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2007/12/28

265回目の献血

前回11/28以来、30日ぶり。今日は、久しぶりに相模大野献血ルームに行ってきた。これで、今年は年間12回目の献血となり、何とか目標をクリアしたことになる。

いつものように右腕で検査、左腕で献血。最近は、血小板成分献血ばかりで、最初の検査の際には1本分しか採血せずに、実際の献血の際に検査用の試料採取を行っていたのだが、ここでは従来どおり、最初の1本で検査を行い、その結果を見てから献血の種類を決めるやり方だった。その結果、今日は血漿成分献血となった。

それにしても今日の献血は待ち時間が少なくて、実にスムーズだった。献血に来る人が少ないという理由が大きいのだろうけど、その分スタッフも少ないようだし、その割には実に要領よく次々とさばいている感じで、なかなか気分が良かった。

おみやげは、Tシャツ、歯磨きセット、お米の3択で、今回は歯磨きセットをいただいてきた。

待合室に新しい献血ルームがオープンするというお知らせが貼ってあった。場所は横浜駅東口とのこと。ベッド数が25とかなり大きいのが特徴のようだ。血液確保のために頑張っているんだな、と思ったのだが、ちょっと離れたところに別のポスターを発見。こちらには、相模大野献血ルームは閉鎖になります、と書かれている。 話を聞いてみると、横須賀献血ルームと相模大野献血ルームを閉鎖して、替わりに横浜駅東口に大きな献血ルームをオープンするということらしい。

詳しいお知らせは、横須賀献血ルーム・相模大野献血ルーム閉所について2008年3月14日(金)横浜駅東口献血ルームオープン!ただいま、愛称募集中! に出ている。

それにしても、人の多い横浜駅周辺の能力を向上させようという狙いはわからないでもないが、現在でも横浜駅西口献血ルームがそれほど大混雑しているようには見えない。(平日しか行ったことがないので、土日は混んでいるのかもしれないが) むしろ都会に集中配置するより、いろいろな場所に幅広く分散配置する方が、献血する方にとっては便利だと思うのだけど。。 少なくとも現在相模大野や横須賀の献血ルームを定期的に訪れている人が全て横浜駅東口に通ってくれるわけでもないだろうし、新たな献血者の掘り起こしに成功したとしても、貴重なリピーターを失うことになるのかもしれない。。

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2007/12/21

火星に小惑星が衝突する?

Los Angeles Timesの記事(12/21)から。Asteroid on track for possible Mars hit

An asteroid similar to the one that flattened forests in Siberia in 1908 could plow into Mars next month, scientists said Thursday.

Researchers attached to NASA's Near-Earth Object Program, who sometimes jokingly call themselves the Solar System Defense Team, have been tracking the asteroid since its discovery in late November.

The scientists, at the Jet Propulsion Laboratory in La Canada Flintridge, put the chances that it will hit the Red Planet on Jan. 30 at about 1 in 75.

A 1-in-75 shot is "wildly unusual," said Steve Chesley, an astronomer with the Near-Earth Object office, which routinely tracks about 5,000 objects in Earth's neighborhood.

ここのところ、火星が地球に接近しているということで、火星に関する話題が豊富なのだが、何とその火星に来年早々にも小惑星が衝突する可能性があるというニュース。NASAの発表なので、それなりの信憑性のあるニュースのようだ。今のところ衝突する可能性のあるのは、来年の1月30日。衝突確率は75分の1。天体の衝突確率としては異例に高い確率のようだが、実際に衝突する所が見られるだろうか?という期待を込めるには小さすぎる確率という気がする。
The asteroid, designated 2007 WD5, is about 160 feet across, which puts it in the range of the space rock that exploded over Siberia. That explosion, the largest impact event in recent history, felled 80 million trees over 830 square miles.

The Tunguska object broke up in midair, but the Martian atmosphere is so thin that an asteroid would probably plummet to the surface, digging a crater half a mile wide, Chesley said.

