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2007/12/11

ボイジャー2が太陽系の果てに到達

欧米のニュースサイトでは比較的多く扱われているけど、日本では見かけないのニュース。代表して SPACE.com(12/10)から。Our Solar System is Squashed

The boundary between the heliosphere and interstellar space is an abrupt shock wave, called the solar wind termination shock. In December 2004, NASA's Voyager 1 spacecraft crossed this boundary and hinted that the shockwave was dented, or uneven in places.

Its sister spacecraft, Voyager 2, was also launched in 1977 on a mission to the outer planets. Voyager 2 crossed the shock boundary Aug. 30 this year, about 10 billion miles away from where its twin crossed. The probe confirmed that the shock wave was squashed - it was pushed in closer to the sun by the local interstellar magnetic field where Voyager 2 crossed compared to where Voyager 1 did, by about 1 billion miles.

NASAの探査機、ボイジャー2号がこの8月30日に太陽系の外縁部にある「ターミネーションショック」と呼ばれる領域を通過した。その場所はボイジャー1号がターミネーションショックを通過した場所よりも太陽に10億マイルほど近かったということ。このターミネーションショックという領域は、太陽圏と星間空間との境界部に当たり、太陽からの太陽風が星間ガスと衝突して急速に速度が落ちる領域のようだ。

あまりうまくイメージできないので、日本語の情報を探してみたら、ボイジャー1号、2号(NASA/JPL)というサイトで太陽系の外縁部についての説明が読める。このサイトの下の方の説明(追加・関連情報 05.26.2006)によると

打ち上げから28年が経過した今なお健在なボイジャー1号と2号からこれまで得られたデータを解析した結果、「ヘリオスフェア」(太陽圏)は北側で外側へ膨張、南側で内側へ収縮していることが判明した。

赤道面から仰角34°を飛行しているボイジャー1号は「ターミネーション・ショック」と呼ばれる領域を通過し、ヘリオスフェアの最外層を飛行している。一方2号は俯角26°を飛行しており、ターミネーション・ショックは約10億マイル(16億km)ほど太陽に近いことを明らかにした。

南北側での違いは、星間磁場による押し戻しが南側で起こっているためだろうと推測されている。2号が来年末、ターミネーション・ショックを通過すると見られており、その時、正確な位置関係が判明するものと期待されている。

と書かれており、今回のボイジャー2号のターミネーションショックの通過時期はほぼ予想通りだったということになるようだ。

太陽系とその外側との境界についてや、ボイジャー探査機の状況については、調べるといろいろな解説が見つかるが、わかりやすいところでウィキペディアの記事、SCIENCE WEBの記事や、The Sixth Senseの記事などはどうだろう。

ボイジャー1号も2号も現在はターミネーションショックを超えて、ヘリオシースと呼ばれるヘリオスフェアの最外層部を飛行中であり、太陽系の本当の端っことなるヘリオポーズに到達するまでには、まだ10年程度かかるようだ。

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