キャッサバ菓子で大量死
CNN.co.jp(3/10)のニュース。キャッサバの菓子で食中毒、子供29人死亡 フィリピン。
(CNN) フィリピン中部ボホール州マビニの小学校で9日、近くの売店で買った菓子を食べた児童が次々と食中毒の症状を訴え、29人が死亡した。菓子は、フィリピンで主食代わりにもなる植物キャッサバで作られていた。こんなにまとめて死者が出た割には、日本ではほとんど報道されていないようだ。キャッサバという名前は聞いたことがあるが調べてみると、タピオカってなんなのさに、結構詳しく載っていて、タピオカの元はキャッサバということだ。そして、今回の原因と疑われている毒性の元はファセオルナチンという青酸配糖体らしい。地元当局によると、サンホセ小学校の子供たちは午前中の休み時間、校門外にいつもいる業者から菓子を買って食べたところ、次々に吐き気や腹痛を訴えた。ただちに近隣の4つの病院に運ばれたが、14人は搬送中に死亡。13人が到着後に死亡したほか、さらに2人の死亡が確認された。また35人が重体という。
マビニはマニラから南東約610キロ。隣接する町タリボンの病院の医師はAP通信に対し、「子供たちの中には、2口ほど食べたら苦かったので食べるのを止めたと話している者もいる。2口食べただけで、5~10分後にもう気分が悪くなったそうだ」と話している。
キャッサバの菓子を売った売店の業者はAP通信に対し、菓子には何の問題もないと主張して食べて見せたところ、自分も食中毒をおこして重体となった。
キャッサバには青酸配糖体が含まれているため、食用には加熱したり、水洗いで毒成分を抜くなど、種類に応じた処理が必要。
キャッサバ(タピオカ)によると、甘み品種では外皮に多く含まれるので、皮を剥いて加熱することで無毒化できるようだが、苦み品種では全体に存在するらしい。しかし、シアン化水素は沸点が26℃程度なので、普通に加熱処理しておけばそんなに大量に残留するとも思えないのだが。。
フィリピンの philstar.com によると、死者は30人に達したようだが、このキャッサバのお菓子は地元で "maruya" と呼ばれているものらしい。(調べてみると、フィリピンのお菓子で maruya というのは バナナフリッターみたいだけど。。) 多分、揚げキャッサバ芋とか、カサバチップスみたいなものだと思うのだが、こんなにきちんとしたものではなく、おばちゃんが個人的に作って学校に持ち込んで売っていたみたいだ。(で、そのおばちゃんも入院しているということらしい。)
ABS-CBNNEWS.COMによると、夏場の乾燥期にはキャッサバにはシアンが多く含まれ、毒性も高いらしい。しかし地元で長年食べられているものだし、皮に毒があることは広く知られていたようだし、加熱すれば飛びそうだし、事件当日以前も日常的に食べられていたようだし、本当に青酸が原因なのだろうか? 日本のスギヒラタケのように突発的に毒性の高いものができたのだろうか? Asia Newsによると
It is traditionally boiled, or processed as an ingredient for native cakes and delicacies in the Philippines. The most popular form among school children is deep-fried cassava coated with sugar.とあり、症状から見てシアン中毒が疑われているようだが、キャッサバのお菓子からシアンが検出されたわけではなさそうだし、農薬や殺虫剤が原因の可能性も念頭に置いて調査中ということらしい。Health department officials in Manila on Thursday said their initial findings indicated that the deaths were caused by "cyanide poisoning," citing the speed with which the children were stiricken.
However they also looking into the possibility that pesticides may have been accidentally mixed with the cassave.
ちなみにデンプンを高熱で処理すると発がん性物質であるアクリルアミドが生成することが最近問題になっている。今回のお菓子も結構含んでいそうだが、まあこれは今回の食中毒とは関係ない話だ。
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コメント
その後、ニュースを注目していたが、なかなか真相が明らかにならなかったのだが、ようやく原因が特定できたようだ。
詳細は、http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_8.html">3/14の記事へ。
投稿: tf2 | 2005/03/14 20:18
近未来の天丼を先駆けて食しました。
タネはなんとゴキブリ。それも赤坂ゴキブリ。
知らず気付かず食していました。
キノコか何かかと凝視したら2センチ大のゴキブリ。赤坂ゴキブリ。
私は嘔吐嘔吐。苦しんでいます。
店主は他の客に気付かれないように、こっそりわずかに頭を下げてから立ち尽くしていましたが、対応はそれだけ。
何も言わずに、早く帰れ!、と言わんばかり。
ジーパン女将は証拠を素早く確保していました。隠滅オッケー。保健所オッケー。
店はその後も営業を続けていました。
夜も当たり前に営業していました。
さすがに営業してないだろう、と確かめたら、ジーパン女将は「20時半まで~」だって。そんなに明るく言わなくたって・・・。そんなのありか?
私は「おうと~」。食あたり~。どうすりゃいいの。
近未来天丼を試したい方は、天婦羅No.★8-13-■まで。営業中。
投稿: まんじ | 2006/11/26 17:36