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2005/12/20

来年の花粉飛散予測

環境省のサイトに平成18年春の花粉総飛散量の予測(速報)についてという報道発表資料が載っている。これによると

今般、平成18年春の花粉総飛散量予測(速報)をとりまとめました。

 平成18年春の花粉総飛散量は、平年並からその半分程度になると予測されます。また、スギの開花及び飛散開始は例年より遅れると予測されます。

とのこと。花粉症で悩んでいる人にはとりあえず朗報と言えるだろう。これは
 環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から、NPO花粉情報協会により花粉飛散予測に関する調査研究を実施しております。今般、当該研究において、平成18年春の花粉総飛散量予測(速報)をとりまとめました。
ということで、花粉情報協会が行った予測らしい。花粉情報協会の全国花粉情報■花粉いんふぉには花粉症や花粉についての情報がいろいろと掲載されているが、来年の花粉飛散予測については今のところ何も載っていないようだ。環境省の報道発表には、平成18年春における都道府県別花粉総飛散量予測平成18年スギ花粉前線予測というPDF資料が掲載されている。

これらの資料を見ると、来年のスギ花粉の総飛散量予測の元となっているのは、どうやら今年の7月の気温と日照時間で、これらが平年を下回ったことから飛散量は少ないと予測しており、

平成17年春と比較すると、各地の予測飛散量は15~50%程度であり、特に昨年大飛散となった関東甲信越では15%程度と少なく、北陸・東海では50%程度になる
とのこと。一方、花粉飛散開始時期については、
秋の気温が高めに推移したことから、スギ雄花の休眠が遅れており、そのため開花が例年よりも遅れることが予想されます。
とのこと。ところで、このニュースは今のところ何故か報道されていないようなのだが、探してみると、既に12/7の asahi.com などに同様のニュースが載っている。 来春の花粉 「少なそう」
 民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」は7日、来年の花粉(スギ・ヒノキ)の飛散について「量は少なく、飛ぶ時期は遅め」との見通しを発表した。

 同社によると、花粉の飛散量は前年の夏、特に7月の天候に大きく左右される。(1)気温が高い(2)雨量が少ない(3)日照時間が長い――の3条件が重なると花粉の育成が活発となり、翌春の飛散量が多くなるという。

 今年の7月は気温は昨年ほど高くなく、降水量は多く、日照時間は少なかった。このため、来春は今年の飛散量を大幅に下回るとみる。飛散開始時期は例年は2月中旬から下旬。1月以降の積算気温が高いほど早いとされ、来年は2月に寒気が入り込むと予想され、飛散時期は「例年並みか遅い」とみている。

とあり、飛散量および飛散開始時期についての予測内容はほぼ同じなのだが、ニュースソースが異なるようだ。内容を見ると、花粉の飛散量が7月の天候に影響されるという点は一緒だが、飛散開始時期について、こちらは1月以降の積算気温が影響するとしており、環境省の予測とは考え方が異なっているようだ。

ウェザーニュース社の発表内容はこちらで見られる。両者の飛散開始前線を比較すると、3/1の線が随分と異なっているのがわかる。

探してみると、他にも協和発酵の花粉症*ナビでも同様の予測を行っている。面白いことに、この飛散開始前線は気象庁の予測とほぼ一致している。ただし、こちらの説明では、飛散開始時期は12月末から1月初めの気温が影響するとしており、昨日のエントリーで書いたように、従来の暖冬予想がはずれてしまったようだから、今後飛散開始時期も遅れる可能性がありそうだ。

ということで、花粉の飛散開始時期の予測については、報道された内容だけから見ると、それぞれ少しずつ異なっているようだが、いずれにしても今後の気温の推移によってさらに見直しが必要となりそうな気がする。少なくとも環境省のリリースはそのまま保存されると思われるので、今後の予想の見直しや実績との比較が可能なデータとなりそうだ。

なお、花粉の飛散量の観測については、1/17に花粉観測システム「はなこさん」の記事にしている。参考まで。

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