円周率暗誦記録10万桁
MSN毎日インタラクティブのニュース(10/4)から。円周率暗唱:原口さんが10万桁達成 世界記録を更新
円周率暗唱の世界記録を持つ千葉県茂原市の心理カウンセラー、原口證(あきら)さん(60)が4日未明、暗唱10万桁(けた)を達成し、自らの世界記録を更新した。ちょっと調べてみると、原口さんの円周率の暗誦世界記録への挑戦は何度も話題になっているようで、Z会はてなダイアリー 記憶の達人(part2)、Z会はてなダイアリー 記憶の達人(part3)などでその様子が紹介されている。原口さんは3日午前9時、木更津市のホールで暗唱を開始した。円周率の数字配列を日本語に語呂合わせする独特の方法で暗唱を続け、自身が昨年7月に作った8万3431桁の記録を更新。開始から約16時間半後の4日午前1時28分に10万桁を達成し、チャレンジを終えた。昨年の記録に続き、今回の記録もギネスブックに申請する。ギネスブック上の記録は、95年に当時の慶応大生が作った4万2195桁。
原口さんは宮城県生まれ。日立製作所などに30年以上エンジニアとして勤務し、97年に退社した。記録更新について「10万という数字は昨年の記録の延長線。私は決して天才ではなく、普通のおじさんです」と謙虚に話した。【寺田剛】
10万桁と言われてもどのくらいの分量なのかピンと来ないのだが、1桁1バイトとして10万バイトということは約100キロバイト。原口さんは語呂合わせで覚えるそうなので、1桁を1文字に割り当てたとして10万文字ということは、400字詰め原稿用紙で250枚。新書が大体600文字/ページなので、170ページ相当となり、薄めの新書1冊分。
本1冊分を完璧に暗記するというのもすごいことだが、単なる数字の羅列を覚えられるように語呂合わせする能力もすごそうだ。学習塾の達人によると、原口式数字変換表という暗号表のようなものを使って変換するらしい。ちなみに、実際の円周率10万桁の迫力を実感したい方は、円周率1~100000桁を見て欲しい。
今回の10万桁を暗誦するのに要した時間が休憩時間を含めて16時間28分。これを単純に平均すると、毎秒1.7桁となる。結構なスピードではなかろうか? ちなみに2004年9月の54000桁の時もほぼ毎秒1.7桁なので、今回の10万桁の暗誦はほぼコンスタントなスピードで続けられたものと考えられる。この暗記力や集中力というのが、多くの人間が共通して持つ潜在能力なのか、それともこの人が特別なのか、なかなか興味のあるところだが、本当にすごいものだ。
ちなみに、Wikipediaによると、英語の場合には語呂合わせではなく、単語の文字数で暗誦するらしいので、これでは10万桁を覚えようとすると、10万語を記憶する必要があり、かなり大変となりそうだし、覚えた文章を円周率の数字に変換する作業の負荷が大きくなりそうだ。
なお、昨年の83431桁もギネス申請しているらしいが、現時点では95年の42195桁がギネス記録ということで、特に記録に不備があったということではなく、登録まで時間が掛かっているということだろうか?
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