この衝突するかもしれない天体は2007WD5というもので、大きさが160フィート(約49m)。1908年にシベリアに落下したとされる天体とほぼ同等の大きさらしい。この時には大気との摩擦のために壊れながら地上に落下したようだが、火星の場合には大気が非常に薄いために、ほぼそのまま高速で衝突し、幅が800m程度のクレーターができるだろうと予想されている。
The impact would probably send dust high into the atmosphere, scientists said. Depending on where the asteroid hit, such a plume might be visible through telescopes on Earth, Chesley said.

The Mars Reconnaissance Orbiter, which is mapping the planet, would have a front-row seat. And NASA's two JPL-built rovers, Opportunity and Spirit, might be able to take pictures from the ground.

Because scientists have never observed an asteroid impact -- the closest thing being the 1994 collision of comet Shoemaker-Levy with Jupiter -- such a collision on Mars would produce a "scientific bonanza," Chesley said.

The asteroid is now behind the moon, he said, so it will be almost two weeks before observers can plot its course more accurately.

もしも衝突すれば、地球からでも観測可能な派手なイベントとなりそうだが、何と言っても、現在火星の軌道を回って観測をしているマーズ・リコネッサンス・オービターや、火星上で今も頑張っている2台のローバー、オポチュニティとスピリットが、正に特等席から観測することが期待される。とても貴重な写真や探査データを送ってくれることが期待できるということで、こんな珍しい事象はそう滅多に見られるものではないし、天文学者などは何とか衝突してくれることを願っているようだ。現在この小惑星は月の向こう側にあるため、より正確に軌道が求まるのは2週間後になるとのこと。

もしも地球に衝突する確率が1/75ということになるとむちゃくちゃな大騒ぎになるのは必死だけど、火星に衝突するかもしれないとなると、是非とも衝突して欲しいと期待することになるのも面白いものだ。。 それにしても、今回の小惑星が見つかったのは今年の11月後半のことらしいから、見つかってから衝突までの時間が非常に短い。(火星と小惑星帯が近いという理由が大きいだろうけど) もしも、2ヶ月後に地球に衝突する可能性が高いという天体が突然発見された場合、一体何ができるだろう?

なお、NASA、JPL、NEOなどのサイトなどをちょっと探してみたが、この件に関するリリースは見つからなかった。

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2007/12/19

鉄系酸化物を使用した新規排ガス触媒

FujiSankei Business iのニュース(12/19)から。貴金属7割削減 新日鉄マテリアルズが新触媒開発

 新日鉄マテリアルズ(東京都千代田区)は18日、高騰が続くプラチナなどの貴金属使用量を約7割削減できる、排ガス浄化触媒の新材料を開発したと発表した。モータリゼーションが進む中国、インドなどBRICs諸国でも環境規制が始まる中、安価な触媒技術開発への期待は高い。新技術は新興市場の実質標準になる可能性もあり、ユーザーの自動二輪車メーカーは新材料のサンプル評価を進めている。

 ガソリンエンジン向け排ガス浄化用触媒は、マフラー内に仕込まれたハチの巣状編み目材(ハニカム)に塗布される。触媒成分であるプラチナ、パラジウム、ロジウムの3貴金属が、排ガス内の窒素酸化物など有害物質と反応し、二酸化炭素や水を無害化する。

 今回、同社が開発したのは、これら触媒成分を含んでハニカムに分散塗布する土台材。現在はアルミニウム系酸化剤が土台材に使用されているが、同社が開発した鉄系酸化物に置き換えたところ、プラチナを使用しなくても、従来と同等以上の排ガス浄化効果と耐久性、耐熱性を実現した。この結果、貴金属の使用量は約7割削減できた。

 仕組みは、鉄系酸化物の構造にある。貴金属を表面だけに含み、3層構成により各温度帯で酸素の取り込みをよくすることで、少ない貴金属で効率のよい反応を引き起こす。運転条件によっては、3貴金属の中で最も高価なロジウムも不要になる結果が得られた。この場合、貴金属は9割削減できる。(後略)

