「かんたん化学物質ガイド」e-ラーニング
環境省の報道発表資料(5/31)から。「かんたん化学物質(かがくぶっしつ)ガイド」e-ラーニング版の作成・公表について
環境省では、家庭や自動車等の身近なところから排出される化学物質について、市民が自らの生活と関連付けて考え、一人一人ができる環境リスクの低減のための取組について考えるきっかけとなるよう、子どもにも親しみやすい小冊子「かんたん化学物質(かがくぶっしつ)ガイド」を作成しています。今回、本ガイドの内容を音声・動画付きでパソコン上で学べるようにe-ラーニング版を作成し、環境省ホームページに掲載しましたので、公表いたします。ということで、その内容は環境省では、家庭や自動車等の身近なところから排出される化学物質について、市民が自らの生活と関連付けて考え、化学物質の正しい利用や廃棄など、市民一人一人ができる環境リスクの低減のための取組について考えるきっかけとなるよう、子どもにも親しみやすい小冊子「かんたん化学物質(かがくぶっしつ)ガイド」の作成に取り組んでいます。平成17年8月には第一弾「わたしたちの生活と化学物質」編を、平成18年4月には第二弾「乗り物と化学物質」編を、それぞれ作成・公表しています。
今般、これらの小冊子の内容についてインターネット上で楽しみながら効果的に学習するコンテンツとして、「かんたん化学物質ガイド」e-ラーニング版を作成し、環境省ホームページ上に掲載しました。
○「わたしたちの生活と化学物質」編となっている。実際のサイトはこちら。せっかくなので、一通り内容を見てみたのだが、思ったよりも力を入れて作っている印象である。音の出ない環境で使用しても全く支障はないような作りになっている。しかし、先に進むためには登場人物のセリフの吹き出しをクリックする必要があるのだが、吹き出しの位置があっちこっちに移動するので、操作性はやや煩雑である。
Q1 化学物質ってなに?
Q2 どんな性質があるの?
Q3 ヒトや動植物にどんな影響をあたえるの?
Q4 上手につきあうにはどうしたらいいの?○「乗り物と化学物質」編
Q1 乗り物は化学物質で作られているって、ホント?
Q2 乗り物を動かすときには、どんな化学物質が使われているの? 環境に出てしまうものがあるの?
Q3 乗り物を上手に利用するにはどうしたらいいの?
Q4 使わなくなった乗り物を処分するとき、どんな化学物質が環境に出てくるの?
まあ、さすがに子ども向けだし、それなりにアバウトな内容で、あまり突っ込むのもどうかと思うので、詳細には触れない。でも逆に、これを作る側としては、どの程度専門的な部分まで突っ込むべきなのか、中々悩ましかったのだろうと思われる点が多々見られる。
そもそも化学物質とは何?とか、あらゆるものは元素からできていて、みたいなところから始まってるくせして、すぐに周期表が出てきて、元素は全部で111種類なんて説明が出てくるし、かなり複雑な化学式やあまり聞いたことのないような化学物質名もポンポン出てくる。恐らく小学校や中学校の教科書がカバーしていない内容も多いだろうし、この教材を教育に利用しようとすると先生の方も対応が結構大変かもしれない。
「へえっ」と思ったのは、これだけ初心者向けの内容なのに、「化学物質の環境リスク」という項目があって、リスクの定義がきちんと説明され、物質の有害性だけでなく暴露量も重要だということをかなり強調していたりするところや、PRTR制度の説明などもしっかりされているところなど。
ところで、「わたしたちの生活と化学物質」編のクイズで「1個の原子の大きさはどれくらいでしょう? 1.約0.1cm(10分の1cm)、2.約0.0001cm(1万分の1cm)、3.約0.00000001cm(1億分の1cm)」という問題が出ることがあるのだが、もちろん正解は3番なのだが、何故かこのクイズでは正解は2と表示される。。 環境省に連絡しておいてあげるかな。
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