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2006/09/01

2006年8月の天気予報傾向

東京地方の過去の天気予報 の8月のデータ整理を終了してサイトのアップデートをした。

7月は週間天気予報の気温予想が大きくはずれたのが特徴だったのだが、8月もその傾向を引きずったようだ。特徴的なのは、前日の最低気温の予想値が実績値とほぼ一致する回数が非常に多く、通常は気温偏差ヒストグラムの縦軸は12にしているのに、8月はこれを16に変更する必要があったほどだった。しかし、これ以外はむしろブロードに分布しており、総じて気温予報の適中率の成績は悪かったようだ。トレンドで見ても、前日以外の予報はやっぱりあまり当てにならないようだ。


ところで、天気予報の適中率を統計的に評価する作業をやっていて思うのは、統計的な誤差を小さくすることと、予報が適中したという実感とは必ずしも一致しないということである。

極端な話、統計的な偏差を小さくするんだったら、平年値(過去の平均値)をそのまま予報として出しておけば、下手に毎日の天気図を睨んで予報を出すよりも確実かもしれない。 でも、これじゃあ天気予報とは呼べないわけで、予報が当たったという実感も得られにくいだろう。実際に、平年値と予報値でどちらが実績値との平均誤差や平均2乗誤差が大きくなるのか興味があるところなので、時間があったらいつかやってみたいと思っている。。

ということで、天気予報の適中率についての実感を、もっとうまく表せるような指標があってもよさそうな気がしている。どういう状態を適中したと感じるのか、という心理的な要素も入ってきそうだから、簡単ではないのかもしれないけど、この手の評価方法はどこかでいろいろと研究されていそうな気がする。。

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