環境危機時計とか終末時計とか
Yahoo!ニュース経由、共同通信(9/10)の記事。環境危機時計は9時8分 昨年よりやや改善
地球環境の悪化による人類存続の危機の度合いを示す「環境危機時計」は今年9時8分になり、過去最悪だった昨年より7分逆戻りしたと旭硝子財団(瀬谷博道理事長)が9日、発表した。とのこと。アンケート結果から時間を求めたようだが、具体的にはどんな内容なんだろう? 旭硝子財団の地球環境アンケート調査を見ると、昨年までのアンケート結果のまとめが載っている。しかし残念ながら、具体的なアンケート調査項目や時刻の算出方法は見つからなかった。そういう付帯情報の公開も大事だと思うんだけど。。
同財団は「環境が改善されたというデータはない。昨年は米、ロシアの京都議定書批准問題がクローズアップされ、危機感が高まったが、その反動ではないか」と分析している。
環境危機時計の時刻は同財団が毎年、識者を対象にしたアンケートを基に定めており、今年で13年目。時計が戻るのは4回目という。時計は12時が“滅亡時刻”。
今年4月から6月にかけ、世界の環境問題の専門家や各国政府、自治体の関係者ら約3600人に調査票を送付。回答率は22・2%だった。
昨年熱波や洪水に見舞われた北米や西欧の回答者は危機時計を進めがちだが、経済開発を重視する東欧やロシアの回答者は時計を遅らせる傾向にあった。
昨年までの推移や一昨年の地域別時計を見ると、昨今のテロや戦争に伴う事情の変化や、人口増加問題やエネルギー問題等が、きちんと考慮されているようには見えない。でも、細かく見ると、それぞれの地域毎の認識の違いも読み取れそうで、それなりにおもしろい調査ではある。
まあ、この時計、あくまでもアンケートによるものだから、環境危機そのものの深刻さを表すものではなく、環境危機に対する人々の危機感を示すものだ。今年は時刻が8分戻ったらしいが、それだけ環境が良くなっていれば良いが、逆に皆が危機意識に麻痺したとか、環境問題なんか考えている余裕がなくなっただけかもしれない。それにしても、アンケート回収率がずーっと20%前後と低いことが気になる。
そういえば、これとは別に、核戦争による地球の危機を表わす時計があったな、と思って探したら、Doomsday Clock(終末時計)だった。2002年以降は、23時53分となっているようだ。この時計の説明は、ひらがなが多いけど、時の理科ページが親切だ。これによると、1990年以降は地球温暖化やオゾンホール等の環境問題も考慮されているらしい。
おまけだが、人類滅亡までの時間と共に、個人の余命も計算してくれる、人類滅亡時計なんてページを見つけた。この数字の信憑性はともかくとして、個人別の余命を算出するというアイデア、厚生労働省の周辺なんかが真面目に作って公開しても良いと思うなぁ。(いろいろとデリケートな問題も含めて、功罪両面あるとは思うけど。。)(何歳まで生きられるか?なんてページもみつかった。)
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コメント
2005年の環境危機時計が発表された。
NIKKEI NETのhttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050906AT1G0602T06092005.html">地球環境危機時計「極めて不安な9時05分」・旭硝子財団によると、
ということで、2003年 9時15分
2004年 9時08分
2005年 9時05分
と少しずつ戻っているようだ。
投稿: tf2 | 2005/09/07 19:28