/24

献血経由のクロイツフェルト・ヤコブ病リスク

続いて献血ネタ。CNN.co.jp(9/22)の記事。 血液製剤にvCDJ汚染の恐れ、6千人に通達 英国

ロンドン(ロイター) 英保健省は21日、血液製剤の原料に変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)発症者の血液が含まれていたとして、血友病患者など血液製剤使用者約6000人に対し、注意を促す通達文を送った、と発表した。

英保健省主任医務官のライアム・ドナルドソン氏は会見で、血液製剤によるvCJDの発症リスクは非常に小さいと強調。その上で、政府は「厳重な警戒」をするために通達した、と述べた。

ドナルドソン氏によると、血液製剤使用者のvCJD発症率は、1980年代から90年代にかけて牛肉を食べていた人々と比べ、ほんの少し高いだけだという。「今回通達した情報は、血液製剤を使っている人々とその主治医が、vCJDの新たな感染の危険を最小限に抑えるために必要なもの」と、話している。

vCJDは、異常プリオンたんぱく質が脳にたまり神経を損なう病気で、牛海綿状脳症(BSE)の牛が感染源とされる。英国ではこれまでに、2人の患者が輸血が原因で、vCJDに感染した疑いが持たれている。両患者とも、献血後にvCJD感染が明らかになった人の血液を輸血していた。そのため、現在英国では、過去20年間に輸血を受けた人の献血を禁止している。

保健省の専門家でノッティンガム大学教授のリンゼイ・デイビーズ氏も、英スカイテレビのインタビューに、「(vCJDの)発症リスクは、非常に低い。我々は、公衆衛生における予防措置として、血液製剤を使用している人々に対して臓器移植や献血を行わないよう、また医師らに対して新たな感染者が出ないよう、注意を呼びかけたいだけだ」と答えている。

ということで、血液から vCJD が感染する可能性があるということらしい。関連ニュースは、Google Newsで見ると、ほとんどイギリスの報道ばかりだけど、随分たくさん集まっている。

代表してBBC NEWSを読んでみた。イギリス英語は慣れていないのでわかりにくいが、実際に過去に献血した人が後にvCJDを発症するケースが 9人確認されているようだ。

それにしても、血液中にvCJDに関連する何かが含まれているということだろうか? 輸血のように血液中に直接入れる場合と、食料として消化器官から吸収するのを同列に扱うわけにはいかないけど、非危険部位の牛肉を食べるのは大丈夫の筈なのに。。 BBC NEWSには、それに関して

White blood cells, which it is thought may carry the greatest risk of transmitting the disease, have been removed from all blood used for transfusion since 1999.
と書かれており、白血球が怪しいと考えているようだ。

まあ、BSEの発生数から考えても、日本の vCJD のリスクはイギリスよりも3~4桁小さくて、問題にする必要性はなさそうだが、日本がどうなっているかというと、日本赤十字の献血をご遠慮いただく場合の「帰国日(入国日)当日から4週間以内の方」と「クロイツフェルト・ヤコブ病の方、またそれと疑われる方」などに書かれていて、

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とは、増加する異常プリオン蛋白が脳内に蓄積し、知的機能障害や運動障害などの症状を起こす極めて稀な病気です。現在、輸血での伝播の報告例はありませんが、以下に該当する方には献血をご遠慮いただいています。

■ CJD及び類縁疾患と医師に言われたことがある。
■ 血縁者にCJD及び類縁疾患と診断された人がいる。
■ 人由来成長ホルモンの注射を受けたことがある。
■ 角膜移植を受けたことがある。
■ 硬膜移植を伴う脳外科手術を受けたことがある。

とあり、更に
近年、英国を中心に発生している変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)については、輸血による伝播に関して未知の部分が多い一方、牛海綿状脳症(BSE)との関連も強く指摘されていることから、安全が確認されるまでの間献血をご遠慮いただいています。

(1) 英国・アイルランド・イタリア・オランダ・スイス・スペイン・ドイツ・フランス・ベルギー・ポルトガルの欧州10か国に、昭和55年(1980年)1月から今日までに通算6か月以上の滞在(居住)歴がある方。
(以下略)

とある。HIVやB型、C型肝炎等については血液のウイルス検査でチェックも不可能ではないが、vCJDについてはウイルスじゃないので、今の所は血液の検査では見つけようがない。そこで、疑わしい人は献血しないでくれ、ということのようだ。

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