2006/08/03

エアロソアラ、遊び始めたらすぐに大破!

先週末に近所のコンビニでエアロソアラをゲット。これは、発泡スチロール製の超計量ボディに超小型バッテリーと超小型モーターを搭載した室内専用計量飛行機で、付属の赤外線リモコンで数十秒間の室内飛行が楽しめるというもの。もともとは、今年の初めに発売予定だったものが、仕様変更や会社の合併などがあって発売が遅れ、7/15に発売になったばかり。

実物を手に取ると、ともかくその軽さに驚く。この重量でバッテリーとモーターやプロペラ、さらには赤外線の受信や制御回路が搭載されているというのは、本当に感動モノだ。値段も税込み2625円と手頃なこともあり、特にマニアの方々にはかなり注目されているようだ。ITmedia+D LifeStyleなどで紹介されている他、多くのブログで飛行成功レポート改造レポートなどが報告されている。

使われているモーターは携帯電話のバイブレーション用のもので、ラダーはコイルと磁石の組合せとなっている。よくもこんなに小型軽量でこんな動きを作り出せるものだ。。 電源については、あちこちにバッテリーと書いてあったが、この分解写真によるとコンデンサを使用しているというのが正解らしい。

入手したのは、タトアージュレッド、という色で、ちょっと見には翼はまるでエビせんべいのようである。この飛行機、この手のラジコン飛行機などを操縦するのが初めての身にはなかなか取扱いが難しい。しかも6畳間にあれこれ物が置いてある部屋ぐらいしか遊べる場所がないので、最初はただただ壁に激突するばかり。

さすがに何度か練習しているうちに多少はコントロールできるようになってきた。しかし、最初はフルパワーだが飛行と共にどんどんパワーが低下していき、それと共に飛行挙動が変化するため、やはり満充電状態で飛ばし始めて、できるだけ落とさずに連続旋回飛行をさせることが肝心のようだ。

このエアロソアラは自分自身が非常に計量で、しかも柔軟性のある発泡スチロール製の機体のせいか、少々ぶつけたり墜落させても、歪んだり傷が付く程度で、そんなに大きな損傷はあまりしない構造となっているようだ。てなことで、数日あれこれと調整しながら遊んでいたのだが、昨日は家具に激突し、何とプロペラがモーターごと機体から取れてしまうという大事故に。。 どうやら、よっぽど当たりどころが悪かったようだ。

Aerosoarer損傷

取説によると、発泡スチロール専用の接着剤やセロハンテープである程度の補修が可能とのことだが、その程度の補修でも機体重量の増加による操縦性や飛行性の変化は結構大きいらしい。まあ、最初の機体は何とか修理してボロボロになるまで練習に使い、うまくなったらもう1台購入することにするか。。 コントローラ無しの機体だけなら安く買えるようだし。。。

なお、この取説がとんでもなく遊んでいるもので、この取説だけでも結構楽しめる。(こちらに写真が載っている。)

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2005/10/26

ラジコンモーターパラグライダー

FujiSankei Business i(10/26)で、面白そうなものを見つけた。 空中浮揚する玩具「R/Cモーターパラグライダー」

 手元の送信機を使って、室内に浮揚するパラグライダーを自由に操縦。ヘリウムガスを充填(じゅうてん)したセールウイング(浮力体)がパイロット人形を浮かせ、前進や上昇、左右を旋回する動きが楽しめる。充電器内蔵の専用送信機を5分充電し、約8分飛行。価格は9240円。販売中。
というもの。どんな大きさのものなのか、早速、京商のページを探してみると、製品情報が載っている。セールウイングというか、風船の中にヘリウムを詰めて、その浮力で浮かび、ファンの推進力で上下左右に自由に動きをコントロールできるようだ。恐ろしいことに、わずか 23gのパイロット人形の中に充電池、モーター、ファン、ラジコンメカが内蔵されているという優れものらしい。。 このページから動画(約40MBとファイルサイズが大きい)がダウンロードできるが、これを見るとなかなか軽快に動いている。

