4次元デジタル宇宙ビューワ「ミタカ」
1/24のYOMIURI ON-LINEに載ったネットで“宇宙探査”自在に、国立天文台がCG地図。
国立天文台は、宇宙の始まりから現在までの姿をコンピューターグラフィックス(CG)で再現できる宇宙地図を作製、2月1日からインターネットで公開する。という記事を見て楽しみにしていたのだが、国立天文台のサイトに予定通り掲載された。これは、4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)の一連の活動の成果の一部をWebで公開するというもので、国立天文台での4次元デジタル宇宙シアターの一般公開で実際に使われているソフトを改造したものらしい。アストロ・トピックスによると、今回 4次元デジタル宇宙ビューワ「ミタカ(軽量版)」とシミュレーションムービー2本を公開し、今後はオンラインで操作できるFlash版のミタカの公開と、定期的に新しいシミュレーションムービーを公開していく予定とのこと。天文学者の使う高精度の観測データと最新宇宙理論の成果を反映、全宇宙を網羅した映像を家庭で堪能できる。
宇宙地図のソフト「4次元デジタル宇宙プロジェクト」は、時間と空間を超え、宇宙のどんな地点からも周囲の様子を眺めることができる。
月のような小さな天体から、太陽系、銀河系、銀河団など様々な規模の宇宙の姿を収録。宇宙空間から見た恒星や銀河は正確な位置と大きさで表現され、宇宙船に乗った気分で本格的な“宇宙探査”を楽しめる。国立天文台は、宇宙地図のほか、月や渦巻き銀河などの形成の様子を2分程度にまとめたムービーも5本ほど公開する。
ともかくも、ミタカをダウンロードして試しに動かしてみた。ミタカはウインドウズ専用で、要求スペックは Pentium4 2.6GHz以上、メインメモリ 512MB以上と相当に高い。ファイルはzip形式に圧縮されて34MBある。
起動してみたが、ともかく動きが重い。マウスでドラッグしても、画面に変化が現れるまでの時間差が大きく、慣れるまでは大変だし、待ち時間が長くてイライラしてしまう。まあ、このパソコンはCPUが PentiumM 1.4GHz、RAM 376MBなので、要求スペックに遠く及ばないので仕方ないか。これがサクサクと動いてくれれば、とっても楽しいだろうと思う。より軽快に動くように改良する予定らしいが、Flash版の操作性などはどんなものなのだろう? ともかくも改良を期待したいものだ。
プラネタリウムモードもあるが、何と言っても特徴は、宇宙空間モードだろう。地球からどんどん視点を遠くにズームアウトさせ、太陽系、銀河系、宇宙全体を俯瞰できるし、回転や移動ももちろんできる。しかも、少なくとも3000光年までの星は、きちんとした観測データに基づいて描かれているようだし、それ以上についてもきちんとした科学的なモデルに従って描いているとのことだ。
どんどんズームアウトしていくと、最後は137億光年離れた宇宙の果てに到達するわけだが、ここでは砂時計みたいに円錐形を二つ向かい合わせたような形で星が描かれている。空間全体に星(銀河団)が存在するのだが、現在まで観測されているのはこの範囲内ということらしい。ふむ。。
画面はリアルなせいか非常にきれいだ。でも、音の無い中で見ているのも淋しいものがある。どうせここまで重くなるなら、音声ファイルも添付して、要所要所で解説が聞けるようになってくれてもいいかもしれない。
また、今回同時に公開されたシミュレーションムービーは、mpeg形式の「宇宙の大規模構造」と「火星探検」の2本。こちらもなかなか美しい画像なのだが、特に宇宙の大規模構造の方などは、見ただけでは何がなんだかよくわからない。是非とも音声解説が欲しい所だ。
ちなみに「ミタカ」という名前は「見たか?」という意味ではなく、国立天文台のある三鷹にちなんだものだと思われる。。 ところで、この「4次元デジタル宇宙プロジェクト」は空間3次元に時間の1次元を加えたものらしいが、今回公開されたものは、どこが4次元だったのだろうか??
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