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2006/07/13

柔らかな宇宙船が軌道上で無事に膨張

ライブドア・ニュース(7/13)の記事。米ラスベガスのホテル王、宇宙船の打ち上げに成功=ロシアのミサイル基地から

【ライブドア・ニュース 07月13日】- AP通信によると、米国のホテル王で、世界初の商業用宇宙ステーションの建設計画を進めているロバート・ビゲロー氏(62)の夢が一歩実現に近づいた。メロンの形をした予備実験の試作宇宙船「ジェネシスI」が12日午後6時53分(日本時間12日午後11時53分)、ロシアのミサイル基地から打ち上げられ、数分後に、高度515キロの地球の軌道上に乗った。今回の打ち上げは、同氏の構想による風船のように膨らませる方式の宇宙ステーションの実現可能性を確かめるのが目的となっている。

  打ち上げを引き受けたロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)によると、「ジェネシス I」はロシア南部ウラル山脈にあるドムバロ フスキー・ミサイル基地から打ち上げられ、打ち上げには、冷戦時代の弾道弾ミサイルを改造したロケットが使われた。

  ジェネシスIは重さが1260キロで、打ち上げ前の大きさは長さ4.2メートル、幅1.2メートルだが、打ち上げ後は軌道上で2倍の大きさに膨らむ仕組みになっている。宇宙船の中にはビゲロー氏のホテルの従業員の写真や研究者用の昆虫が収められており、12個のカメラが取り付けられ地球を撮影する。同宇宙船は少なくとも5年間、地球上を周回し、耐久性もテストするという。

  米ギャンブルの都ラスベガスに本拠を置くホテルチェーン「バジェット・スイート・オブ・アメリカ」の成功で財をなしたビゲロー氏は、宇宙ステーション計画に私財5億ドル(約580億円)を使うと宣言、これまでに7500万ドル(約86億円)を投入している。

  計画では、ソーセージをつなげたような風船形の宇宙ステーションの建設が2015年に完成し、ホテルや研究所、大学、娯楽施設などからなり、宇宙ビジネスへ一番乗りを果たそうというもの。しかし、ビゲロー氏は、11日、AP通信の電話取材に対し、打ち上げはあくまでも実験が目的なだけに、宇宙船に搭載した機器が故障する可能性は覚悟していると述べている。【了】

このニュースは、アメリカではGoogle Newsにあるように、かなり大きく報道されているようだ。しかし、日本では北朝鮮のミサイル騒動の影響でスペースシャトル関連のニュースもあまり報道されていない状況なので、ましてや同時期に打ち上げられたマイナーな宇宙船のニュースはほとんど見つからない。ここでは「メロンの形」と書かれているが、時事通信では「スイカ型」と書かれている。

この宇宙船はForbsなど経由のAP通信によると、

The watermelon-shaped Genesis I is a one-third scale prototype of the commercial space station to which the company eventually hopes to fly humans.

Unlike the rigid aluminum international space station, Genesis I consists of a flexible outer shell and is layered with tough material such as Kevlar, which is found in bulletproof police vests, to withstand flying space debris.

通常の金属製ではなく、ケブラーで保護されたソフトな材質でできているのが特徴だ。縮んだ状態でロケットに搭載し、宇宙空間で膨らませるということらしい。果たして宇宙環境での耐久性がどうなのだろうか? Genesis I は今後軌道上に留まり、宇宙線やデブリの影響を調べることになるようだ。

なかなか面白いアイデアだとは思うのだが、それにしても、空の宇宙船だけなら縮めたり膨らませたりもできるだろうけど、実際の宇宙ステーションとなると宇宙船内部の設備も沢山搭載することになるわけで、不要な空間を少しでも減らすということだろうけど、膨らませすことにどれだけメリットがあるのだろうか? BBC NEWSによると、実はこの "inflatable spacecraft"というアイデアや技術は NASA が過去に検討していてお蔵入りしたもので、今回の宇宙船はそのパテントなどを買い取って作られたものとのことだ。

このBigelow氏はアメリカのホテル王ということで、将来は宇宙空間にホテルなども作る夢を持っているようだ。さすがにこんな柔らかな材質の宇宙船に滞在するのは相当に怖いと思うのだが。。 ビゲロー・エアロスペース社のホームページはこちら。(この宇宙船や将来計画については、思ったほどの情報は得られない。)

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