貴金属量を大幅に減らせるというこの技術はなかなか興味あるのだが、その前に記事の内容に突っ込んでおこう。

「ハチの巣状編み目材(ハニカム)」はやっぱり変だろう。ハニカムの実物を見たことがあれば、編み目材とは表現しないだろうと思う。どちらかというと網目材かなあ? ただし、自動車触媒に一般的に使われているセラミック製のハニカムの格子は、いわゆるハチの巣状の六角形ではなく、四角形をしている。

「窒素酸化物など有害物質と反応し、二酸化炭素や水を無害化する。」これは触媒だから有害物質と反応しちゃうと困るのではないかと思うが、それにしても二酸化炭素や水を無害化して何に変えてくれるのだろう? (ミクロに見るともちろん触媒自身も反応に関与しているのだが、ここではそれは置いておく) それに、窒素酸化物を無害化しても二酸化炭素はできないだろうし。まあちょっと長くなるけど正しくは「触媒成分である貴金属が、炭化水素、一酸化炭素および窒素酸化物などを空気中の酸素などと反応させて、二酸化炭素、水および窒素などの無害な成分に変える。」といったところだろうか。(正確さを担保するために「など」が多いのが悲しいところ)

他にも、白金をプラチナと呼んでいる点や、「土台材」という表現も気になるところ。土台材とは、いわゆる触媒担体の役目をするウォッシュコートのことだろうと思うのだが、土台材なんて用語は初めて聞いた気がする。

さて、肝心のこの新触媒だが、新日鉄マテリアルズのニュースリリースによると、

 新型触媒では、貴金属微粒子を分散する酸化物に、従来のアルミニウム系酸化物に代わり、鉄系酸化物を使用しています。鉄系酸化物にアルカリ土類金属を添加し、「ナノ複合結晶組織」とすることで、これまでにない高い触媒活性を得ることができました。

 「ナノ複合結晶組織」は、複数の異なる結晶相を組み合わせてナノレベルで複合されたものであり、この組織と貴金属微粒子との強い相互作用が起こり、貴金属微粒子の電子状態を変化させ、触媒活性が飛躍的に向上したものと考えられます。

 従来のアルミニウム系酸化物では、その性能を向上させるために、セリウムやランタンなどの希土類金属を添加されていますが、新型触媒では希土類金属を使用しなくても高い触媒活性が得られています。

 また、新型触媒は、幅広い温度の排ガス条件で安定した触媒活性が得られます。これは、「ナノ複合結晶組織」の酸素吸放出能が異なる複数結晶相の寄与と、鉄系酸化物の高い酸素吸蔵能力(酸化セリウム[ CeO2 ]の約100倍)によるものと考えております。

 更に、新型触媒は900℃に達する排ガスの高温にも耐えることも確認しています。この結果から、新触媒では、貴金属微粒子の凝集を抑え、優れた長期耐久性が期待できます。

ということで、アルカリ土類金属と鉄との複合酸化物が、触媒貴金属微粒子の高分散、貴金属の電子状態の変化、高い酸素吸蔵能力、および良好な熱安定性を実現させているようだ。 うーむ、自動車触媒といえば希土類添加アルミナを使うというのがいわばこれまでの業界の常識となっていると思うのだが、鉄酸化物系を使うという発想は一体どこから出てきたのだろうか、とても興味がある。

新日鉄マテリアルズの事業内容を見るとメタル担体というのがあるが、特許を検索してみても、前身の新日本製鐵時代から一貫して、メタルハニカムを使用した自動車触媒の性能向上の検討を行ってきているようだ。今回の新触媒そのものズバリの特許は見つからなかったのだが、類似した特許(特開2007-152269や特開2007-14831など)から類推すると、今回の発明はメタルハニカムに含まれる鉄と助触媒として添加したアルカリ土類金属酸化物とが反応して(偶然?)できた複合酸化物がヒントとなったものかもしれない。

