レーンライティングシステム
日経新聞の今日(10/18)の朝刊には、「ITS世界会議 愛知・名古屋2004」が本日開幕という全面広告が載っていた。ITSとは Intelligent Transport Systems のことで、ETCやカーナビを始め、より安全で効率的な車や道路交通システムなどが対象となっているようだ。
それに関連する日刊工業新聞 ビジネスラインのニュース(10/14)。
鹿島、LED使用の路面表示システム開発というもの。どんなものなのか鹿島建設の プレスリリースで詳細が公開されている。日中でも視認できるということで相当明るいのだろう。用途としては、
鹿島は13日、白線の代わりに発光ダイオード(LED)を使って車線などの路面表示を変えられる「レーンライティングシステム」を開発したと発表した。透明樹脂で覆ったLEDを道路に埋め込み、日中でも高い視認性が得られる。混雑によって道路の車線を増やしたり、駅前を時間帯でタクシー乗り場からバス停に変えるなどが自在にできる。積水樹脂と共同開発、今後改良や低コスト化を進め3年後の実用化を目指す。19日から名古屋市港区のポートメッセなごやで開く「ITS世界会議」に展示する。
発光体は直径約10センチメートルでアルミダイカストのカップにLEDを入れ、大型車の走行にも耐えられるよう高強度の透明樹脂をかぶせた構造。内部のLEDの数は用途によって決める。試験道路でのシステム制御実験はすでに完了。コストは1個当たり数万円で施工費も同数千円だが、さらにコスト削減を図る。
・高速道路料金所付近での動的なレーン表示変更
・駅前広場の時間帯別レーン表示
・一般道でのバスレーンと駐車スペース表示の変更
等を考えているようだ。実用化されると中々面白そうに思うけど、こういう用途だと、このマーカーを相当数道路に埋め込む必要がありそうだ。コストもすごそうだけど、電気はどこから持ってくるのだろう? 地中に配線するのだろうか?
積水樹脂のサイトで探してみると、このものズバリではないけど、太陽電池式自発光交差点鋲というのがあった。これは、交差点の中央等に埋め込む、発光式のマーカーで、太陽電池で発電し、キャパシタに蓄電しておき、夜間に光らせるようだ。しかも、センサーでヘッドライトの光を検知した時だけ光る優れものらしい。
また、積水樹脂のITSのページには、公共交通支援システムとして、太陽電池が使えない場所やトンネル用として商用電源を使うものも載っている。地中に配線するとなると、メンテナンスなどが大変そうだ。
ところで、ITS世界会議のホームページは、何故かとんでもなく重くて、ほとんど見る気にならないが、少し見た範囲では、少なくとも一般のお客さんに交通社会の未来を見せることを意識した展示会ではなさそうだ。でも、日経新聞には参加対象は一般市民まで広げ、5万人の来場者を想定しているらしい。
キャッチフレーズは "飛躍する移動 ITS for Livable Society" だそうだが、"livable society"って「住みやすい社会」という意味かな? 漠然としてるけど、具体的に何をイメージしたものかの説明はみつからなかった。(このフレーズで google検索しても、ITS世界会議関連しかヒットしないし。。)
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