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2005/12/05

暗闇で光るバラ

CNN.co.jp(12/5)の記事。世界初「暗いところで光る花」の販売を開始 オランダ

アムステルダム(AP) オランダの花卸売会社「FloraHolland」が2日、世界初という「暗いところで光る花」の販売を開始した。花はバラとキクの2種類。オランダの生花会社社長が発明したものという。

光る花には、人体や花に無害な薬品が吹き付けられている。このため、通常の光の下では白色だが、暗がりでは数時間にわたり緑色の奇妙な光を放つという。

販売初日はキクが1本1.09ドル(約130円)、バラが同2.93ドル(約350円)と、通常価格の1.5倍で取り引きされた。

同社は「生花市場でも新しいアイデアや革新が必要。光る花は最近の(ラッパーたちがはやらせている派手好みな)『ブリンブリン』の流行にマッチしている」として、南欧や東欧で受けるはずだと自信を示している。

ということで、いわゆる蓄光スプレーを吹き付けただけじゃないの? という気もするのだが、これが世界初なのだろうか? 「緑色の奇妙な光」ってあるけど、普通の蓄光とどこか違うのだろうか?

オランダの FloraHolland 社のサイトに行ってみると、写真入りのニュースリリースがある。

Luminous roses and plumed chrysanthemums were auctioned for the first time. These cut flowers "light up" in the dark and are marketed under the brand name of Glowing Flowers. For a moment, the lights went off in the galleries in the auction halls so buyers could see for themselves what the Glowing Flowers look like when they reach the consumers.
ということで、"Glowing Flowers" というブランド名で売り出されているようで、専用のサイトGlowing FLowersも開設されているのだが、このサイトはオランダ語だけだし、特に詳しい情報もなさそうだ。でも、写真を見る限りは特に「奇妙な光」でもなく、普通のグリーン系の蓄光に見える。。

こんなの他にもありそうだ、と思って探してみるとこんなものが見つかったが、残念ながら造花のようだ。(光触媒までついてるから、こっちの方がお徳かも?) ひかり商会☆分室の情報によると、蓄光剤を生花に吹き付けようとしても、有機溶媒を使用すると花が痛むなどの問題点があるようで、これらが実現の障害となっているのかもしれない。このオランダの会社は何か新たな蓄光剤の塗布方法を発明したのかもしれない。。 あるいは、プリザーブドフラワーにしてしまって、その上から普通の蓄光スプレーを吹き付けるとうまくいくかもしれない。。

蓄光については、ここのQ&Aなどが参考になる。蓄光剤と言えばN夜光が有名で、いろんな蓄光製品が売られている。(探してたらこんなものも見つかったが、こっちの方が世界初じゃないのか?)

ところで、冒頭のニュースでもう一つ気になったのが『ブリンブリン』。聞いたことがないのだが、実はオランダのメーカーのニュースリリースにも 'bling-bling' と書かれていた。TBS「ブリンぶりん家」の解説によると、

“Bling-Bling”(ブリンブリン)…この言葉は、スラングで“アイス”と呼ばれるダイヤモンドがキラキラ光る様子を形容したのが語源の英語。それが転じて、ラッパーの間で流行っている過剰にド派手なジュエリーや、現金、高級外車などに象徴される、きらびやかなライフスタイルのことを意味するようになった。
とある。試しに、Google イメージしてみたが、何だかわかったようなわからないような。。 というか、暗闇でボーっと光る花って、どちらかというと暗いイメージで、キンピカスタイルとはマッチしないような気もするが。。

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コメント

ここでもオランダの記事前に作ってました。
http://blogs.yahoo.co.jp/heppoconigo/19613163.html

投稿: heppoconigo | 2005/12/13 15:53

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