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2004/11/24

カムカムとビタミンC

NIKKEI NETの新製品ニュース(11/24)の記事から、日本ハム、「カムカム」の粉末ドリンク

 日本ハムは植物の中で最も多くビタミンCを含むといわれる果実、カムカムを使った粉末栄養剤「カムカム美潤(びじゅん)ドリンク」=写真=の通信販売を始めた。1袋を150ミリリットルの水に溶かして飲む。1日の所要量の2倍にあたるビタミンCや、肌の保水効果があるとされるヒアルロン酸などを豊富に取れる。甘い香りとさわやかな酸味に仕上げた。140グラム(10袋)入りで、価格は5880円。年内に限り初回は4200円で販売する。
「カムカム」って初めて聞いた。調べてみると、確かに沢山みつかる。Amazon Herb によると、カムカム(Camu Camu)は南米の潅木で、フトモモ科の植物、グアバの仲間とある。確かに、カムカムの果実のビタミンCの含有量は世界一らしく、最近はそれが注目されアマゾンで本格的な栽培を始めているらしいから、今後地球環境問題とも関係が出てくるかもしれない。

カムカムを取り扱うアマゾンカムカム株式会社のサイトがあり、浜名湖花博に出展されていたようだ。また、カムカムの成分表は、ここに載っている。こちらには、

『カムカム』は、アマゾンの恵みを最大限に取り入れた100%天然フルーツです。
最大の魅力であるビタミンCはビタミン群の中では唯一の水溶性で、過剰摂取しても体内に残留されません。
また合成ではなく天然ビタミンCですので、体内への吸収が良く、副作用の心配もまったくありません。
という宣伝文句が出てくるが、天然だろうが合成だろうが、ビタミンCはビタミンCで物質名としてはアスコルビン酸で、何の違いも無いはずなのだが。。(それに過剰摂取は、吐き気や下痢の可能性があるようだし。)

国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報に、ビタミンCの解説が載っている。所要量は1日100mgで、実際に普段の生活でそんなにビタミンCが欠乏しているわけではなさそうだが、武田の C1000タケダのQ&A などでは、1日1000mgの摂取を勧めているようで、そうなると通常の食品からの摂取だけでは難しそうだけど本当にそんなに大量に必要なのかな。(1日にレモン1kgとか、いちご2kgとかの量になってしまう。さすがにアセロラは80g、カムカムなら30gでOKだが。)

ビタミンCを補給するだけだったら、それこそ C1000タケダ どころか、アスコルビン酸錠剤を直接飲んじゃうという手もないではないのだろうし、わざわざ高価なカムカムを飲むとしたら、むしろビタミンCの量だけでなく、別の付加価値で勝負するべきだと思うけどね。。 というか、カムカムそのものを食べてみたい気はしないでもないが、残念ながら原則として果実や苗は輸出していないのだそうだ。

*日本ハムのネットショップサイトに行ってみると、「日本ハム楽天ファインショップ}というのと「日本ハムライブドアファインショップ」というのがあって、微笑ましい。今後どうするんだろう? ちなみに、何故かカムカムは見つからなかった。

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