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2005/06/15

浮かばないマリモが浮いた?

YOMIURI ON-LINE(6/15)の記事。阿寒湖で浮くマリモを確認

 浮かばないとされていた国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」が、同湖の水中に大量に浮いているのを、北海道阿寒町学芸員の若菜勇さん(47)が確認した。

 今月8日、雄阿寒岳ふもとの同湖東端の入り江で、直径3~5センチのマリモ500~600個が、すき間に気泡をはさんだような状態で、水中を漂ったり、水面に上がったりしていた。

「ふ~ん」という感じのニュースだが、ちょっと検索してみると、マリモを元気にする方法によると、阿寒湖のマリモ養殖場でマリモが浮き沈みをしているのを見たと書いてあるし、水槽で育てていると、実際に光合成で発生した酸素が付着して浮かぶことがあるらしい。また、ここのQ&Aにも、同様の記述がある。

この記事では、「浮かばないはず」というのが誰の言葉なのかが不明だが、学芸員の方が浮かんでいるのを確認して、それがニュースになるのだから、やっぱり珍しいのだろうか? だとすると、水槽の中では浮かぶことがあっても、阿寒湖で実際に浮かんでいるのは極めて珍しいのかもしれない。 と思いきや、毬藻の唄という昭和28年の歌に「晴れれば浮かぶ 水の上、曇れば沈む 水の底」という歌詞があるじゃないの。。。

調べてみると、この学芸員の若菜さんは、マリモの世界では有名な方のようで、例えば、信越化学工業のサイトで若菜さんのインタビューが読める。マリモの生態について色々語られているのだが、残念ながら、ここにはマリモの浮き沈みに関する記載はないようだ。

マリモのことについて詳しく書かれたサイトとしては、マリモ・・・その愛・・・が非常に充実している。せっかくの機会だから、マリモとは?を読んで、マリモの基礎知識ぐらいは勉強しておこう。 ここのマリモの育て方Q&Aでも、マリモが水面に浮くことは特に異常事態ではないと書かれているし、マリモ生息地へでは、実際に阿寒湖の湖面に浮かんでいるマリモの写真やそれを手に取る話が載っている。

ところで、天然記念物のはずのマリモを育てている人が多くいるようなことに驚かされるが、このサイトのお土産のための天然マリモ減少中の記載によると、お土産のマリモは実は養殖したものではなく、釧路湿原国立公園のシラルトロ湖というところから採取した天然マリモを丸めたもので、その天然マリモが減っているとのこと。何とも悲しい話だ。

ということで、冒頭の記事の「浮かばないはず」というのは、500~600個ものマリモが一斉に浮かんでいる状況が珍しい、という意味のような気がするなあ。 というか、そういう状況がもしも異状だとすれば、何故起こったのかとか、生態系に何か大きな変化があったのではないか、といった方向にもう少し突っ込んだ記事にして欲しい気がする。

北海道発:YOMIURI ONLINEによると、

 水中に溶けている酸素の濃度を測ると130%もあり、過飽和状態であることが分かった。入り江は、正面にある大島が風、波を遮り、波は穏やか。8日は天気もよく、若菜さんは、「マリモが盛んに光合成して多量の酸素を出し、気泡として付いて、浮いたのでは」と分析している。

 土産などでガラス容器に入ったマリモは浮くこともあるが、研究者の間では1940年代から、「マリモは浮かぶか、浮かばないか」という議論が交わされた。自然界でこれまで確認されなかったことから、「浮かばない」ことが定説とされていた。

ということなのだが、酸素濃度が130%というのも随分と乱暴な表現だけれど、「浮かばないこと」が定説とされていた、ってのも何だか変な話のような気もする。。

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