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2007/01/31

カリフォルニア州が白熱電球を禁止?

REUTERSのニュース(1/30)から。California may ban conventional lightbulbs by 2012

A California lawmaker wants to make his state the first to ban incandescent lightbulbs as part of California's groundbreaking initiatives to reduce energy use and greenhouse gases blamed for global warming.

The "How Many Legislators Does it Take to Change a Lightbulb Act" would ban incandescent lightbulbs by 2012 in favor of energy-saving compact fluorescent lightbulbs.

まだ、これから法案を提出するという段階で、この記事を読んでも法案の詳細は不明だが、どうやら白熱電球を禁止して、蛍光灯に替えてしまおうということらしい。(それにしてもこの法案の名前が何か変だな。。「電球を変えるのに何人の議員が必要か法案」とでもいうのだろうか?) 最近は、アメリカでも地球温暖化に積極的に対処するべきであるという主張が目立ってきているが、これもその1つということらしい。
"Incandescent lightbulbs were first developed almost 125 years ago, and since that time they have undergone no major modifications," California Assemblyman Lloyd Levine said on Tuesday.

"Meanwhile, they remain incredibly inefficient, converting only about 5 percent of the energy they receive into light."

Levine is expected to introduce the legislation this week, his office said.

If passed, it would be another pioneering environmental effort in California, the most populous U.S. state. It became the first state to mandate cuts in greenhouse gas emissions, targeting a 25 percent reduction in emissions by 2020.

Compact fluorescent lightbulbs (CFLs) use about 25 percent of the energy of conventional lightbulbs.

白熱電球は開発されてから約125年にもなるのに、いまだに効率が非常に低いままだが、蛍光灯にすると白熱電球の25%程度の消費エネルギーで済むとある。最近は日本でも電球型蛍光灯が普及してきた感があるが、アメリカの現状については、
Many CFLs have a spiral shape, which was introduced in 1980. By 2005, about 100 million CFLs were sold in the United States, or about 5 percent of the 2-billion-lightbulb market, according to the U.S. Environmental Protection Agency.

That number could more than double this year. Wal-Mart Stores Inc. alone wants to sell 100 million CFLs at its stores by the end of 2007, the world's biggest retailer said in November.

2005年の売り上げが1億個(電球市場全体の約5%)で、今年はその2倍に達するだろうと予想している。この電球型蛍光灯は、安井先生もエコプレミアム商品に認定しているように、エネルギー消費量だけでなく、コスト面や環境面でも、白熱電球よりも大幅に優れている商品とみて良さそうだ。もっとも、ウチは 3年前にトイレの照明を電球型蛍光灯に替えたのだけど、最近切れてしまったので、寿命については結構バラツキが大きいのかもしれない。。 それと、だいぶ改善されたとはいえ、まだ点灯直後はやや暗いという傾向もあるようだし。。

それにしても、カリフォルニアの法案が対象とするのはどの範囲なのだろう? 白熱電球といっても、屋内の照明用だけでなく、色々と使われていそうなものだし、禁止するのは販売なのか、使用なのか? KansasCity.comの記事によると、禁止しようとしているのは販売のようだが、この記事には、そう簡単にこの法案が通るとは思えないというニュアンスのコメントも掲載されている。

カリフォルニア州は自動車からの温室効果ガスの排出を規制する法案を出したり、自動車メーカーを温室効果ガスの排出を理由に提訴したり、さらには2020年までに温室効果ガスの排出量を25%削減する法案を成立させたりと、次々と面白い環境政策を打ち出すところだから、まあ何でもあり状態かもしれないけど、それにしても白熱電球の販売禁止なんてことができるんだろうか? できることから手を付けるってのは悪くはないけど、もっと優先順位が上のエネルギーの無駄使いだって色々ありそうだし、そもそも法律で禁止するような性格のものでもなさそうだが。。

ところで、早くも次世代型ともいえる電球型LEDなんてのも出てきたようだ。

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2007/01/30

地球上で最も軽い固体・エアロジェル

久々に、FujiSankei Business i(1/30)で見つけた興味深い新商品。「AERO GEL(エアロジェル) 400/500/500 ツアー」

 プロ使用モデルのテニスラケットで、ナノテク素材「エアロジェル」を採用。1立方センチメートル当たりの質量が3ミリグラムと非常に軽量ながら、自重の4000倍の重さを支える強度を持つ。大きさ、重さ別に3モデルを用意。カバー付き。価格は各3万4650円。2月22日発売。
というもの。ゴルフクラブやテニスラケットなどのスポーツ用品には、フラーレンやカーボンナノファイバーなどの最先端のハイテク素材が使用されることが多いので、結構楽しいのだが、今回のものは「エアロジェル」。どうやら密度がわずか0.003g/cm3ということらしい。