空気の平均分子量を28.97、ヘリウムの原子量を4.003として、20℃、1気圧での空気中でのヘリウムの浮力を計算すると、体積1リットル当たり約 1.2g重である。従って、23gの人形と風船本体他の質量を支えようとすると、最低でも30リットル程度は必要となりそうだ。

実際のセールウイングのサイズは670×300×400mmということで、その体積は直方体として約80リットル、円筒状と考えても65リットル程度はありそうだから、浮力は80g重程度か。。 でも、これだけ大きいと部屋の中では相当の存在感がありそうだ。使わないときには天井にでも張り付いていてもらわないと邪魔だろうなあ。。

ヘリウムで室内に浮遊するおもちゃとしては、タカラのラジコン飛行船SKYSHIPがある。これは、全長90cmということで、さらにデカイ。。 パラグライダーの方はコントロールして動かす楽しさがありそうだが、飛行船はのんびりと漂う優雅さが魅力かもしれない。。

そういえば、10年くらい前に「お部屋は水族館」という魚の形をしたバルーンが流行したのだが、探してみると今でもこんな風に売っているようだ。この値段を見ると、ラジコンモーターパラグライダーやラジコン飛行船がかなり割安に感じられるのだが。

当時、このお魚形の風船をいくつか購入して部屋の中で飼っていたのだが、微妙な空気の流れに乗って、想像以上に素早く部屋の中を移動するし、気圧や気温の変化に対応して部屋の中で居場所を上下に変えるので、結構面白かった。結局、何匹かが窓を開けた隙に部屋の外に飛んでいってしまったのだが、空から魚の形をした風船がフワフワと降りてくるのを目撃した人は驚いたことだろうな。。 これの変形型としては、お散歩バルーンなんていうシリーズもある。

ちなみに、この手のおもちゃが可能になったのは、ヘリウムガスが洩れにくい、軽くて強い素材ができたことが大きいはずだ。確か、クラレのエバールという樹脂製のフィルムを使用しているはずだ。

なお、室内で飛ばすおもちゃの王様としては、KEYENCEの世界最小のラジコンヘリなんてのがあって、興味あるのだが、いかんせん高いので、中途半端には手を出せそうもない。。

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2005/10/11

円錐形コーヒードリッパー

Fujisankei Business i(10/9)で紹介されているのだが、画期的円すい形ペーパードリッパー「V60透過ドリッパー」

 通常の扇形のドリッパーに比べコーヒー粉に湯が長く触れるため、コーヒー成分がしっかり抽出できる。ドリッパー底の大きなひとつ穴から湯がスムーズに落ちるので、注湯の速度で味の調節が可能。プラスチック製で大きさは3種類。価格は420-683円(専用フィルターは別売り)。販売中。
という商品、ちょっと興味がある。ハリオグラスのサイトを見たが、まだこの商品は掲載されていないようだ。かわりに日経プレスリリースを見つけた。
最大の特長は、"円すい形"だということ。従来の扇形に比べ珈琲粉の層が深くなり、お湯が珈琲粉に長く触れるため、珈琲の成分をより多く抽出できる。少人数分でもしっかり旨味を出せるのがうれしい。また、ドリッパー底に、大きなひとつ穴が空いているのもポイント。この穴からペーパーの先端が飛び出す仕組み。お湯はドリッパー内に滞留することなく、ペーパー先端へスムーズに落ちていくため、注湯の速さで珈琲の味を変えられる。素早く注げばすっきり雑味のない味に、ゆっくり注げばコク深い味に。おいしさを自分好みにコントロールする醍醐味までも、ネルドリップ並みと言える。

