蚊の繁殖は罰金:シンガポール
たまたま見つけたReuter(12/18)の記事。Singaporeans risk fines in drive against dengue fever
Singapore is to fine people who allow mosquitoes to breed in their homes in a bid to curb dengue fever, a sometimes fatal disease that has soared to a 10-year high in the island-state."fine" は「罰金を課す」という意味の動詞として登場している。シンガポールでは、デング熱の流行が深刻な問題となっているようで、デング熱を媒介する蚊が繁殖しやすい状況を放置していると罰金が課せられるということらしい。First-time offenders, previously let off with a warning letter, will be fined S$100 ($60.72) starting next February, the Straits Times reported on Saturday.
Repeat offenders will be fined S$200, the daily added.
Singapore, with a population of just over four million, recorded 8,597 dengue cases by Dec. 17 -- a near 80 percent leap over the same period in 2003.
Three people have died from the disease this year.
ちょっと調べてみると、1996年の記事のようだが、「海外赴任者のための感染症対策」というページに既に、「シンガポールでは「ぼうふら」を発生させるような汚水が住居の近くに発見されると、罰金が課せられることさえあることは周知の話であるが、それでも蚊が皆無とは言えない。」と書かれている。
今回の記事によると、実は今まで、初犯の場合には警告だけで済んでいたのが、来年2月からは即 100シンガポールドルの罰金、2回目以降は倍、しかも"daily added"となっているから、改善が見られるかどうか毎日チェックされるのかもしれない。シンガポールでは庭に池を作るとか、水槽を置いて生き物を飼うなんてことはしてはいけないのかもしれない。
シンガポール七不思議などを読むと、防虫対策として日常的に殺虫剤を撒いているようで、シンガポールの街中には虫がほとんどいないのだそうだ。そして、蚊を繁殖させているかどうかの取り締まりは、神風特攻隊かステルス機か?などの話を読むと、抜き打ちの取り締まりがあるようで、これはこれでなかなか大変そうだ。
シンガポールは、タバコやゴミの投げ捨てや唾吐きに罰金があるとか、相当にユニークというか、厳しい罰金制度があるというのは聞いたことがある。海外生活ガイドによると、トイレで水を流し忘れたり、横断歩道以外を横断するのも罰金対象のようだし、ガムの製造・販売・輸入も罰金らしい。こんな国なので、"fine" を「きれいな」と「罰金」にかけて、"fine country" とか "fine city" と皮肉られているそうだ。
デング熱対策としての蚊に対する罰金制度はそれなりに効果が認められているようで、他にも、ブラジルやタイも、同様の対策を取っているようだ。所変わればということで、日本では俄かに信じられないが、地球温暖化の影響もあるし、いずれ他人事ではなくなるかもしれない。。
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コメント
サンパウロは、高地にあるので、デンギ熱が多く発生するわけではありません。
しかし、対策は取られています。
鉢植えの皿の水とか、プールの水とか、
ときどきチェックされます。
投稿: Sao Paulo | 2004/12/22 04:29
Sao Pauloさん、コメントありがとうございます。ふーむ、やっぱりチェックされるんですね。
日本と違って、日常生活でいろいろと気をつけなくてはならないことが多そうですが、いちいち気にしてはいられないかも知れませんね。
クリスマスシーズンですが、サンパウロではどんな雰囲気なんでしょう? ちょっと興味があります。
投稿: tf2 | 2004/12/22 20:22