2005年10月の天気予報傾向
今年の2月から始めた、東京地方の過去の天気予報 は、過去の天気予報データを順調に蓄積中。
10月は気温の変化が大きくて、最高気温は32℃から17℃まで15℃も変化している。そのせいもあってか、気温の予測精度は比較的高かったようで、気温相関グラフもかなりきれいな関係を示している。
また、10月は雨の日が多かったのも特徴だった。1mm以上の降水のあった日数は17日。ちなみに、今年の降水日数は以下の通り。いかに10月に雨の日が多かったがよくわかる。
3月: 7日
4月: 8日
5月:12日
6月:10日
7月: 9日
8月: 9日
9月: 8日
10月:17日
そのせいもあってか、降水確率予報の的中率も、あまり高いと言える成績ではなかったようだ。
天気予報データの蓄積開始以降の約9か月分のデータを見ると、やはり「晴れ 時々 くもり」や「くもり 時々 晴れ」という予報は出されているけれど、「晴れ 一時 くもり」や「くもり 一時 晴れ」という予報が出たことはないようだ。
一方、雨がらみになると事情は異なり、「くもり 時々 雨」も「くもり 一時 雨」もありなのだが、「雨 時々 くもり」や「雨 一時 くもり」という予報は出されていない。
ということで、天気予報には、「一時」の後には「雨」しか来れないが、「時々」の後には「晴れ」、「くもり」、「雨」のいずれが来ても良い、というルールがありそうだ。 また、「雨」の後には「一時」や「時々」が来ることはなく、「のち」だけが来られる、というルールもあるようだ。
そう言われると、何となくそんなものか、と納得したいところだが、気象庁の昨日までのデータ(統計値)で過去の天気データを見ると、「晴れ 一時 くもり」や「くもり 一時 晴れ」、「雨 時々 くもり」や「雨 一時 くもり」という表現は普通に出てくるのだ。何かきちんとした理由があるのだろうか? すごく気になる。。。
ところで、この天気予報データの整理と各種HTMLファイルの作成は、エクセルのマクロを組んで行っている。ところが、データが多数蓄積されてきたことに加え、徐々に表やグラフの種類が増えてきたために、動きも重くなってきた。特に最近では、マクロの実行中にエクセルが強制終了したりするようになってきた。これからも、予報精度検証の表をグラフ化したり、各種の年間集計を行ったりと、やりたいことはあるのだけど、これ以上機能を盛り込んでしまうと、まともに動くかどうか心配だ。。
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コメント
調べたら割りとさくっとみつかりました。
「曇り一時雨」の「一時」は予報期間(明日予報の場合は24時間)のうち4分の1(6時間)より短い時間、雨が続けて降るという意味です。「曇り時々雨」の「時々」は雨が降ったり止んだりしてその合計が予報期間の2分の1(12時間)より短いことを表します。
「曇りのち雨」の「のち」は、予報期間の前半が曇り、後半が雨となる場合に使われます。
また、「ところにより一時雨」とは、半分より狭い範囲で「一時」雨が降ることを表します。
「晴れ時々曇り」も同じように「曇っている」時間の合計が2分の1より短い場合に使います。
http://www.tokyo-jma.go.jp/home/yokohama/yoko10.htm
投稿: xtc | 2005/11/19 04:32
xtcさん、一度に沢山のコメントありがとうございます。
えーと、「一時」や「時々」の意味するところは、理解しているつもりなのですが、私の疑問(発見)は、これまで今年の東京地方で出された天気予報を調べてみると、
・「晴れ 時々 くもり」はあるけど「晴れ 一時 くもり」はない
・「くもり 時々 晴れ」はあるけど「くもり 一時 晴れ」はない
・「くもり 時々 雨」はあるけど「雨 時々 くもり」はない
・「くもり 一時 雨」はあるけど「雨 一時 くもり」はない
という傾向が見られるが、それは何故だろう? というものです。。
投稿: tf2 | 2005/11/19 13:24
本文を読み違えてたようですね…すみません
私としても気になったので
某巨大掲示板群で質問してみました。
以下回答です
予報用語に「晴れ一時くもり」や「くもり一時晴れ」、「雨時々くもり」「雨一時くもり」はありません。
(気象予報作業指針に規定されています。)
むろん逆に観測結果の天気概況ならあり得ます。
それぞれ
「晴れ一時くもり」→「晴れ」
「くもり一時晴れ」→「くもり」
「雨時々くもり」→「雨」 または 「くもり 時々 雨」
「雨 一時 くもり」 → 「雨」
と予報します。
理由は、一時の現象を予想しても天気というのは変化が大きいので意味がないからです。
具体的に言うと、晴れで一時雲が多くなって曇りになったとしても、大して問題ないでしょう。
雨の天気で一時だけ止んでも、雨と予想してもそれほど問題ないでしょう。
そういうわけです。
補足します。
「雨 一時 くもり」 → 「雨」 または 「雨 一時止む」というのがあった。
投稿: xtc | 2005/11/21 21:20
xtcさん、ありがとうございます。ここ何ヶ月かの疑問の答えが見つかったようで、スッキリしました!
ちゃんとルールがあって、それに則っているということですね。そうであれば、そのルールに対してどうこう言っても仕方ないですしね。
調べてみたら、http://homepage3.nifty.com/tenkizu/yohouyougo/index.html">天気予報などで用いる予報用語というサイトで、気象庁編「予報作業指針 予報用語」が一部紹介されていましたが、残念ながら今回の話題については公開されていないようです。
そうそう、雨一時止むという予報は確かに何度か目にしています。
投稿: tf2 | 2005/11/21 21:49