 ところで、抽出前に珈琲粉を蒸らすひと手間。この味わいを左右する"蒸らし"の過程にも、「V60透過ドリッパー」はとことんこだわった。内側に施した新形状のスパイラルリブ(凸部)が、ペーパーとドリッパーの密着を防ぎ、空気の抜け道を確保。珈琲粉の膨らみを妨げず、ふっくら膨らませることができる。

とのことだが、何となく不思議な感じもする。というのも、円錐形のロートが画期的と言われても、いわゆる理科の実験で使用するロートは昔から円錐形だし、むしろ通常のペーパードリップ用のあんな形(扇型と言っていいのか?)のロートの方が、よっぽど工夫されたものじゃないかと思うのだが。。 この商品、既に販売されてので、Yahoo!ショップでは上の説明が図解されている。

さらに探してみたら、コーヒーモルティブ下北沢に詳しい写真と解説が載っている。確かに、驚くほどデカイ穴が開いている。ここに書かれているのだが、円錐形のドリッパーとしては、以前からコーノ(KONO)という製品が存在しているようだ。

ちなみに、ペーパードリップではメリタとカリタが有名だが、メリタは1つ穴で、カリタは3つ穴という違いがある。(カリタはホームページを開設していないのだろうか、みつからなかった。)この違いについては、さすがに嗜好品だけあり、いろいろなこだわりや意見があるようだが、たとえばここここなどが参考になる。

どうやら、3つ穴のカリタの方が速く落ちるので、お湯の注ぎ方を人間がコントロールしなくてはならない代わりに味を調節できる一方で、1つ穴のメリタはドリッパーが滴下速度をコントロールしてくれるので必要なお湯を一度に注ぐことで安定した抽出ができるということらしい。もっとも、メジャースプーンの違いでわかるように、カリタは1杯が10g、メリタは8gを標準と考えているようなので、両社のドリップに対するポリシーは大きく異なっているようだ。今回のハリオのものは、カリタよりも更に速く落ちるように設計されているので、お湯の注ぎ方によって味をコントロールできる一方で、素人にはかなり難しいのかもしれない。

ちなみに、理科の実験で使用するロートの正しい使い方が、泥水の浄化実験に解説図つきで載っている。ポイントは、予めろ紙を湿らせ、ロートとろ紙の間に空気が入らないようにすること。こうすることで、ろ過速度の遅い液をろ過する際には、ろ紙の下部(足先まで)に水が満たされた状態となり、この水が落下しようとする力によってろ過速度を向上させることができる。一方、コーヒーのペーパードリップの場合には、ろ紙とロートの間に積極的に空気を入れることで、安定した自然なろ過が行えるようにしているものと思われる。

それはともかく、今回のハリオのドリッパー、違いのわかる人にとっては結構注目の一品かもしれない。多分微妙な違いはわからないと思うけど、同じ豆を使って3方式で淹れたコーヒーの飲み比べをしてみたい気はする。。

なお、ハリオ式ペーパーフィルターの形は、写真から推定すると、展開した時に丁度半円形となっているようだ。一方、カリタやメリタのペーパーフィルターは展開すると、かなり不規則な形状をしている。ということで、ハリオ式の方が元々無駄な部分が少ない形であるのに加え、接着するのも1箇所だけで済むというメリットもあり、安く作れそうだ。。

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2005/08/22

LPGボンベ方式の自転車用空気入れ

7/19にスーパーバルブとは何もの?で書いた自転車の空気漏れだが、スーパーバルブに替えたのに、やっぱり数日後には乗れない程度まで空気が抜けてしまう状態が続いた。だましだまし使っていたのだが、さすがに根本的に修理する必要があると判断し、パンク修理をすることにした。

実は、自転車用の空気入れとしてはフレンチバルブ用のポンプしか持っていなかったので、今まではスーパーで見つけたガスボンベ式の簡単空気入れを使っていた。これまでに、(株)サギサカの簡単な空気入れという奴と、マルニ工業(株)のらくらく空気入れというのを使ってみたが、後者の方が少し圧力が高いようで、結構パンパンに入れることができる。実は、両者ともに中のガスはLPGのようだ。可燃ガスをパンパンにタイヤの中に充填するというのは余り気持ちの良いものではないが、何と言っても値段も安いし、手軽だし、便利な優れものと判断していたのだが。。

