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2005/11/16

個人用の防護盾

FujiSankei Business i(11/16)で見つけた新商品。アラーム内蔵の防護パネル「RENI GUARD」

 普段は飾りパネル、ミラーパネルとして使用し、緊急時にガードパネル(盾)に早変わりする。傷が付きにくい特殊ハードコート仕様で、取っ手が2つあるため、女性や高齢者でもしっかりと保持できる。衝撃吸収性に優れたスタンダードタイプ(小)の価格は1万2000円前後。販売中。
最近は凶悪な犯罪のニュースが絶えることがないようだが、このような簡単な防護用品を常備しておくことも考えておく必要があるのかもしれない。

メーカーのレニアスのサイトで探してみると、この製品は新型防護盾シリーズということで、普段はミラーやインテリアとして使え、裏側にはアラームなどがついていて、オプションで防犯スプレーを噴射することもできる優れものらしい。従来型のレニガードについては、TV東京のWBSのコーナートレンドたまごでも紹介されており、その時のレポートが動画で見られる

他にも、防犯関連部門として、何種類かの防護パネルのほかに、パニックボックスなんてものまで用意されている。部屋の中にこのパニックボックスを設置しておき、強盗が押し入ってきたら、中に逃げ込んで助けを待つということらしい。うまく中に逃げ込むことができれば良いのだが。。

探してみると、似たようなものとしてサラリーマン用防弾・防刃シールドなんてのもある。この手の、もしかの時に役立つかもしれないという商品を購入するかどうか、の判断というのは難しいところだな。一般の人がこれを必要とする場面がどの程度の確率で来るのか、そしてとっさの時に実際どれだけ役に立ってくれるのかなどを考えてみると。。

ところで、この防護盾はピストルの弾でも止めてしまうらしいが、素材は、プロが使用する盾にも使われているポリカーボネートのようだ。最近では、機動隊もジュラルミンではなく、ポリカーボネートの盾を使っているらしい。ポリカーボネート樹脂については、ポリカーボネートマガジンなんてサイトでお勉強できる。

一方、レニガード RGシリーズで使用する防犯スプレーの中身としては、クロロアセトフェノンとオレオレシンカプシカムの2種類があるとのこと。

オレオレシンカプシカムとは変わった名前だが、英語名はoleoresin capsicum。トウガラシから抽出した成分で、こちらなどによると、失明や後遺症の心配は一切ないと書かれている。でも、日本中毒情報センターの資料によると、高濃度では角膜剥離だとか、まれには死に至ることもあると書かれている。恐らく市販の製品は安全な濃度になっているのだと思うが、使い方を間違うと侮れないかも。。

一方、クロロアセトフェノンについては、医薬品情報21のクロロアセトフェノンについてなどが参考になる。

また、催涙ガス全般については、こちらこちらなど。日本でも、時々催涙スプレーの噴射事件・事故があるようだけど、元が化学兵器ということもあり、狭い場所などで使うと周囲への影響も大きそうだ。。

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