ダンロップのサイトの aerogel(エアロジェル)というページによると、

エアロジェルは、最近のNASAミッションでも使用され、一躍脚光を浴びているナノテク素材です。
一見、青いホログラムのように見えるエアロジェルの物質的な特徴は、
●空気の3倍の質量しかなく、地球上で最も軽い固体。
●「最低密度の固体」などの記録を含む、15部門でギネスブックに登録。
●構造は3次元のナノメートル単位の分子からなる網状構造。
●1cm3あたり3mgの質量で、自重の4,000倍もの重さを支えることが可能。

このエアロジェルの質量比に対する比類なき強度が、これまでにないハイパフォーマンスフレームの実現に大きく貢献しました。

ということで、このエアロジェルはギネスブックに最低密度の固体として登録されている、地球上で最も軽い固体とのこと。うーむ、エアロゲルというのは聞いたことがあるが、これをエアロジェルと呼ぶと商品名ということになるのかな。。 Wikipediaによると、ギネスブックで最良の断熱物質、最小密度の物質など15項目の記録を持つのは、シリカエアロゲルらしい。ちなみに、商標検索をしてみると、「エアロゲル」、「エアロジェル」共に興和株式会社が権利を持っているようだ。(ただし分類は薬剤等)

エアロジェルで調べてみると、確かに、日本惑星協会のページSTSJのページによると、NASAの探査機スターダストの彗星のチリを捕集するための材料や断熱材として使用された素材であり、ここの写真では実際にチリの捕集に成功した様子が見られる。

また、高エネ研のページには、チェレンコフ光検出器への応用の話が載っており、エアロジェルは、結構実用化されている素材ということがわかる。

ちなみに、NASAのAerogelについての資料は、このページなどが詳しい。ちなみに、ギネスブックに掲載されているエアロゲルの密度が0.0019g/cm3とのことだが、常温常圧での空気の密度が約0.0012g/cm3なので、空気に対する比重では1.5程度、何と炭酸ガス(CO2)並みの密度ということになる! 確かにすごいな。。 キャッチフレーズには「地球上で最も軽い固体」とあるが、地球外にはもっと軽い物質があるのだろうか??

逆に、最も密度の大きな物質は何だろう? 軽い方と異なり、重い方は超高圧にすればいろいろと出てきそうだが、元素単体としては、イリジウム(Ir)かオスミウム(Os)が 22.6g/cm3程度で最も重いようだ。(ちなみに白金は 21.5g/cm3) なお、人工元素であれば、この世で最も重い原子を求めてなんて話も出てくるが、ここで言う「重い」というのは密度ではなく質量数が大きいということだろう。

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2007/01/12

「はやぶさ」

幻冬舎から出た新しい新書の第1弾として出版された中の1冊。はやぶさがイトカワにタッチダウンして、試料を採取したんだかしないんだかよくわからないままに、大トラブルが発生したのが2005年の秋から冬にかけて。2005年の末には、このブログでもはやぶさ、帰って来い…なんて記事を書いたのだが、丁度それから1年経って、はやぶさのことも忘れかけていた頃に出たのが本書である。本書を読み始めてたら、たまたま紅白歌合戦で、さだまさしが「案山子」を歌うってことで、あの「はやぶさたん」のことも思い出してみたり。。

幻冬舎新書 016
 はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語
 吉田 武 著 bk1amazon

本書はめずらしく横書きである。読んでいて全く違和感はなかったけど、横書きの本なんか滅多に読むことのない普通の人たちにはどのように受け入れられるのだろう?

