4月の天気予報の傾向
先月、天気予報の的中率と過去の天気予報で、天気予報の的中率などを統計的に解析するために、東京地方の天気予報を保存して貯め込み始めたことを紹介した。こちらのサイトでその後も順調にデータの採取と保存が続いている。
これで、3月分と4月分のデータがフルに集まったので、ちょっと眺めてみると、4月は季節が冬から初夏まで一気に変わった月でもあり、かなり天気予報も苦戦したようだ。何しろ、最高気温の振れ幅が、9.9℃(4/12)から28.1℃(4/29)まで18℃以上もある。最高気温と最低気温の予報の的中率を見てみると、前日の予報はそこそこ的中しているのだが、2日前の予報値だと既に実績値との相関係数が 0.5~0.6程度まで下がる。3月と比べると、特に2日前や3日前の予報の的中率の低さが目立つようだ。
さて、天気予報データを貯め込んでいて気づいたのだが、やけに「晴れ 時々 くもり」という予報が多いような気がする。ということで、天気予報と降水確率の出現頻度を集計してみた。これ がその結果。確かに、「晴れ 時々 くもり」が41%を占めている。第2位の「くもり 時々 晴れ」が17%であり、これらを合計すると58%になる。まあ、たまたま4月の東京の天気は「晴れ」or「くもり」と予報しておけば、ほぼ当たるような天候だったのだろうけど、実は3月も同様の傾向があったようだ。
よくわからないのは、「晴れ 一時 くもり」や「くもり 一時 晴れ」という予報が、調べた範囲では一度も出てこないこと。「くもり 一時 雨」という予報は時々出されているので、もしかして「一時」というのは「晴れ」や「くもり」に対しては使わないルールなのだろうか?
気象庁の子供向けの「はれるんランド」の中では、どうして天気予報では「ときどき」をつけるの?によると、「時々」は半分以下、「一時」は4分の1以下を目安として使用しているようだが、「一時 雨」や「時々 晴れ」があるのに、「一時 晴れ」がない理由は見当たらなかった。。
降水確率についても、こうやって傾向を見てみると、3日前以前の予報では 10~60%という数値しか出されていない。梅雨になればまた傾向が変わるのかもしれないが、あらためて並べてみると色々と面白い発見があるものだ。
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