5月の天気予報の傾向
3月から続けている、東京地方の過去の天気予報 の蓄積は、途中しばらく海外に出ていたためデータの取得に心配もあったが、何とか無事に欠落することなく続いている。
さて、そんなわけで5月は半分近く日本にいなかったため、実際に5月の天気がどうだったのか、よくわからないのだが、データで見ると相当に天気予報が苦戦したようだ。例えば、天候のトレンドでみると、5/19、5/25、5/30の天気の予報と実績との差が大きく、特に前日の予報が大きくはずしていることがわかる。また、気温の相関グラフを見ても、バラツキがとても大きいし、そもそもあまり相関があるように見えない程だ。
ということで、データも溜まってきたので、これらの数値を比較してみることにした。結果を表にまとめたのが、精度検証結果一覧表。
天候については、実績の天候を予報の天候で一次回帰した結果の、直線の傾きとR2をまとめてみたが、5月はどちらも相当に低い数値を示していることがわかる。気象庁は、天気予報の的中率を降水の有無で判定しているが、果たして5月の的中率はどの程度となるのか興味のあるところだ。
また、最高気温や最低気温の予報精度についても、気象庁は偏差の二乗平均値の平方根を指標として評価している。しかし、こうして比べてみると、この数値は比較的動きが小さく、バラツキに対して感度が悪いようで、特に5月の気温予想が大きくはずれた印象はない。一方、回帰直線の傾きやR2で比べてみると、5月の予想が相当はずれているように見えてくるのだが、どうだろうか?
ところで先月、「晴れ 一時 くもり」や「くもり 一時 晴れ」という予報が、調べた範囲では一度も出てこないが、「くもり 一時 雨」という予報は時々出ていることを指摘した。その傾向は今月も続いており、「晴れ 一時 くもり」や「くもり 一時 晴れ」という予報は出さないルールが存在する可能性は否定されていない。
ついでにいうと、今のところ、「雨 一時 ・・・」や「雨 時々 ・・・」という予報も出ていないようだが、これについては今後の梅雨シーズンの様子を見てから判断したい。
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