なお、この解説によると、二輪車用の排ガス触媒には、主に振動などの機械的強度の面から、セラミック製ではなくメタルハニカムを採用しているようだ。

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2007/12/14

薬害C型肝炎訴訟で全員救済するとなると

薬害C型肝炎訴訟の和解案について、とりあえず代表して asahi.comの記事(12/14)から。肝炎、未提訴者も救済 基金案軸に国が検討

 薬害C型肝炎訴訟和解協議で、国は14日、東京地裁判決が国・製薬企業の法的責任を認めた期間外に血液製剤を投与され、今後提訴する患者についても救済対象を広げる方向で検討に入った。提訴時期や血液製剤の投与時期にかかわらず患者を幅広く救済する「基金」をつくる案を軸に検討しているとみられる。大阪高裁が13日示した和解骨子案では救済範囲に含まれなかった患者への救済の意思を示すものといえる。

 和解案では、血液製剤フィブリノゲンは85年8月~88年6月、クリスマシンは84年1月以降について国・製薬会社の責任を認めた東京地裁判決に沿い、期間内に投与された原告には「和解金」、期間外に投与された原告には「訴訟追行費」を支払うとした。「期間外」の患者は今後提訴しても救済から外れることから、原告側は「被害者を線引きするものだ」として和解案を拒否。和解成立に向けた協議で最大の障壁となっている。

 このため国側は、和解案が示した「訴訟追行費」8億円を、薬害被害者をできるだけ幅広く救済するための「基金」と位置づけ、別の名目で金額を積み増す案などを軸に検討しているとみられる。

 今後提訴する患者数について原告側は「製剤投与を証明できるのは多くて1000人」と見立てる一方で、国側は「救済対象が際限なく広がる」と主張しており、溝は深い。大阪高裁は所見で「問題点の調整が必要になる」と述べ、新たな提訴者への対応が今後の焦点と位置づけていた。

 大阪高裁は「全員一律、一括の和解が望ましい」との所見を出して、国側の譲歩があれば和解案を修正する可能性に言及しており、20日までに修正案の提出を原告、被告に求めている。

各新聞の社説や、テレビのニュースなどを見ていても、大阪高裁の和解案が被害者を線引きするものであることに対して否定的なものばかりである。一方、なぜ大阪高裁の和解案が全員を救済するものでなかったのかについては、救済対象が際限なく広がる可能性があり、被告側が到底受け入れできないであろうことを理由にあげているようだ。

原告側の立場で考えると、同じ治療を受けたのに、その時期によって救済される人とされない人が出てくることは確かに理不尽だと思うし、心情的にはよく理解できる。でも逆に被告側の立場から考えると、もしも本当に法的責任がないのにも関わらず、金銭的な保証をしろと言われると、それはそれで問題ではないだろうか?

法的責任がないのにも関わらず賠償するということの特異性について、感情論以外の論理的な正当性が今ひとつ見えてこない。もちろん、期間に関わりなく法的な責任があるのだ、という立場を取るのであれば、それはそれで論理的に一貫性のある主張なのだが、そうするとその法的責任の範囲を論点として和解案の落としどころを争っているということなのかな?

もしも、今回の事件の場合には、例えば被告に悪意があったり従来の対応が不誠実であったりというよう特別な事情があるなどの理由で、懲罰的な意味を込めて、特例として法的責任のない期間についても賠償するべきだ、というのであれば、そのことを明確にして決着を目指すべきだろうと思う。そうではなく、一般論として、過失がなくとも際限のない賠償責任が生じるとするならば、医薬品を含めた技術開発全般にわたる企業側のリスクがあまりにも高くなりすぎるという副作用があるように思える。

つまり、一般論として考えたとき、新規医薬品の開発や新たな技術開発などでは、どう頑張っても未知の副作用や予期せぬ悪影響が将来発生するリスクが潜んでいる。もちろん、その時そのときの各種基準に則ることはもちろん、最新の知見や技術を総動員して最大限の努力をする必要があるけれど、それでもどうしてもリスクはゼロにはならないだろう。もしもその場合でも将来何らかの被害が発生したら、その被害に対して際限のない賠償をするべきであるというのであろうか?