まだ、はやぶさの今回の仕事の出来や今後の見通しについて不明な点も多いので、この時点でこのような本を出すのはなかなか微妙だったとも思える。もっとも、地球への帰還予定は2010年だから、それまで待っているわけにもいかず、ここまでの成果と苦闘の道のりを一般向けの新書としてわかりやすく示そう、というのはとても良い試みだと思う。

本書は、はやぶさのイトカワへのタッチダウンの場面と、はやぶさの簡単な説明で始まる。続いて「大地の詩」と名付けられた第1部は、糸川英夫さんの人生をたっぷりと紹介したのち、ペンシルロケットから始まる東大宇宙研のロケット開発の流れをたどる。第2部の「天空の誌」では、日本最初の人工衛星おおすみの誕生からはやぶさまでの宇宙研のロケット開発の流れを紹介し、はやぶさ計画の始まりから、イトカワへの接近までの道のりをたどる。そして、第3部の「人間の詩」では、はやぶさのイトカワ離着陸とその後の状況についてわかっている範囲の解説をしたのち、最後に2010年にイトカワの試料を入れたコンテナが無事にオーストラリアの砂漠に降りてくる場面を想像して本書は終わる。

本書は、はやぶさの困難に満ちた探査の様子やそこからいかにリカバリーしたか、といったエピソードを中心にしたというよりは、はやぶさを東大宇宙研の宇宙開発の集大成ととらえ、ペンシルロケットからはやぶさに至る流れをたどることに半分以上のスペースを使っている。

今はJAXAに統合されてしまったので、ますますわかりにくくなったけど、日本の宇宙開発の歴史は、東大宇宙研による固体ロケットの流れと、昔の科学技術庁の流れを汲むNASDAによる液体燃料ロケットの流れの2本立てになっていることは、普通の人にとってはほとんど知られていないことだろうと思う。こんなブログを書いている僕にしても、ロケットや宇宙とは縁もゆかりもないので、2本の流れがあることは何となく知っていたけど、その中身がどうなっているのかについては全くといっていいほど知らなかった。

本書は、完全に東大宇宙研の立場で書かれた本なので、NASDAは何となく悪者のような姿で書かれているのだが、それでもともかく日本の宇宙開発は異なる2つの組織により、全く独立した技術で行われてきたことがよくわかるのは確かだ。著者は、東大宇宙研や糸川さんに相当に強い思い入れがあるようで、ちょっと鼻に付くところもあるのだが、まあ立場をはっきりとさせた上で書いているのでこれはこれで許せるだろう。

もっと、はやぶさの苦闘を脚色したり擬人化して面白おかしく伝える方法もあったと思うし、インターネットで広がったはやぶさを応援する大きな流れにも触れて欲しかったという印象もある。その点で、ワクワクドキドキの臨場感にはやや乏しいのだが、とても読みやすく、かつ読み応えのある物語として仕上がっている。特に、日本の宇宙開発のことをあまり知らない人や中高生などが読むと、日本の宇宙開発もまんざらでもないじゃないか、という印象を持つのは間違いないだろう。

今、松浦晋也のL/Dなどで、はやぶさ2を巡る議論が盛んだが、はやぶさのような宇宙探査を日本が行うことの意味を考える意味でも、本書は参考になるだろう。僕自身は、はやぶさの意義はとても高く評価するけど、だからと言って、日本がこの分野の最先端を走り続けることがどうしても必要であるかと言えば、日本にとっての宇宙開発の意義や全体計画を十分に議論し、もっとコンセンサスを得た上で決めることだろうと思っているのだが。。

なお、はやぶさについては はやぶさまとめ が詳しい。現時点での公式サイトの最新ニュースは小惑星イトカワ、約2年ぶりに地上の望遠鏡での観測成功!だが、来月にも地球帰還に向けてイオンエンジンの起動を開始する予定とのこと。何とか傷だらけでもいいから地球に戻ってきて欲しいものだ。

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2007/01/10

NASAも月ではメートル法を使用

PHYSORG.comという科学系のニュースサイトで見つけた記事。Metric Moon

NASA has decided to use metric units for all operations on the lunar surface when it returns to the Moon. The Vision for Space Exploration calls for returning astronauts to the Moon by 2020 and eventually setting up a manned lunar outpost.

The decision is a victory not only for the metric system itself, which by this decision increases its land area in the solar system by 27%, but also for the spirit of international cooperation in exploring the Moon. The decision arose from a series of meetings that brought together representatives from NASA and 13 other space agencies to discuss ways to cooperate and coordinate their lunar exploration programs. Standardizing on the metric system was an obvious step in the right direction.

