2005年7月の天気予報の傾向
3月から続けている、東京地方の過去の天気予報 は、順調に継続中。
7月は梅雨から夏へと気候が変わる時期であったのと同時に台風7号が7/26に関東地方に上陸した影響もあり、なかなかバラエティに富んだ天気だったので、天気予報もかなり苦戦した模様である。
さすがに台風が来る前日の予報では、今まで見たことがなかった降水確率が100%の予報や、「雨で暴風を伴う」なんて珍しい予報も出された。しかし、7月の統計グラフで見ると、週間予報で 4日前以前に出す予報を見ると、実際に出される天気予報は、先月までの「晴れ 時々 くもり」「くもり 時々 晴れ」「くもり」「くもり 一時 雨」の4通りに加えて「くもり 時々 雨」というのが加わった程度で、降水確率も10~50%の範囲の予報しか出ていない。要するに、先の予報は余り極端なものは出しにくく、どうしても平均的なものにならざるを得ないということだろう。
ただ、7月の気温の予想はその傾向が極端だったようで、トレンドグラフや気温の相関グラフを見ると、実際の気温の変動に比べて非常に狭い範囲の予報を出している傾向があるようだ。例えば、最低気温について見ると、2日前以前の予報は 20~25℃の範囲に収まっているが、実績は18~27℃の範囲で変動している。どうも、何日も先の気温の予想をきちんと行っているようには見えないんだけど、どうなんだろう?
もしも、統計的に処理した後の、予報と実績との差やばらつきが小さいことだけが重要なのであれば、下手な予報をするよりも、平年値(過去の平均値)を予報値として出しておいた方が、的中率の数値だけは良くなりそうな気もするが、それも何か変だしなあ。。 週間予報の存在価値ってのはどこにあるのか、なかなか考えさせられるのだが、思ったよりも難しい問題のような気がする。
それと、少し気になるのは、8月の予報が今までの傾向と大きく変わって、「晴れ」の予報が続出していること。今まで「晴れ」は前日の予報以外では、ほとんど出たことがなかったのに、8/1の予報を見ると、3日先以上が全部「晴れ」になっている。最高気温と最低気温も、ほぼ横並びなのも何だかなあ、と思わされるけど、どうなってるんだろう?? 例えば、予報を出す担当者が変わったとか、予報の基準が変更になったなんてことがあるのだろうか? 今後注目していきたい。
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