ちなみに、ウィキペディアの製造物責任法には、通常の民法の損害賠償責任との比較を含めてこれに関連する記載があるので、参考になる。今回の薬害事件はこの法律の下で争っているわけではないのだろうけど、PL法でも「開発危険の抗弁」という免責事由が認められていることは考慮に値するのではないだろうか?

今のところ、新聞やテレビの論調を見ても、こういう視点から論じているものを見聞きしないし、企業側などからのこういった観点での意見表明なども見ないのだが、何か僕が勘違いしているのだろうか?

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2007/12/11

ボイジャー2が太陽系の果てに到達

欧米のニュースサイトでは比較的多く扱われているけど、日本では見かけないのニュース。代表して SPACE.com(12/10)から。Our Solar System is Squashed

The boundary between the heliosphere and interstellar space is an abrupt shock wave, called the solar wind termination shock. In December 2004, NASA's Voyager 1 spacecraft crossed this boundary and hinted that the shockwave was dented, or uneven in places.

Its sister spacecraft, Voyager 2, was also launched in 1977 on a mission to the outer planets. Voyager 2 crossed the shock boundary Aug. 30 this year, about 10 billion miles away from where its twin crossed. The probe confirmed that the shock wave was squashed - it was pushed in closer to the sun by the local interstellar magnetic field where Voyager 2 crossed compared to where Voyager 1 did, by about 1 billion miles.

NASAの探査機、ボイジャー2号がこの8月30日に太陽系の外縁部にある「ターミネーションショック」と呼ばれる領域を通過した。その場所はボイジャー1号がターミネーションショックを通過した場所よりも太陽に10億マイルほど近かったということ。このターミネーションショックという領域は、太陽圏と星間空間との境界部に当たり、太陽からの太陽風が星間ガスと衝突して急速に速度が落ちる領域のようだ。

あまりうまくイメージできないので、日本語の情報を探してみたら、ボイジャー1号、2号(NASA/JPL)というサイトで太陽系の外縁部についての説明が読める。このサイトの下の方の説明(追加・関連情報 05.26.2006)によると

打ち上げから28年が経過した今なお健在なボイジャー1号と2号からこれまで得られたデータを解析した結果、「ヘリオスフェア」(太陽圏)は北側で外側へ膨張、南側で内側へ収縮していることが判明した。

赤道面から仰角34°を飛行しているボイジャー1号は「ターミネーション・ショック」と呼ばれる領域を通過し、ヘリオスフェアの最外層を飛行している。一方2号は俯角26°を飛行しており、ターミネーション・ショックは約10億マイル(16億km)ほど太陽に近いことを明らかにした。

南北側での違いは、星間磁場による押し戻しが南側で起こっているためだろうと推測されている。2号が来年末、ターミネーション・ショックを通過すると見られており、その時、正確な位置関係が判明するものと期待されている。

と書かれており、今回のボイジャー2号のターミネーションショックの通過時期はほぼ予想通りだったということになるようだ。

太陽系とその外側との境界についてや、ボイジャー探査機の状況については、調べるといろいろな解説が見つかるが、わかりやすいところでウィキペディアの記事、SCIENCE WEBの記事や、The Sixth Senseの記事などはどうだろう。

ボイジャー1号も2号も現在はターミネーションショックを超えて、ヘリオシースと呼ばれるヘリオスフェアの最外層部を飛行中であり、太陽系の本当の端っことなるヘリオポーズに到達するまでには、まだ10年程度かかるようだ。