NASAは2020年までに再び人類を月面に到達させる計画だが、この際に月面での全ての操作についてメートル法単位系を採用することを決定したとのこと。これで太陽系においてメートル単位系を使用している面積が27%増大したとのこと。記事の冒頭に掲載されている地図には月も一緒に載っていて、確かに見た目では、月の表面積は地球上のメートル単位系地域の総面積の27%程度にすぎないようだ。思ったより月って小さいもんだ。。
If you think in pounds and miles instead of kilograms and kilometers, you're in the minority. Only the United States, Liberia, and Burma still primarily use English units -- the rest of the world is metric. And now the Moon will be metric too.
現在いわゆるヤード・ポンド単位系を使用しているのは、アメリカ合衆国、リベリア、ミャンマー(ビルマとしているのは意図的?)だけらしい。ちなみに、温度単位については、状況はもっと複雑のようで華氏は、アメリカとジャマイカが公式に採用している他、カナダやイギリスでも一部で日常的に使用されているようだ。

個人的には以前アメリカのメーカーと共同プロジェクトに関わったことがあるのだが、単位系の違いは本当に面倒くさい。特に圧力や密度などのような組立単位となると換算表を用意しておかないと咄嗟にはついて行けない場面が多かった。でも、こういう複雑なものはいちいち確認する必要があるだけましで、長さや重さのような単純な単位の場合、なまじ両者が気を使って相手の単位系に合わせたりするので、逆に勘違いが起こりやすいかもしれない。

実際に単位系の間違いによるトラブルは過去に色々と起きていて、カナダで旅客機への燃料搭載量を間違えた事故は有名だ。一方、NASAは単位系の間違いにより、何と火星探査機を1機失うという失態を演じている。

Although NASA has ostensibly used the metric system since about 1990, English units linger on in much of the U.S. aerospace industry. In practice, this has meant that many missions continue to use English units, and some missions end up using both English and metric units. The confusion that can arise from using mixed units was highlighted by the loss of the Mars Climate Orbiter robotic probe in 1999, which occurred because a contractor provided thruster firing data in English units while NASA was using metric.
従来はメートル法とヤード・ポンド法が混在していたようで、マーズ・クライメート・オービターが1999年に炎上した事故の原因は、データのやり取りをする両者で使用している単位系が異なっていたこととされている。まあ、今回NASAがメートル法に統一するといっても、あくまでも月面探査のプロジェクトだけに限定されているようだし、NASAから発注を受けるアメリカの各社は依然としてヤード・ポンド法を基本としているわけだから、この手のトラブルが無くなるかどうかはわからない。

とりあえず、月面で各国が協力して活動する際には、様々な道具などの規格を統一することはできそうなので、これはこれで一歩前進なのかもしれない。ただ、中途半端に規格を変えることで、思わぬところでトラブルが出たりしないといいのだけど。。 本当はアメリカもさっさとSI単位系に統一するのが一番だと思うけど、あの国は自分がどれだけ孤立しても全然意に介さないようだしなぁ。。

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2007/01/09

プルートされるって何?

サンスポ経由の共同ニュース(1/9)から。米学会06年の言葉に「プルート」冥王星格下げで「降格」の意

 あそこのご主人、プルート(冥王星)されたんですって-。北米英語の研究者でつくる米国方言学会はこのほど、2006年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」(今年の言葉)に「降格」を意味する「プルート」を選んだ。

 昨年8月に国際天文学連合総会で冥王星が惑星から格下げになったことを受け、米国では冥王星を示す名詞「プルート」が「降格させる」という他動詞として使われるようになったという。

 選考委員長でジョージア州立大のウェイン・グロウカ教授は「宇宙からのノミネートだった」とジョークを交え「この学会が科学的な関心に焦点を合わせたのは良いことだ」とコメントした。

 決選投票で争ったのは「気候のカナリア」という言葉で、気候変動により最も早く悪影響を受ける人々や生物種を表す新造語。こちらも科学に関係する用語だった。

 同学会は言語学者や歴史家らで構成される1889年設立の老舗学会で、90年から毎年、その年に注目された言葉を選んでいる。

アメリカにも日本の新語・流行語大賞みたいなものがあるようで、冥王星の元々の語源の神様にとっては、何とも不名誉なというか情けない使われ方をされているようだ。さすがに、日本語の場合には「冥王星される」という使い方には無理があり過ぎるようだ。。