さて、今回のスローパンク修理に際して、何度も空気を入れたり抜いたりする必要があるので、仕方なく英式バルブ用の空気入れを買ってきた。自転車を室内に持ち込んで、じっくりとパンク箇所を調べ始めた。前後共にチューブをタイヤから引っ張り出して、空気を入れ、水を張った洗面器に漬けて、漏れ箇所を探した。まあ、昔とった何とかで、それなりに要領よく進めたつもりだが、漏れ箇所が見つからない。。 繰り返し丁寧に調べたのだが、どうなってるんだ?

ここで、ふと気になってネットを検索。@nifty 自転車フォーラムでは、空気の抜けの話はあまりされていないのだが、可燃ガスを充填することの危険性や液化ガスを充填することの問題が語られている。一方、とくみつ録では、空気がすぐ抜ける、と書かれているし、2ちゃんねるでもママチャリ総合スレの#252で「ボンベはやめれLPGだからあっというまに抜ける」と書かれているじゃないの。。

なるほど、確かにLPGなんて典型的な炭化水素だし、ゴムへの溶解度や透過速度が速そうだ。ゴムのガス透過については、自転車探検!の自転車チューブや、伊藤工機(株)のゴム材料のLPガス透過現象についてや、新潟大学工学部の日常の化学工学 風船はなぜしぼむなどが参考になる。タイヤのゴムチューブから、LPガスが空気に比べてどの程度早く抜けるのか、そのものズバリの定量的な数値は見つからなかったが、これは相当に怪しい。

で、結局何もパンク修理をしないまま、チューブを元に戻し、今度は「空気」をパンパンに詰めて放置してみた。その結果、丸1日が経過したけど、全く空気が抜けている気配はない。これは、やっぱりLPGだから抜けていたというのが真相のようだ。。

確かに、楽に空気ガスを入れることができるし、このボンベに書かれている注意事項にウソはないようだから、緊急時の一時充填用としてはそれなりに有用な商品だとは思う。しかし、今回のようなガス漏れに関する注意事項が何も書かれていないのは問題ではなかろうか? 製造元や発売元が、こういう問題が起こることを認識しているのかどうか不明だが、発売前にテストくらいはしているだろうから、何も知らないとは思えない。

これを買って使った人は必ず、ガス漏れに悩まされ、多くの人は結局自転車屋さんに持ち込むことだろう。自転車屋さんは、やっぱりチューブを引っ張り出してパンク点検するだろうから、もしも異常なしということになったとしても、お金を取られてしまうだろうし、下手すれば原因不明でチューブ交換されちゃうかもしれない。この商品は、自転車屋さんの店先にも置いてあったりするけど、多分自転車屋さんも、そんな問題があることを知らないんじゃなかろうか? (知ってて売ってたらそれも問題だろうけど。。)

ちなみに、東邦金属工業のスプレー式 瞬間空気入れは、LPGではなく代替フロンらしいけど、これもゴムを透過しやすそうな気がするなあ。。

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2005/07/19

スーパーバルブとは何もの?

