18金のお風呂の厚さは?
Sankei Web(6/28)の記事。黄金風呂のホテルはいかが 18金製、1億2000万円
黄金風呂でぜいたく気分はいかが―。貴金属販売の田中貴金属ジュエリー(東京)は28日、50キロの18金で作った浴槽をホテル三日月グループ(千葉県)の3ホテルに納入すると発表した。価格は1つ1億2000万円。各ホテルとも男性用、女性用1つずつで、合計6つの浴槽を今年11月までに納める。というもの。何か以前のバブル時代を思わせるような景気の良い話ではあるが、それにしてもすごい値段だ。どのくらいの量になるんだろう?浴槽は、内側が縦1メートル10センチ、幅60センチ、深さ55センチ。板状にした金に圧力をかけて整形した。外側は体重や水圧に耐えられるように、格子状のステンレスで覆った。
黄金風呂が設置されるのはホテル三日月グループの「龍宮城スパ・ホテル三日月」などで、小高志年司(おだか・しとし)社長は「明るい話題を提供したくて設置を決めた。ホテルの宿泊客数が5―10%増えてくれればいい」と笑いながら説明した。
金の価格が現在、約1650円/gなので、1億2000万円ということは、加工賃は無視できるとして、純金として約72kg。18金というのは、ここにもあるように、金の純度が18/24=75重量%の合金のことだから、合金の質量はざっと100kgということになる。
***後で見たら新聞記事の中で「50kg」って書いてあるじゃないの!! ちゃんと記事を読もうね。。。
ちなみに、18金のうちの残り25%が銅だとすると、銅の原子量が63.5、金の原子量が197なので、原子比で見ると金の割合は何と半分以下の49%となってしまう。うーむ、これってトリビア??
さて、18金の比重を約15とすると100kgの18金の体積は約6700cm3となり、浴槽を直方体と仮定して厚さを求めると約 2.6mm となる。(表面積 25300cm2(底面:1×6600cm2、側面:2×6050+2×3300cm2))さすがに薄いな。。18金のインゴットからプレスで成形するみたいだけど、なかなかすごい技術かもしれない。
***18金の量が100kgではなくて、50kgだということで、厚さも半分の1.3mmになる。よく考えてみると、スチールなんかだと、厚さが数mmというのは特に薄いとは言えないだろう。でも、金は柔らかいイメージがあるから、この浴槽がどんな剛性を持っているのか興味のあるところだ。
18金は純金よりは固いようだけど、さすがに2.6mmだと比較的容易に変形してしまいそうだ。ということで、ステンレスでサポートしているのだろうけど、いたずらされて凹んだり、穴開けられたりしないんだろうか? 熱伝導度が良さそうなのが、お風呂の入り心地にどう影響するのかも興味があるところだ。裏側をきちんと断熱しないとものすごく冷めやすそうだし。。
調べてみると、このホテル、ブロンズコレクションなんてのもあって、結構キンピカが好きみたいだ。 同じことを考える人はいるもので、既に湯川温泉の高繁旅館や和倉温泉の金波荘などに金の風呂があるようだが、これらは金のタイル貼りのようで、今回のは金ムクの一体物というところがすごいかもしれない。。
***で始まる段落は後で書き込んだもの。
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コメント
よくよく新聞記事を読むと、18金の使用量が50kgと書いてある。。。
ということは、この値段は原料費の約2倍もするってこと?? いくら何でも高すぎないだろうか?
厚みも半分になって1.3mmか。。
投稿: tf2 | 2005/06/28 22:12
NIKKEI NETのhttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20050628c3b2804m28.html">6/29の記事によると、
とあり、重量も寸法も異なるようだ。うーむ、情報ソースが違うとここまで数字が変わるのか?? ここでは総重量だから、ステンレス部分も含めた重さなのかもしれないけど。。投稿: tf2 | 2005/06/29 20:12