CNN.comなどによると、実際には "to pluto" とか "to be plutoed" という形で使われるようだけど、欧米のニュースをザッと見た範囲では、「あそこのご主人、プルートされたんですって。」というような楽しい使用例を示したものは見当たらなかったぞ。共同の記者はどこから仕入れてきたんだろう? ちなみにUrban Dictionaryには既にこの単語が載っていて、"I was captain of the ship for one day, but then I was plutoed." という例が出ていた。

米国方言学会(the Amerian Dialect Society)のニュースはこちら(pdf)。第2位には、"climate canary" が選ばれたようだが、それ以外で面白そうなものとして、"flog" という言葉もリストアップされている。

flog: a fake blog created by a corporation to promote a product or a television show.
ということで、商品や番組の宣伝のためのニセブログのことをフログと呼ぶようだ。ちなみに、本来の "flog" は強く打つとかムチ打つとかいう意味の動詞、カエルは "frog"。

昨年までの Word of the Year にはどんな言葉が選ばれていたかというと、

 2005年 truthiness
 2004年 red/blue/purple states
 2003年 metrosexual
 2002年 WMD (weapons of mass destruction)
 2001年 9-11, 9/11 or September 11
 2000年 chad
 1999年 Y2K

なんてところで、日本人にとってお馴染みなのは、"WMD"、"9-11"、"Y2K" ぐらいだろうか? ちなみに2005年の "truthiness" は、確かな証拠はないけれど真実であると信じたいもの、というような意味で使われるらしい。

同様の賞には、Oxford Word of the Year というのもあり、OXFORD UNIVERSITY PRESSによると、こちらの Word of the Year for 2006 は "Carbon Neutral" に決まったとのこと。(参考:NIKKEI NET) どちらの賞でも、科学分野から選ばれたというのはなかなか興味深いものがある。。

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2007/01/08

ココログ36か月

ココログを始めてちょうど3年が経過。1か月当たりのカウンターの伸びは 15000程度とかなり落ち込んだが、更新頻度が低下したり、年末年始を挟んだりで致し方ないところだろう。

 1か月目:900     2か月目:4500    3か月目:11700    4か月目:19000
 5か月目:32300   6か月目:43500   7か月目:54500    8か月目:72000
 9か月目:87700   10か月目:105400  11か月目:125400  12か月目:140600
13か月目:163000  14か月目:179300  15か月目:194700  16か月目:205300
17か月目:216800  18か月目:231700  19か月目:251100  20か月目:276400
21か月目:301200  22か月目:326400  23か月目:351400  24か月目:372400
25か月目:398100  26か月目:419300  27か月目:436100  28か月目:452700
29か月目:474500  30か月目:492100  31か月目:510100  32か月目:529800
33か月目:548600  34か月目:565300  35か月目:583300  36か月目:598200

こうしてみると、1年目は14.1万アクセス、2年目は23.2万アクセス、3年目は22.6万アクセスであり、この1年間は更新数が随分減った割には健闘している。まあ、検索エンジン経由のアクセスが上位を占めているのだから、コンテンツが蓄積した効果が大きいのだろう。

更新が滞り気味にも関わらず、このブログを毎日のように訪れてくれるリピーターの方々には、改めて感謝の意を表したい。今後ともよろしくお願いします。

この1か月のアクセス解析結果は以下の通り。

(1)リンク元
 1位 bookmark 全体の23%(前回1位)
 2位 http://www.google.co.jp 全体の21%(前回2位)
 3位 http://search.yahoo.co.jp 全体の7%(前回3位)
 4位 http://www.google.com 全体の6%(前回4位)
 5位 http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com 全体の2%(前回5位)

ということで、先月と同じで変動なし。

(2)検索キーワード
 1位 ベンタ(前回1位)
 2位 酸素水(前回2位)
 3位 ETBE(前回4位)
 4位 ハイジェン液(前回5位)
 5位 注射針(前回3位)
 6位 エアウォッシャー(前回9位)
 7位 改造(前回18位)
 8位 効果(前回7位)
 9位 乳酸(前回28位)
10位 フラーレン(前回8位)
11位 エアロソアラ(前回47位)
12位 植物性乳酸菌(前回19位)
13位 失敗学(前回10位)
14位 スーパーバルブ(前回25位)
15位 トランス脂肪酸(前回21位)