依然として預かりっぱなしの、電動ハイブリッド自転車だが、最近タイヤに空気を入れてもすぐに抜けてしまう。抜けるスピードからして、どうやらバルブ漏れのようだ。大体、この手の自転車のバルブは昔ながらの虫ゴム式だろうから、比較的簡単に空気漏れを起こすようになるものだが、それにしてもまだ購入して10ヶ月だから、ちょっと早すぎるような気もする。。

同じバルブでも虫ゴムを使わない、ちょっと高級タイプのバルブがあったはず、という昔の記憶(何年前の記憶なんだか。。。)を頼りに、DIYのお店にバルブを探しに行ってみた。ところが、虫ゴムや、米式バルブは売っているのだが、虫ゴム式ではない英式バルブが見つからない。 ん、米式バルブって何?? 自転車のバルブといえば、イングリッシュかフレンチじゃなかったっけ? しばらく自転車の世界から離れていたので、さっぱり浦島太郎状態になってしまったようだ。

色々と探していてようやく見つけたのが「スーパーバルブ」という製品。初めて見たのだが、これって本当に使えるのだろうか? 安かったのでとりあえず購入してきた。

さて、改めてネットで情報を探してみる。まずは基本事項から。自転車のバルブにはここにあるように、英式、仏式、米式の3種類があるようだ。一般の自転車は大体英式で、ロードレーサーなどのスポーツ車はフレンチバルブというのは、昔からの記憶どおりだ。米式というのは、マウンテンバイクなどに使われているようで、自動車タイヤのバルブそのものらしい。

で、今回入手したスーパーバルブだが、TAKAよろず研究所に写真が載っている奴である。見た目では、本体の横っ腹に穴が開いているし、末端にも十字型の切れ目が入っているし、どんな内部構造をしているのか興味がある。Panaracerで紹介されている楽々バルブ(アリゲータバルブ)というのがそうなのかもしれない。。 マジックキャップと併用するってのも気になるなあ。

なお、調べていたら、同じスーパーバルブという名前で、こんな奴もあるのだが、これこそ最初に探していた、昔からあったタイプだと思われるぞ。。

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2004/09/23

電動ハイブリッド自転車試乗記

ひょんなことから、5/19のブログで紹介した電動アシスト自転車、ヤマハのNew PAS リチウムL をしばらく預かることに。自宅近辺の坂の多い地域を中心に 1.5時間ほどのサイクリング。

仕様は、ニュースリリースに詳しいが、大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、アシスト力はノーマルとパワーの2つのモードから選べる。それとは別に内装3段変速機搭載。ステンレスを多用しており、車輪のリムもステンレス。そのため重量は 24.6kgと重いが、その走りはどうか?

生まれて初めて乗った電動ハイブリッド自転車の感想は、「やっぱり軽~い、でもやっぱり疲れるんだ。」というところだろうか? とにかく、静止状態からの出だしの2~3回分くらいの踏み込みはアシストの効果が嫌らしいほどに感じられる。そこまで軽くしなくていいんじゃない?って感じだ。また、平地での中間的な速度での走行も、非常に軽快で、電動アシストの恩恵がとても感じられる。

一方、上り坂になると、確かにアシストしてくれているのだけど、それなりに体力を要求されるし、長い急坂が続くと、やっぱり足に来るということがわかった。もちろん、アシストの無い普通の自転車と比べたら、めちゃくちゃ楽に走れることは確かなようだし、短ければ急坂でも苦にならないのは確か。でも期待しすぎるとガッカリするかもしれない。

どうやら、アシスト力が50%を越えてはいけないという規制があるようで、負荷が高くなったら、当然人間に掛かる負荷も高くなるわけだ。それに、電動パワーにも限界があるわけで、ある程度以上の急坂になれば、アシスト力の上限に到達してしまうこともありそうだ。

メーカーの資料によると、速度でアシストの割合を変えているようだけど、感覚的には、踏み込む力を強くすればする程アシスト力が弱くなるような感じもする。そのため、坂道では無理に頑張るより、ゆっくり走った方が楽に登れるかもしれない。でも、ある程度以上スピードがあった方が、坂道も楽に上りきれるのではないか? という経験的な感覚もあるので、この辺が違和感の元かもしれない。

とにかく、踏み出しの軽さや平地での軽さが余りにも衝撃的な分、却って上り坂でのアシスト力にやや不満を感じてしまうのは贅沢だろうか? 恐らくアシスト力の制御は相当に微妙なバランスを調整しているのだと思うけど、まだまだ違和感が残っているように感じたのは、機械側の問題ではなく、こちら側の慣れの問題なのかな?

