地球型惑星候補ベストテン
CNN.co.jpの記事(2/26)。宇宙人探し、「期待できる星」のベストテンを発表
ミズーリ州セントルイス(ロイター) 地球以外の惑星に生命体が存在する可能性を探る「宇宙生物学」の研究者らがこのほど、地球に似た惑星を持つ可能性のある恒星10個のリストを明らかにした。これらの星は、米航空宇宙局(NASA)が打ち上げを予定する地球型惑星探査衛星(TPF)で、重点的に観測されることになる。この記事のタイトルは「宇宙人探し」になっているが、実際に発表されたのは地球型惑星が存在しそうな恒星の候補ということになる。TPFという探査衛星の計画は知らなかったが、これって実際に候補の星まで行って観測するんだろうか? 太陽系から最も近いアルファケンタウリでも 4.4光年だから、ロケットを飛ばして通信するなんて今の技術じゃあどう見ても無理だろうに。。リストは、ワシントン・カーネギー研究所のマーガレット・ターンブル氏らがNASAに代わって作成し、このほど開催された米科学振興協会(AAAS)の会合で発表した。ターンブル氏は「銀河系には4000億個もの恒星がある。TPFでこれらを1つ1つ調べるわけにはいかない」と説明。「水が存在する惑星を持っている可能性が高い星を選び、さらにいくつかの条件を設けて10個に絞った」と語った。例えば、恒星が明る過ぎる場合は、その光によって惑星の観測が困難になるため、対象から外された。また、明るさが変わる変光星や、若過ぎる星、古過ぎる星などは、安定した状態が保たれず、周りに生命が育つとは考えにくい。さらに、地球の核を構成するような金属質の成分が少ないとみられる恒星は、地球に似た惑星を生んだ可能性が低いとの理由から除外された。
こうして絞り込まれたリストには、スイスの天文学者らが1995年に初の太陽系外惑星を発見した「ペガサス座51番星」、太陽によく似た「さそり座18番星」、太陽の10分の1の明るさの「エプシロン・インディA」、太陽系に最も近い恒星の1つ「アルファ・ケンタウリB」などが挙げられている。「これらの星についてはまだなぞの部分も多く、どれが一位かといったランク付けは無理だろう」と、ターンブル氏は話す。
一方、専門家の間では「宇宙の生命体は、私たちの知識を超えた構造、組成を持っているかもしれない。生命体が存在するのは、地球に似た惑星ばかりとは限らない」(コロラド大のキャロル・クレランド氏)との指摘もある。
NASAのTPFは2014年と2020年に打ち上げ予定だが、最近の大幅な予算削減で、先行きを危ぶむ声も上がっている。
ということで、この計画について調べてみると、TPF(Terrestrial Planet Finder)については、NASAの公式サイトが見つかったが、これによるとTPFというのは複数の望遠鏡を搭載した人工衛星のようだ。系外惑星を見つけるにはによると、このTPF計画では光学干渉計を使って観測するという計画らしい。WIRED NEWSにも太陽系外の惑星と生命体を探るプロジェクトが進行中という記事で紹介されている。日本でも同様の構想があるようで、JAXA JTPF計画というのも見つかった。
ということで、TPFは候補惑星に向かって飛んでいくわけではなく、地球を回る宇宙望遠鏡衛星だったのね。それなら今の技術でもきちんと観測をすれば新たな知見がたくさん得られそうだ。
さて、肝心の地球型惑星候補ベストテンだが、SPACE.comに記事が載っている。これによると、今回のベスト10のうち、5個は電波信号をキャッチしようというSETI計画用の候補であり、残りの5個がTPF観測のための候補ということらしい。で、候補は以下の通り。
SETI stars
・Beta Canum Venaticorum
・HD 10307
・HD 211415
・18 Sco
・51 Pegasus
TPF stars
・Epsilon Indi A
・Epsilon Eridani
・Omicron2 Eridani
・Alpha Centauri B
・Tau Ceti
で、もしもNASAのTPF計画が予算の関係でキャンセルされた場合、この候補はヨーロッパのダーウィン計画で活用することも考えているようだ。
そういえば、SETI@homeにはずっと前から参加していたけど、今はBOINC SETI@homeに引き継がれており、僕のPCも日夜このために働いているようだが、最近はどれだけ計算を実行しているのか全然チェックしていないのでよくわからなかったりする。。。
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