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2007/12/07

ココログ47か月

ココログを始めて3年と11か月が経過。1か月当たりのカウンターの伸びは、20000程度と更新が少なかった割には比較的底堅かったようだ。

 1か月目:900     2か月目:4500    3か月目:11700    4か月目:19000
 5か月目:32300   6か月目:43500   7か月目:54500    8か月目:72000
 9か月目:87700   10か月目:105400  11か月目:125400  12か月目:140600
13か月目:163000  14か月目:179300  15か月目:194700  16か月目:205300
17か月目:216800  18か月目:231700  19か月目:251100  20か月目:276400
21か月目:301200  22か月目:326400  23か月目:351400  24か月目:372400
25か月目:398100  26か月目:419300  27か月目:436100  28か月目:452700
29か月目:474500  30か月目:492100  31か月目:510100  32か月目:529800
33か月目:548600  34か月目:565300  35か月目:583300  36か月目:598200
37か月目:619200  38か月目:640000  39か月目:657000  40か月目:673500
41か月目:694300  42か月目:715400  43か月目:736900  44か月目:762300
45か月目:782100  46か月目:803500  47か月目:823100

この1か月のアクセス解析結果は以下の通り。

(1)リンク元
 1位 http://www.google.co.jp 全体の24%(前回1位)
 2位 bookmark 全体の17%(前回2位)
 3位 http://www.google.com 全体の6%(前回3位)
 4位 http://search.goo.ne.jp 全体の2%(前回4位)
 5位 http://cgi.search.biglobe.ne.jp 全体の1%(前回5位)

アクセス元の傾向にはほとんど変化は見られなかった。

(2)検索キーワード
 1位 南極観測船(前回31位)
 2位 しらせ(前回60位)
 3位 レスベラトロール(前回2位)
 4位 注射針(前回1位)
 5位 ベンタ(前回4位)
 6位 後継(前回圏外)
 7位 乳酸(前回5位)
 8位 フラーレン(前回6位)
 9位 ハイジェン液(前回)
10位 アメリカ(前回9位)
11位 発光ダイオード(前回21位)
12位 ハーモニックドライブ(前回11位)
13位 自転車(前回15位)
14位 化粧品(前回12位)
15位 原理(前回27位)

南極観測船しらせが11/14に南極に向けて出航し、これが最後の航海というニュースが流れたこともあり、後継船の記事が読まれたようだ。それに加え、先月から引き続いてベンタエアウォッシャー関係が上位に来ている他は、大きな変動はなかったようで、レスベラトロールと注射針が上位の常連となっている。

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2007/12/06

地球に優しいカンガルーのおなら

AFPBB Newsの記事(12/6)から。地球環境に優しい「カンガルーのおなら」で、温室効果ガス排出量を抑制

一般に温室効果ガスといえば、煙突から吹き出される二酸化炭素といったイメージがある。ところが一部の国では、温室効果ガスの全排出量のうち、驚くほど高い割合を家畜の「おなら」が占めている。その1つであるオーストラリアでは、こうした温室効果ガスの排出量抑制を目指し、ウシやヒツジのおならを「カンガルー風」に改良するという試みが進められている。

 ウシやヒツジは、そのおならにメタンを含んでいるため、温室効果ガスを排出していることになる。クイーンズランド(Queensland )州政府の研究員によると、オーストラリアの温室効果ガス全排出量の14%が、家畜のおならに含まれるメタンだ。農業依存度がさらに高いニュージーランドでは5割に達する。

 ところがカンガルーの胃の中には特殊なバクテリアが常在しているため、おならにメタンが含まれていない。そこでオーストラリアの研究者らは、このバクテリアをウシやヒツジに移植する方法を研究しているという。

 同バクテリアは消化過程の効率を高めエネルギー吸収率が10-15%程度上がるため、えさ代を数百万ドル浮かせることも可能とされている。干ばつに悩まされているオーストラリアの農業従事者にとって15%はかなり大きな数字だ。