あくまでも日常の足として使うという用途からすれば不要なんだろうけど、欲しいと思ったのは、アシスト関連の数値を表示してくれるメーター。速度、トルク、モーターアシスト量等々。人間の出力もモニターできるだろうし、だとするとトータルの消費カロリーなんて表示もできそうだ。それに、楽な時もきつい時も、アシストが今どれだけ働いているのかや、自分がどれだけ力を出しているのかがわかると納得できるだろうし。

従来は足への負荷を調節するには変速するしかなかったわけだけど、こいつは、同じギア比と速度で足への負荷だけを変えられるわけで、考えてみると不思議な感覚だ。電動アシストは、上り坂の傾斜が緩くなったことに相当するのかもしれないが、目で見て頭で理解する経験的な坂の勾配とのギャップがあるってことかな。

あと、静かな所を走っていると意外と大き目のヒューンというモーター音がするのが、「すみません、わたし電動アシストに乗ってます」と宣言しているみたいで、何となく恥ずかしいかも。

価格やコメントは、価格.com自転車@2ch掲示板を参考にするのも、この手の掲示板の長所短所をある程度理解している人にとっては有益だと思う。

*ちなみに、今回の New PAS リチウムL は、価格.comや楽天で見つけた最安値よりも 1万円以上も安く入手できた。物によってはネットの情報だけが全てではないということか。

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2004/07/31

撥水性 or 親水性?

水滴で車のガラスやミラーの視界が悪くなることへの対策として各種カー用品が売られている。ところがどうやら、これらには撥水性処理をするものと親水性処理をするものがあるようだ。全く正反対の性質を持つものが、同じ目的に使われるというのも面白いが、果たしてどちらが良いのだろう?

たまたま、ホームセンターに出かけた時に撥水性と親水性の両者が置いてあったので両方を買って比較してみることにした。肝心の車へのテスト結果はまた後日ということにして、とりあえず浴室の鏡でテストしてみることにした。最近、鏡の曇りがひどいので何とかしたかったのだ。

今回買ってきたのは、撥水系は SOFT99 の ガラコ ミラーコートで親水系は TOTO の 親水ミラースプレー ミラーバズーカ。ガラコはフッ素系の微粒子(粒径 7nmって本当?)が主成分。親水ミラースプレーは水溶性高分子が主成分らしい。 ミラー用を選んだのは、フロントガラス用だと時速40km以上で効果発揮!みたいに風の力で水滴を吹き飛ばすものが多く、ミラー用なら浴室でも使用できるかな、と思ったため。

とりあえず、浴室の鏡を中性洗剤とスポンジで洗浄し、その後ガラスクリーナーできれいにして空拭きをした後、左側1/3に撥水性、右側1/3に親水性をそれぞれスプレー。しばらく放置して乾燥した後に、シャワーからお湯を出して曇り具合をチェック。しかし、あまり曇り具合には差がなかったので、今度はシャワーのお湯を掛けてみて様子をチェック。下の写真はその時のもの。

20040731_1.jpg

写真を見てもわかりにくいかもしれないが、撥水系は水をはじくことははじくようだけど、細かな水玉にはならず、未処理の部分とあまり区別がつかない。いずれにしてもこの写り具合は浴室の鏡としては失格だ。それに対して親水系は均一の膜厚の水膜ができているようで、とてもきれいな写り具合。どう見ても、この勝負は親水性のTOTOミラーバズーカの勝ちだ。。

