鳩が大気汚染をモニター
Exciteニュース(2/2)の記事。鳩をハイテク武装して大気汚染をモニター
[ロンドン 1日 ロイター] 大気汚染をモニターするために、携帯電話のバックパックを背負った鳩が利用されている。ニューサイエンティスト誌が1日、報じた。ガスセンサー、カメラ、GPS、通信機能といったものを一体化してどの程度の大きさと重量になるのだろう? NewScientist.comの記事は、お金を払わないと全文は読めないようだが、The Ageには、鳩に搭載する装置の模式図が載っている。これって鳩にとってはエライ迷惑のような気がする。。 ちゃんと飛べるんだろうな??今年8月、カリフォルニア州サンノゼで、20羽の鳩が空に放たれる。
鳩には、GPS衛星追尾受信機、大気汚染センサー、基本的携帯電話が取り付けられる。
大気の汚染度に関するテキストメッセージは、ネットからアクセスできる鳩の特別《ブログ》にリアルタイムで反映される。
極小カメラが鳩の首に装着されており、大気の画像を送信する。
これはカリフォルニア大学アービン校の研究員、ビアトリス・ダ・コスタ氏と彼女の学生2人の構想だ。
彼らは、携帯電話の基盤にSIMカード、通信チップ、GPS受信機、それに一酸化炭素と二酸化窒素を検知するセンサーを組み合わせ、装置のプロトタイプをつくった。
そもそも、この the University of California at Irvine の Beatriz da Costaさんの専門は、Department of Studio Artということで、今回の試みが狙っているものも、いわゆるリモートセンシングなどとはちょっと違う方向にあるような気がする。
鳩が測定する空域はコントロールできるのだろうか? 恐らく、鳩の帰巣本能を利用して、その鳩の巣に対して測定したい地域をはさんだ地点から離すのだろうと思われる。本当は、興味ある領域をしばらく旋回してくれたり、飛ぶ高さを変えたりといった具合に、ある程度人間が狙った領域を思い通りに飛んで欲しいところだが、もしかしたら空気が汚い領域は避けて飛んでしまったりして。。 ということで、今回の試みはあくまでもデモンストレーションのようで、実用性には疑問もあるが、気球やラジコン飛行機などでは測定が難しい場所の大気をモニターする用途としては、有効な使い道もあるのかもしれない。
ちなみに、Scotsman.com Newsには、鳩が通信手段などとして5000年以上前から使われていたことが紹介されているが、その中に、湾岸戦争でも電子ジャミングによる影響を受けないことで有用だったと書かれている。鳩は地磁気を頼りに巣に帰ると聞いた気もするが、近年の電磁波が多量に飛び交っている世の中でも鳩レースが行われているところを見ると、電磁波程度では影響されないのだろう。
Wikipediaには、湾岸戦争ではスイス軍が配備しており、フランスは今でも軍用鳩を配備していると書かれている。となると、鳩にいろんなセンサや通信機を搭載して飛ばすというアイデアは、再び軍事用に使われることもあるかもしれないな。
鳩の帰巣本能が何に由来しているかは、こちらに詳しいが、視覚、嗅覚、聴覚、太陽の位置、体内時計、地磁気などをミックスして使っているらしい。最近の研究では、くちばしに磁気センサがあることがわかったらしい。
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