 しかし、バクテリアを分離するのに最低3年はかかるうえ、ウシやヒツジへの移植方法も研究する必要がある。

 一方、ウシやヒツジの数を減らし、カンガルーを食べるべきだと主張するる専門家もいる。この意見は論議を呼んでいるが、健康に気を使うオーストラリア人の約2割は、すでにカンガルーを食べたことがあるとみられている。ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)環境研究所のPeter Ampt氏はカンガルーの肉について、「高タンパクで脂肪分が少ない。基本的に放し飼いで、自然界の餌を食べて予防注射も受けていないので、とても安全だ」と説明、優れた食料だと述べている。

 オーストラリアでカンガルーがバーベキューの主役になる日が来るのは、もう少し先の話かもしれない。だが、地球温暖化に対する懸念が高まるなか、温室効果ガスの排出抑制のため、同国人があらゆる手段を試みるようになる日は近いだろう。

牛やひつじなどのゲップにメタンが含まれており、これが地球温暖化に無視できない影響を持っているという話は、このブログでも、羊のげっぷ対策で取り上げており、牛や羊の胃の中でメタンを生成するメタン菌を減らすための試みについて紹介した。今回のニュースは、カンガルーの胃の中にいるバクテリアがメタン生成を防ぐ切り札になるかもしれないというものだ。

ところで、牛や羊からのメタンについては、ゲップが問題という認識だったのだが、今回の記事ではおならに含まれるメタンが問題と書かれている。この記事の元となったAFPの英語版の記事は、Eco-friendly kangaroo farts could help global warming: scientists。この記事では、カンガルーのおならにはメタンが含まれていないと書かれているが、牛や羊が排出するメタンについては、おならなのかゲップなのかは特定されていないようにも読める。実際には、ゲップにもおならにもメタンが含まれているという認識が正しそうだ。

さて、牛や羊がメタンを排出するのは、反芻胃の中に共生しているメタン菌のせいなのだが、このメタン菌は他の細菌が胃の中で生成する水素を原料としてメタンを作り出すようだ。牛や羊は哺乳類ウシ目の中のウシ亜目に分類される仲間だから一緒に取り扱ってもいいとして、カンガルーはそもそも哺乳類ではなく有袋類なのに、牛や羊と一緒にしていいのだろうか?

カンガルー辞典によると、カンガルーは草食性で反芻する消化器を持つようだから、牛や羊とは異なる細菌群が住んでいるとはいえ、その細菌を牛や羊の消化器に(そっくり?)移植することも可能なのかもしれない。 もっとも、「酪酸」の科学の図を見ると、羊とカンガルーでは消化器系の構造はかなり異なるように見えるけど。。 

もうひとつ気になるのが、カンガルーの肉を食べるという話だが、ルーミートによると、カンガルーの肉は roomeat と呼ばれており、この記事のニュアンスよりはかなりポピュラーに食べられているようだ。オーストラリアのアボリジニは昔からルーミートを食べていたのだとか。調べてみると、地球の歩き方によると、カンガルーを直接連想しないような愛称を募集した結果、australus という名前で呼ぶことに決まったという記事も見つかった。

まあ、しかし「基本的に放し飼いで、自然界の餌を食べて予防注射も受けていないので、とても安全だ」という無邪気とも思える主張はどうだろう? かえって寄生虫とか、食中毒とか、感染症などの危険性があるように思えるし、むしろそういう危険性がないことをきちんと検査で確認しているとか言ってくれないとが安心できないと思うのだが。。

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2007/12/01

2007年11月の天気予報傾向

東京地方の過去の天気予報 のデータ更新を終了。

地球温暖化だとか猛暑だとか騒いでいても、やっぱり冬に向かって着実に寒くなってくるもので、今年の11月はいつもの11月の気候だったと言って良さそうだ。

精度検証結果を見ると、天候予報の相関や気温予報の相関、さらに平均誤差や誤差2乗平均などの適中率を示す指標も比較的良い数値となった。感覚的には、何だかあまり当たらなかったような印象があるのだが、実は数値的には結構いい線いっていたようだ。

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