後は、持続性がどの程度あるかだが、説明書をよくよく読むと、もともとこれの製品の効果はそんなに長続きするものではないらしい。車に常備しておいて、雨の日にサッとスプレーして使うものらしい。まあ当然のことながら、浴室の鏡の視界確保の目的には、やっぱりそれ専用の製品の方が良さそうだ。 どうやら浴室の鏡用には撥水性処理という製品はなかなか見当たらない。 撥水性処理というのは、やっぱり車のように風がある所でないと効果がないのかもしれない。。

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2004/05/19

電動ハイブリッド自転車

nikkeibp.jp(5/19)の記事から、ヤマハ、航続距離を2倍以上にしたハイブリッド電動自転車

ヤマハ発動機は2004年5月18日、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載して航続距離を大幅に延ばしたハイブリッド電動自転車「New PAS リチウム L」を発表した。従来モデルの約2倍の大容量バッテリーを採用し、アシスト感の向上と航続距離64kmを実現した。価格は11万5290円(税込み)、6月15日発売する。
最新式の電動アシスト自転車、結構いい値段がするんだな。今まであまり注目してなかったけど、この機会に少し調べてみるか。

ヤマハのニュースリリースは、こちら関連記事を読んでみると、電動ハイブリッド自転車はヤマハが1993年に世界で初めて発売したとのこと。まだ10年なんだ。シドニーオリンピックでは競輪種目のペーサーにも採用されたとか。いろんなバリエーションがあるようだけど、WEB限定15台なんていうカスタムオーダーモデルもある。

何と言っても、気になったのは「車体には溶接面のないPFTステンレスフレームを採用。ハンドルやリム、スポーク、泥除けなど、各パーツにもステンレス素材を多用した。」というところ。車体重量は何と 24.6kgだって、重すぎる。。。

自転車に少し詳しい人なら、自転車は重量が命というのは常識だ。極端な話としては 1gでも軽くするために、とことん無駄を排し、素材はもちろん、形状などを吟味、検討するのが当然で、ステンレス製のフレームだのリムだのというのは、おいおい本当かい? って話だ。車輪のリムをスチール製からアルミ製に代えただけで、誰もがその走りの違いに驚くほどの大きな効果が得られる。

ということで、他のメーカーを調べてみると、ナショナルも沢山のラインナップが用意されていて、同様にリチウム電池を搭載して60km以上走れるモデルもあるが、軽さはやや軽いものの、それでも 21kg。ブリジストンの同等機種は 24kgだ。

ナショナルのサイトに舘内端のインプレッションという記事があり、その中に、重量20kgを切るというのを目標に開発したとあるんだけどなあ。

確かに、電池やモーターの分だけ重くなるのはわかるけど、わざわざステンレスを使うこともなさそうだし、もっと軽量化できそうに思うのだが。一般向け自転車だと取り扱いも乱暴だろうし、価格の問題も考えて、なかなかオールアルミというわけには行かないのかな?

軽さという点ではWiLLの折りたたみ式の 16.9kgや、宮田のgood LUCKの 16.9kgなんてのがあり、これらが抜群に軽いようだ。7-8kgも重量が違うと、取り回しや走りが随分違ってくると思うけど。やや高価でも、軽くて良く走るタイプが出てきたら、買ってもいいのにな、っていうのはやっぱり少数派だろうな。

*ヤマハは「電動ハイブリッド自転車」と呼んでるけど、ホンダは「電動アシストサイクル」、ブリジストンは「電動アシスト自転車」、ナショナルは「電動自転車」だ。あれ?宮田や三洋電機も「電動ハイブリッド自転車」だな。商標かと思って検索してみたけど、これらの言葉はいずれも商標登録されていないようだ。(「電動アシスト自転車\ASSISTA」はブリジストンの登録商標となっていたが。)

*冒頭の記事にある、PFTステンレスというのは、宮田工業の開発した Pressured Fit Technologyというパイプ接合技術らしい。軽く、強く、美しいというのが特徴とのこと。

