非接触式体温計サーモフォーカス
Fujisankei Business i(1/31)の記事。体に触れずに体温測定 荏原実業あすから販売
環境関連機器メーカーの荏原実業は三十日、体に触れずに体温を測れるという伊テクニメッド製の非接触式体温計「サーモフォーカス」の国内販売を、二月一日に開始すると発表した。病院などの業務用を想定しているようで、値段も26,250円と結構高価。この記事には、このサーモフォーカスを妙にこわい顔をしたお姉さんのおでこに当てて体温を測定しようとしているのだが、おでこの温度から体温を0.2℃程度の誤差で測定できるものなのだろうか?同体温計は医療業務用。国の認定となる厚生労働省の薬事承認を受けたものとしては、国内初の非接触式となる。
接触しないため清潔で、病院での入院患者に対する検温作業を効率化できる。また、患者が寝ている場合でも、起こさずに測れるなど、医療機関と患者の双方にメリットがある。
人体から発熱によって発生する赤外線を検出し、それを体温(舌下)に換算して割り出す赤外線検出方式を採用。測定部位は額で、約三センチ離し、約三秒焦点を合わせれば測定が可能。測定誤差は〇・二度以内。体温に自動換算するモードに加え、実温度を表示するモードも搭載。病院内での、点滴や乳児用ミルクの温度管理にも利用できる。
販売元の荏原実業のニュースリリースによると、海外ではSARSや鳥インフルエンザ対策として実績があるらしいのだが、製品案内を見ても、詳細なスペックは見当たらない。
海外で探してみると、そのものずばりTHERMOFOCUSというサイトがみつかった。この本家のサイトでは、THERMOFOCUSには2つの製品があるようだが、今回輸入されるのは、体温測定の他に様々な物体の温度を直接測定できる"house"ボタンのついた Mod. 01500N1の方だ。
TO KNOW MORE ABOUT ITには、額で測定する理由や、正常体温との換算などについて説明されているが、額は脳と非常に近い露出部であって血流も多いし、体温が上昇するときも下降するときも、その変化が真っ先に現れる部分なので、体温測定に向いているのだと説明されている。平均的には口内温度と比べて 0.3~0.5℃程度低いとのことだが、個人差も大きいので、各人が正常時の額の温度を予め知っておくことが好ましいようだ。
赤外線放射温度計については、HORIBAの放射温度計プラザが詳しい。また、ここなどで様々なタイプが見つかるが、体温測定に特化したのは今回のものが初めてらしい。
病院などでの1次測定としては、非接触で衛生的だし、迅速に測定が終了するのでかなり有効かもしれない。あるいは、動きのとれない人や寝ている人の体温も簡単に測定できそうだし。この方法はペットの体温測定なんかにも使えるかもしれないが、この場合にはそれぞれのペットごとに予め正常時の温度を測定しておく必要があるだろう。 念のために検索してみたら、こんなのやこんなのが見つかった。。 これらは結構安いし、個人で使うならこの程度でも良さそうだ。
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