こちらも大きな変動はなく、依然としてベンタエアウォッシャーとハイジェン液の人気が高いようだ。

そういえば、うちのベンタエアウォッシャーも4年目に突入した。昨シーズンの使用後に頑張って掃除して、水垢を落としたりしたのだが、今年はどうもうるさい音がするのが気になる。カタカタカタカタという音なのだが、モーターやファン自体にガタがあるわけではないようだ。どうやらファンやモーターを収納する上部の組合せ部分が緩んでいるのが問題のようだ。何しろ、プラスチックを単に組み合わせて引っ掛けてあるだけの構造でネジも使っていないから、バラすのには楽だけど、ガタが来るとちょっと対策に苦慮するという難点があるようだ。

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2007/01/07

2006年の天気予報傾向

遅ればせながら、新年おめでとうございます。このブログも最近はネタ切れ気味などで更新が滞り気味ですが、亥年らしからぬ牛歩ペースでのんびりと続けていこうかと思ってますので、これからも時々見に来ていただけると幸いです。

さて、東京地方の過去の天気予報 も、昨年1年分のデータを無事に欠損なく収集することができ、ようやく年間の天気予報傾向について語ることが可能なデータとなった。(2005年は2/11からデータ収集を開始したので、不完全だった) その意味で、2005年のデータと2006年のデータの比較はあまり意味がないのだが、参考までに天気予報と降水確率のランキングを示すと以下の通り。

2006年東京地方の天気予報ランキング
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     前日予報            週間予報(2日前~7日前)
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 1位 くもり       (前年2位)  くもり       (前年3位)
 2位 晴れ        (前年1位)  くもり 時々 晴れ(前年2位)
 3位 晴れ 時々 くもり(前年3位)  くもり 一時 雨  (前年4位)
 4位 くもり 時々 晴れ(前年5位)  晴れ 時々 くもり(前年1位)
 5位 晴れ のち くもり(前年4位)  晴れ       (前年5位)
-------------------------------------------------------------------------------

2006年東京地方の降水確率ランキング
------------------------------------------------------------------
     前日予報      週間予報(2日前~7日前)
------------------------------------------------------------------
 1位 10% (前年1位)    40% (前年3位)
 2位  0% (前年2位)     20% (前年2位)
 3位 20% (前年3位)    10% (前年1位)
 4位 30% (前年4位)    30% (前年4位)
 5位 50% (前年5位)    50% (前年5位)
------------------------------------------------------------------

こうしてみると、前日予報と週間予報ではかなり傾向が異なることが見えて面白い。天気予報中に「雨」が含まれる予報は、週間予報では第2位にランキングされているのに、前日予報では第6位が最高位だ。また、降水確率40%という数値は、何故か7日前の予報で最も多く使われる傾向があり、前日予報ではあまり出てこないというのも興味深い。2005年も同じ傾向が見て取れたが、やはり週間予報の方がより悪い天気予報を出す傾向があると言えそうだ。

ちなみに、実際の2006年の天候は、温度が高く、降水量も多く、日照時間が少なかったようだが、予報でも「くもり」が第1位になっているように、同じ傾向が読み取れなくもないようだ。

最高気温や最低気温の予報でも、2005年と同様の傾向が見られ、前日予報でも週間予報でも、平均誤差は最高気温予報はプラス、最低気温予報はマイナスとなっている。つまり、最高気温予報は低めに、最低気温予報は高めに出される傾向がある。まあ、予報はどうしても中庸というか、無難な数値を出す傾向があり、実際は予想よりも大きな変動を示すということだろうか。なお、平均誤差や2乗平均平方根誤差(RMSE)の数値が、2005年とほぼ同等の数値に収まっているのも興味深いものがある。(もちろん偶然の一致という意味ではなく、最先端技術が自然を予想しようとしたときの限界が見えているのだろうか、という点で興味深いのだが。。)

なお、こうやって予報の的中率を統計的に処理するならば、毎日まじめに予報を出さなくとも、過去の実績値(平年値)をそのままその日の予想値としても、そこそこ良い的中率を示すのではないか、というのがここ最近の疑問だったのだが、今回試しに過去10年間の最高気温と最低気温の平均値を求めて、比較してみた。結果として、最高気温と最低気温の過去平均値の的中率はどちらも、7日前予報値よりわずかに悪いかな、という程度だった。

この手の統計的な評価と、実際に体感する天気予報の的中率との間には、どうも大きな差があるように思えるのだが、それは人間側の認知メカニズムに関わる問題のようで、とても興味深いのだが手に負えそうもない。。

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