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2004/04/21

超リアルなプラネタリウム

ITmediaニュース(4/21) 恒星500万個の新プラネ「メガスター」、日本科学未来館に登場という記事。

 日本科学未来館(東京都江東区)と、プラネタリウム「メガスター」の開発者・大平貴之氏は4月21日、約500万個と世界最多の恒星を映し出せるプラネタリウム「MEGASTAR-II cosmos」を共同開発したと発表した。7月11日から同館内の全天周映像シアター「ドームシアターガイア」で公開、常設上映する。
500万個がどの程度すごいのか、よくわからないけど、世界最高でギネスブック申請中とのこと。調べてみると、このメガスターというプラネタリウムは知る人は皆知っていると言う(?)有名なものらしい。それにしても、この世界一のプラネタリウムを開発したのが大平さんという一個人だというのがすごい。日本科学未来館のニュースリリースには、スペック等が載っている。

大平さんのホームページスーパーリアル・プラネタリウムを読むと、このプラネタリウムのすごさと共に、この人のすごさが伝わってくる。

大平さんの記事は、日経BPエキスパートの大平さんのインタビューや NIYONIYOのインタビューで読むことができるが、確かにマスコミが取り上げたくなる話だ。

さて、このメガスターのすごい所は、星の数そのものよりも、何と言っても星空のリアルさにあるようだ。通常のプラネタリウムは肉眼で見える限界の6等級あるいは7等級の星までを映し出す。天の川は一つ一つの星を再現するのでなく、光のもやもやを映すことでそれらしく見せているのだそうだ。

しかし新しいメガスターは何と12等級までの星を映し出す。天の川も肉眼では見えない星を一つひとつ正確に再現している。だから星の数が数百万個になってしまう。

ところが肉眼でメガスターが映し出すプラネタリウムを見ても、やっぱり6等級程度の星までしか見えないらしい。(もし全部が見えたら夜空がほとんど真っ白になってしまうだろう。) 目には見えないけど、実際には存在する星を正確に投影することで、星空の「奥行き」が再現され、天の川も本当にリアルに見えるんだとか。なるほどねぇ。(でも大平さんのサイトでこの原理をCDオーディオのサンプリング周波数に例えていたけど、これは少し違うと思うんだけど?)

結果として、従来のプラネタリウムとは全然次元の違うリアリティを持つ世界のようだ。目が慣れてくると、徐々に見えてくる星が増えてきたり、双眼鏡を使うとより多くの星が見えるというから、本当にリアルなんだろうなあ。

今では手の込んだCGで何でもリアルに再現できそうだけど、この世界ではまだまだ機械的なプラネタリウムにはかなわないような気がする。(実際デジタルプラネタリウムというのもあるようだ。)

おまけに、このメガスターは軽量でコンパクト。簡単に移動できるので、全国あちこちで移動公演をしているらしい。考えてみると、もう何十年もプラネタリウムを見ていないけど、これは是非一度見に行かなくてはという気にさせてくれる。

*参考サイト
日本プラネタリウム協会ホームページ
プラネタリウムのホームページリンク

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2004/04/09

XYZ

4/6にSONYが発表した新しいカーナビ、名前は"XYZ"。30GBのハードディスクを積んで、リアルな3D画像表示をするんだそうで、正確にはカーナビではなく、AVナビシステムと呼ぶらしい。で、この名前「XYZ」の読み方は「ジーゼット」。

一方4/9にセイコーウオッチはネット販売専用ウオッチの販売をアナウンス。名前は、こちらも"XYZ"。相当にデザイン性が高いものみたいで、ターゲットは10~20歳代。こちらの名前「XYZ」の読み方は「ザイズ」。

さて、アメリカ人に読ませたら、ザイズと読むかな? ジーゼットというのは何語読みなんだろう? カーナビと時計では全く別のカテゴリーの商品だから、同じ名前をつけても構わない(それぞれ商標登録が可能と思われる)けど、両者ともにメジャーな商品になってくれると、読み方が違うのはちょっと面白い状況かも。

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