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2005/03/01

アメリカナマズと河ふぐ

MSN-Mainichi INTERACTIVE(3/1)のニュース。ナマズ:特定外来生物指定R入りに賛否論争 漁業関係者

 「食べて駆除を」「名物料理に悪いレッテルは困る」--。北米原産の「アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)」が環境省の特定外来生物指定リストに入ったことに対し、茨城、岐阜県内の漁業関係者らの間で、賛否を巡る論争が巻き起こっている。県庁食堂のメニューに登場した茨城県では、霞ケ浦の漁業者が指定に賛成。一方、名物食材として町おこしに利用する岐阜県飛騨市では、漁業者が指定反対の意見書を同省に送った。脂が乗った白身魚は「害魚」か「名産」か。

 茨城県では、ニホンナマズの代用目的で71年に輸入されたアメリカナマズが霞ケ浦で繁殖。在来種のテナガエビやハゼ類を食い荒らすため、漁協などが駆除に乗り出したが、被害は減らない。地元漁業者は少しでも収入につなげようと切り身の販売を開始。“食べる駆除”に賛同した県が納入し、県庁食堂の「天丼」の具材に使い始めた。程よく脂が乗った白身の評判は上々という。

 その霞ケ浦産の稚魚を82年に取り寄せて養殖し、名物料理にしたのが岐阜県飛騨市河合町。刺し身やかば焼きが好評で、「飛騨名物河ふぐ料理」として定着している。

 6月施行予定の特定外来生物被害防止法で特定外来生物に指定されると、生息地からの移動などが禁止される。河合漁業生産組合や飛騨市は「リスト入りはイメージが悪い」と、指定除外を求める意見書を同省などに送った。一方、霞ケ浦漁業組合連合会は「害魚であることに変わりはなく、指定は喜ばしい」と話す。

 環境省は指定生物のリストを公表し、2日まで国民からの意見を公募している。同省は「生業に利用されている生物は、外部に逃げ出さない環境が整備されていることを条件に、飼育などが認められることになるのではないか」との見通しを示している。

アメリカナマズとは、神奈川県の淡水魚図鑑によるとアメリカでは盛んに養殖されている魚のようだ。国立環境研ニュースでは、霞ヶ浦の生態系へのアメリカナマズの影響が述べられている。元々は養殖されていたのが今は自然繁殖し、既存の生態系の1段上の捕食者としてエビや魚を大量に食べているらしい。

岐阜県の河ふぐ料理は、例えばこんなのやこんなのが食べられるようだ。岐阜新聞によると、

同町の河ふぐ料理は一九八二(昭和五十七)年、地元の養殖業者が茨城県霞ケ浦からチャネルキャットフィッシュの稚魚を取り寄せ、同町保の下小鳥ダム湖で養殖を始めたのがきっかけ。最初は県内や富山市などの一部旅館に卸していただけだったが、地元の公営宿泊施設で宴会用料理として生け作りやかば焼きなどの提供を始めたところ、ナマズ特有の臭みがなく、珍味として評判を得た。九二(平成四)年には、料理を試食した梶原拓前知事が絶賛。「飛騨名物河ふぐ料理」と命名し、県内でも広く知られるようになった。
というわけで、前の岐阜県知事の肝いりだったようだ。魚を食べるくらいだからエサ代も高そうだが、先の料理の値段からすると意外と安い魚のようでもある。

環境省の外来生物法のサイトでは、飼育も禁じられるように書かれているが、毎日の記事のように例外として閉鎖環境での養殖は認められるのかもしれない。

一度食べてみたい気がするが、アメリカではこの魚を養殖して一体どうしているのだろうか? 「アメリカナマズ フィレオフィッシュ」で検索してみると、2ちゃんねるばかりがヒットするが、アメリカのマクドナルドのフィレオフィッシュには、このアメリカナマズが使われているという噂があるようだ。本家 McDonald's のFood Qualityには、

McDonald's uses white fish from the cold, deep waters of the Pacific Ocean and Bering, Baltic and North Seas.

The ocean-fresh quality of our Filet-O-Fish is a result of the process we use and our ability to freeze the fish at sea to maintain freshness.

とあり、海水魚を使っているように書かれているようだが、こんなページには、"Filet-O-Fish will now be made with catfish and kittenfish." などと書かれている。別に怪しい魚でもあるまいし、隠すことはないと思うのだが、どうなってるんだろう? ナマズを食べることにはさすがに抵抗があるのかな?

と思いきや、実はナマズ料理はアメリカ南部の名物料理の一つらしく、あっさりとしておいしい等の話がある。それどころか、何とアメリカはベトナムからナマズを輸入しており、貿易摩擦問題になったそうだ。そんなに食べられているんだな。この後この問題がどうなったのか調べてみたがよくわからなかった。。

*もともとフグを河豚と書くのは、ふぐの名の由来にあるように、中国で揚子江などに生息する川魚を河豚と呼んだことに関わるらしいし、実際に淡水に生息するフグもいるようだ。アメリカナマズを「河ふぐ」なんてまぎらわしい名前呼ぶのは、いたずらに混乱を招くだけのような気がするが。。

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コメント

島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

投稿: 低フリクションマルテンサイト | 2017/07/09 22:13

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