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2005/12/19

3か月予報の見直し?

MSN-Mainichi INTERACTIVEのニュース(12/19)から。大雪:想定外?の寒波襲来 気象庁は3カ月予報見直し

日本列島付近の寒波 日本列島が凍(い)て付いている。長期予報で今冬は暖冬と見込んでいた気象庁にとって“想定外”の寒波襲来。寒さはしばらく続きそうだという。(中略)

 気象庁天気相談所によると、日本列島の冬季の寒暖は、北極周辺の高緯度地域の海面の気圧の変動によって、寒気が蓄積と放出を繰り返す「北極振動」と呼ばれる現象の影響を強く受けるとされる。一般的に「寒波」とは、北極振動によって放出された寒気が蛇行した偏西風に乗って南下して来ることを指す。

 北極周辺の気圧が平年より低いと、日本付近の気圧は逆に高くなり、冬は暖冬になりやすい。反対に北極付近の気圧が高いと日本付近の気圧は低くなり、寒波が訪れやすくなるという。(中略)

 気象庁は10月末発表の「今年は暖冬」とする3カ月予報の見直し作業に入っている。11月末の3カ月予報では「12月の気温は平年並みかやや寒いが、1月は高い」とし、さらに今月17日発表の1カ月予報では「寒さは1月中旬まで続く」と修正した。

 同庁気候情報課は「当初はここ10年ほどの傾向から『暖冬』と予測した。北極振動はメカニズムが解明し切れておらず、事前にこうした寒波を予測するのは難しい」としている。(後略)

ということで、今年の12月はとんでもない寒波に襲われているのだが、3カ月予報があまりにも大きく外れてしまっているので見直し作業をしているとのこと。東京地方の過去の天気予報において、日々の天気予報データの蓄積を行い、その的中率を調べているのだが、長期予報については今のところは対象外だ。

それにしても、3か月予報の見直し作業とは何だろう? 予報というのは事前に予測するから予報なのであって、いくらなんでも、結果が出てから予報を修正しちゃったらいかんだろう。。 と思い、気象庁のサイトで情報を探してみた。季節予報の種類と内容によると、季節予報には1か月予報、3か月予報、暖候期予報および寒候期予報があり、3か月予報は毎月25日頃に発表されているとのこと。知らなかった。。

最新の3か月予報は季節予報のページで見られる。実はこの形式の予報を見るのも初めてなのだが、確率予報となっている。地図の色分けがされていて直感的にはわかりやすいのだが、よく見ると奧が深いというか、なかなか理解するのが難しい形式だ。具体的には、平均気温、降水量、日照時間などについて、低い・平年並・高いなどの3階級に分けて、それぞれの出現確率で表現されている。

例えば、最新の平均気温の3か月予報を見ると、低い/平年並/高いの各確率が、西日本では軒並み 20/40/40 %となっていて、確かに暖冬傾向となっている。関東甲信地方についてその内訳を見ると、12月は40/40/20で低温傾向だが、1月と2月は20/40/40で高温傾向と予報しているようだ。

ということで、毎日新聞のニュースでは3か月予報の見直しと書いてあるけど、これは以前に出した予報を後から修正するという話ではなく、10月には暖冬と予想したけど、11月の予報では少し見直したし、12月の予報ではさらに見直しを計画中だよ、ということらしい。まあ、これなら当たり前のことだろうし、単に10月に出した予報が外れてしまいましたって話のようだ。 そもそも気象庁自身が「事前に・・・予測するのは難しい」と言っているらしいし。。 そもそも週間予報だって、天候や気温の予報が覆ることは日常茶飯事だし、この手の予報は元々そんなに当てにできないものと考えるべきだろう。

ちなみに、1か月予報については 1か月予報における確率の評価 というのがあるのだが、3か月予報については自己評価や第三者評価は見当たらない。これらのデータを蓄積してみてもいいのだけど、評価が難しいのが難点だな。。

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コメント

はじめまして!
10月31日のリンゴの記事でTBさせて頂きました。
すみません、、、2重TBになってしまっております。
お手数ですが削除していただければ幸いです。
今年の寒さはハンパじゃないですね。
全国各地で死傷者が出ているようですし、都市圏では油断が禁物という感じです。
またお邪魔させて頂きますね。
それでは。

投稿: koji | 2005/12/20 01:23

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