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2005/04/28

チーム・マイナス6%

昨日、COOL BIZ の発表資料の中にあった、「チーム・マイナス6%」というロゴは何だ?と書いたら、今日になって環境省からそれについての発表がでている。その資料、「チーム・マイナス6%」のキックオフについてによると、地球温暖化防止「国民運動」の愛称が「チーム・マイナス6%」ということらしい。このロゴマーク
チーム・マイナス6%
をいろいろな場面で使っていくらしい。

チーム・マイナス6%のホームページができている。ここでは地球温暖化防止のための活動に賛同する人に、チームへの参加登録を呼びかけている。ものは試しなので参加申込みをしてみると、会員No.とニックネームが記入されたデジタル会員証を作ってくれた。一応、このブログにも右側にバナーを置いてみた。早々に申し込んだので、会員No.は 863 だった。

国を挙げて地球温暖化防止に取り組もう、という趣旨にはもちろん賛同するのだけど、今回の「国民運動」で実際に呼びかけている具体的な行動は

  ● 冷房は28度に設定しよう(温度調節で減らそう)
  ● 蛇口はこまめにしめよう(水道の使い方で減らそう)
  ● アイドリングをなくそう(自動車の使い方で減らそう)
  ● エコ製品を選んで買おう(商品の選び方で減らそう)
  ● 過剰包装を断ろう(買い物とゴミで減らそう)
  ● コンセントをこまめに抜こう(電気の使い方で減らそう)

の6項目で、それぞれ効果があることは論を待たないだろうが、いかにも貧乏臭いというか、節約精神ばっかりだ。地球温暖化を防止するための行動なのか、それとも京都議定書の-6%という目標を達成するための行動なのか、という視点の違いなのかもしれないが、これだけでは、経済や生活が縮小するばかりという気がする。無駄をなくすのは正解だろうけど、もっと新たな行動指針があっても良いのではないか?

一方で、例えば自動車の使い方を見ても、何故かアイドリングストップについてしか言及していない。「自動車に乗るのは必要最小限に抑え、公共交通機関を利用しよう」なんていうことは全く主張していないところが、何とも中途半端というか、妙に志が低い感じがする。

そう言えば、以前安井先生は、エコプレミアムクラブを立ち上げていた。これは、環境負荷を下げることに価値を見出し、そこにお金をつぎ込めるような社会を目指そうという運動と認識していたのだが、何故か最近は全く更新されていない。

市民のための環境学ガイドの中で最近の地球温暖化関連記事としては、京都議定書いよいよ発効や、個人的二酸化炭素削減策などがあるが、従来のエコプレミアムという旗を降ろしちゃったんだろうか?

確かに、目の前に安い製品が溢れている状況で、多少地球環境に良い影響があるからと言って、わざわざ高い製品を買い続けるというのは相当に困難だろうと思うけど、経済と環境を両立させながらの軟着陸を目指すなら、基本的な方向としては間違っていないと思うけどなあ。でも、具体的にどうすればそういう社会を作り出せるのか、というのはとても難しい問題なのも確かだ。

京都議定書のマイナス6%を達成しても、それだけで地球温暖化が防止できるわけでもないが、地球温暖化のためというよりも、持続可能な社会を目指すためにも、一人一人の意識を変えていくことが大事なことは間違いない。持続可能性については、単なる節約運動で済む話ではないし、科学技術の進歩によって全ての問題がすっきりと解決するというような楽観論も有効な解決策とはならないだろう。この辺については、ESDさんの持続可能なチャンネルがじっくりと考え続けていて、とても勉強になる。

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コメント

はじめまして、
当該話題のチームマイナス6%の関連記事でくいつかせて頂きました。
新し物好きの私も、チームメンバーになったらしいのですが、これからどうしていって良いのか、さっぱり見えません。

活動報告をするとか具体的な成果が見えないと、やっている気がしなくて、やーめた!!^ ^;って事になりますよね。

投稿: うなどん浜松 | 2005/05/02 17:07

うなどん浜松さん、コメントありがとうございます。

先程、チーム・マイナス6%のホームページに行ったら、まだ参加者は1650名でした。意外と伸びが悪いような印象ですね。国会議員とか政府関係者とかはメンバーにはならないのでしょうかね?

メールアドレスを登録すると、時々メルマガが送られてくるようですが、確かに皆で一丸になって目標クリアを目指す、というような臨場感や達成感は得られそうもないですね。

各参加者のCO2削減量を競うようなやり方もありえるでしょうけど、自己申告だと公正性が確保できないでしょうし。。

投稿: tf2 | 2005/05/02 19:44

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